ブランド物が好きな人の心理!不安型愛着スタイルを持っている

ブランドが好きな人 愛着障害
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外国人が日本に来て驚くことの一つが地下鉄の乗客がルイ・ヴィトンのようなハイブランドのバッグを持っていることだそうです。

地下鉄というのは中産階級以下の乗物という認識があるので、そのような階層の人々が何人もブランド物を持っていることを不思議に感じるのです。

ひったくられる不安はないのか?とも感じるようです。

日本に限らずアジアの他の国でも中流以下の人々が多くのブランド物を持っていることがあります。

これらは欧米コンプレックスや自分自身の抱える劣等感の表れかもしれません。

他者から見捨てられたり、嫌われることを異常に恐れる不安型の愛着スタイルを持つ人ほどブランド物を求める傾向がありそうです。

ブランドが好きな人の心理

ブランド物が好きな人のタイプは様々です。

商品そのものが好きという人もいます。一流デザイナーが考案しているのですから素晴らしく感じるのは自然です。

仮にそのブランドでなかったとしても買うという人もいるでしょう。

高いけれどデザインが気に入ってしまいどうしても欲しかったのでボーナスで頑張ったという人もいるでしょう。

しかし平均的な収入で依存的なほどハイブランドを集める人の場合は他者から凄いと思われたい虚栄心が強いのです。

そしてその裏には自分は大したことないという劣等感があります。

このような心理は不安型の愛着スタイルによって引き起こされている可能性があります。

不安型愛着スタイルがブランドを求めさせる

不安型愛着スタイルを持つ人