レス解消に役立つアイテムについて、研究に基づいて説明したいと思います。といっても、Hなグッズを使えということではありません。
そんなものよりも、安全かつ効果的なアイテムが分かっているのです。それは文化的に期待されたものと、あなた自身の中にある曲線です。
結論を先に言うと、ヒールとスポーツウェアを手に入れましょうということです。
オモチャは完全なレス状態の解消には使えない
レス解消のアイテムとして、大人のオモチャがおすすめされることが多いです。
普段使わないカップルにとっては、新鮮さが加わりマンネリ解消になるでしょう。
オモチャをセックスでも使う男女は、性機能が高いことも分かっています。イキにくい女性のトレーニングにも使えます。
しかし、これらのアイテムは完全なレス状態では、使用する機会がありません。
突然、「オモチャでも使う?」と言ったら、パートナーは面食らうでしょう。なので、あからさまではない、アイテムを活用する必要があります。
レス解消のための文化的なアイテム
レス状態で「性」についての話題も出せないときに、解消のアイテムとして有効なのは、文化的にその性別のモノと期待されているものです。
たとえば、ハイヒールは女性側のそれに該当します。少なくとも日本では、多くの人が「女性が身に着けるもの」という認識を持っています。
ハイヒール自体に性別はありませんので、ジャングルの奥地に住む人々が見ても、女性を感じることはないでしょう。
しかし、日本では長年に渡り多くの女性が身に着け続けたことで、女性のものという認識が社会に出来ました。「文化的な期待」が形成されたということです。
そして、私たちは文化的にその性別のものと期待されたものを身に着けた異性を、肯定的に評価します。それが、好意や性的興奮につながることもあります。
異性のものとされた、アイテムそのものが、ふとした瞬間の性欲のスイッチとなることもあります。
なぜ興奮を発生させるのか
なぜ、文化的に期待されたアイテムが、興奮を起こし、レス解消につながるのでしょうか?
それは、無意識の学習が起こっているからです。
ブーツを見ただけで反応してしまう男性
心理学者のスタンリー・ラックマン博士が面白い実験を行っています。男性にブーツの画像を見せた後に、女性の裸の画像を見せるというものです。
このとき、プレチスモグラフ(容積脈波計)を使用して、男性器の体積の変化も測定しています。要するに勃起したかどうかを確認したのです。
当然、女性の画像を見せられたときに、男性器は反応しました。
そして、この作業を繰り返した後に、今度はブーツの画像だけを見せました。すると、それだけでも男性器は反応したのです。
なぜなら、「ブーツは女性の画像に結びつくもの」と学習したからです。ブーツを見ただけで期待して、反応したのです。
これは実験室で行われたものですが、私たちは社会生活の中で、無意識にこうした学習を行い、アイテムと性を結び付けているのです。
境界線が性的興奮を生む
また、こうした学習が行われなくとも、文化的に異性のものと期待されたアイテムを見ると、「これは異性のもの」「触れてはいけない」と、境界線が意識されます。
その境界線があることで、性的興奮が生まれます。
なぜなら、性的興奮は、安心だけでなく、軽い緊張や、禁忌、非日常性によっても高まるからです。
媒体として利用することが重要
文化的に異性のものと期待されたモノの中で、何を高く評価するかには個人差があります。
女性のものとしては、ハイヒールの他にも、スカートやフワッとした生地のシャツなど様々なものが候補として考えられます。(とはいえエロい服装は飽きられるのが早いので注意しましょう)
これらのアイテムを毎日のように身に着けるのは大変ですし、その必要はありません。
時々、身に着けて「妻→文化的に期待されたモノ→性」のつながりを、意識させる機会を作れば良いのです。「文化的に期待されたモノ」を媒体に、妻と性の距離を近づけるのです。
逆にそういった機会が全くないと、異性として意識して、興奮するきっかけも失われますから、余計にレスが加速するでしょう。
また、職場などで他の異性がそういったアイテムを身に着けるのを見た時、意識がそちらに向かってしまうリスクもあります。
文化的な期待は行動に対しても持たれる
文化的な期待は、アイテムだけではなく、行動に対しても持つものです。
例えば重たいものを持ち上げるのは、男性に期待される行動です。問いかけに対する優しい反応は女性に期待される行動です。
そういった行動を見ることでも、異性としての意識や性的興奮につながることはあります。
要するに「男らしさ」「女らしさ」を感じることが大事なのです。というと、男女平等の今の時代には好ましくない考え方なのですが…
レスの解消という視点で見た場合には、「らしさ」を感じることは必要なのです。政治的に正しいとされることが、必ずしも生物学的に正しいとは限らないからです。
無意識のジェンダー・バイアスを変えるのは難しい
もちろん家庭のことを、分担するのは大切です。家事を多く負担している女性ほど、性欲が低いという研究もあります。
一方で、旦那が家事を多くする夫婦は、セックスの回数が少ないという研究もあります。これは男性に「家事なんかする男は女々しい」という、バイアスがあることが原因と考えられます。
ですから、こういったジェンダーバイアスを取り除くことが大切なのですが、無意識のバイアスを変えるのは難しいものです。
スカートは女性のものではないと、無意識レベルで認識しろと言われても、現状の日本の文化の中でそれが出来る人は少ないでしょう。
レスを解消したいのであれば、文化の中でそれぞれの性別の「らしさ」とされるものを、意識させることは必要だと思います。
最強アイテムは女性が持っているS字曲線
ここまでは、具体的なアイテムについての説明だったのですが、実は女性自身の体の中にも、レス解消に役立つものがあります。
それは何かというと「S字曲線」です。
レスの相談に来ている女性によく言っているのですが、セクシーに見せたいなら、肌ではなくボディラインを強調したほうが良いです。露出度を高めるのではなく、体の曲線を出すということです。
例えが適切か分かりませんが、セクシービデオの表紙は必ずしも裸ではなく、服を着ていてほとんど肌が見えていないものもあります。
それらをよく見ると、曲線美を強調していることが多いです。ピタッとしたサイズ感の服を着て、背中、腰、尻のS字曲線が目立つようなポーズで撮影しているのです。
実は、このS字曲線に男性は性的興奮を覚えるのです。ビデオの販売者たちは、このことを経験で知っているので、こうした写真を表紙にしているのだと思います。
ウエストヒップ比は関係ない
そんなこと言っても、私はセクシーな体型をしていないから無理、と思う人もいるでしょう。しかし、このS字曲線は、必ずしもスタイルの良さとは関係してはいません。
ボディラインのS字曲線と関連したものに、ウエストヒップ比(WHR)があります。ウエスト周囲径をヒップ周囲径で割ったものです。
この数字が1より小さければ、クビれがあるということです。ウエストヒップ比が0.7の女性が、最も魅力的に評価されるという調査結果などもあります。
進化心理学的な観点では、男性がウエストヒップ比が低い女性を魅力的と感じるのは、健康や生殖能力、他のオスの子を妊娠していないことを、間接的に反映するシグナルとして受け止めるからなどと言われたりします。
実は、このS字曲線とウエストヒップ比は、似ているようで違います。どちらも女性の魅力の指標となり得るものですが、見る人によってバラつきがあります。
そして、理想的なウエストヒップ比を持っていなくとも、S字曲線があれば、性的興奮を喚起させることは可能なのです。
S字曲線かウエストヒップ比か?
S字曲線と、ウエストヒップ比の評価を調べた、コンスタンツ大学のロナルド・ヒュブナー博士らの実験がありますす。
博士らは、細身から太めまで5パターンの体型の、ウエスト部分を5段階に変化させた合計25枚の画像を用意しました。そしてそれぞれの魅力を実験参加者に評価させました。
全ての体型でウエストヒップ比0.7が魅力的とは限らない
そこからまず分かったこととして、標準的な体型ではウエストヒップ比0.7が最も魅力的と評価されたということです。これは過去の調査とも一致しています。
しかし、ウエストヒップ比0.7が、全ての体型で最も魅力的とされたわけではなく、体型によってはウエストヒップ比0.8の方が高く評価されるなどバラつきがありました。
特に、身体の幅が大きい場合(太めの体型)は、ウエストヒップ比0.7が最も低い評価をされました。
どの体型でも高評価なのは中程度のS字カーブによる曲線美
一方でウエスト部分の曲線の形については、どの体型においても共通した評価が見られました。中程度のS字カーブが最も高い評価を得たのです。
極端にウエストが絞れた体型でもなく、寸胴型でもなく、腰からお尻までの落差が滑らかにつながったラインが最も魅力的ということです。
そして、この中程度のS字カーブのウエストヒップ比は必ずしも、0.7ではありませんでした。
つまり、お尻と比べてウエストがどれだけクビれているかよりも、曲線としての美しさの方が重要ということです。アニメで描かれるボンキュボンの形状は、必ずしも理想ではないということです。
なぜボディラインの曲線美が魅力評価の指標として勝るのか?
なぜ、ウエストヒップ比よりも曲線美のほうが、あらゆる体型で魅力的とされたのでしょうか?
理由としてまず、曲線美は全体の形状を捉えている点が挙げられます。ウエストヒップ比では異なる体型でも同じ比率が算出されることがあり、全体の魅力を正確に評価するのは難しいです。
しかし、曲線美は身体の幅に依存せず、ウエストからヒップにかけての滑らかな連続線を表すため、魅力を正確に反映できるのです。
また、曲線美は人間が視覚的に認識しやすく、美的感覚に訴える要素を直接反映していることも理由として挙げられます。
例えば、18世紀の美術理論家ウィリアム・ホガースが「美の線(Line of Beauty)」(下図参照)と称したS字曲線は、魅力的な身体の輪郭とも一致します。

このような曲線の滑らかさや形状は、古くから芸術や美学の分野で多くの人々から評価されてきたものです。
さらに、進化心理学の観点からも、曲線美は健康的な脂肪分布や骨盤の幅を示唆し、生殖能力や健康の潜在的な指標とされている可能性が考えられます。
ウエストヒップ比は、こうした情報を十分に反映できないため、魅力評価の尺度として劣る可能性があるのです。
レス解消のアイテムはヒールとスポーツウェア
ここまでの説明から、レス解消のためには、文化的に期待されたモノと、S字曲線が有効ということが分かったと思います。
つまり、あなたが手に入れるべきアイテムは、ヒールとスポーツウェアです。
ヒールは文化的に期待されたものであると同時に、S字曲線も作ってくれるものでもあります。ヒールを履いたときの女性の腰の角度は約45度となり、これは男性が見たときに最も魅力を感じる角度ということが分かっています。
そして、体型が崩れてしまってた人は、運動するためのスポーツウェアを買いましょう。
- Rachman, S. (1966).Sexual fetishism: An experimental analogue.
- Birnbaum, G. E., Ein-Dor, T., Reis, H. T., & Segal, N. (2014).Why Do Men Prefer Nice Women? Gender Typicality Mediates the Effect of Responsiveness on Perceived Attractiveness in Initial Acquaintanceships.
- Hubner, R., Ufken, E.S. (2024).Curviness is a better predictor of a woman’s body attractiveness than the waist-to-hip ratio.

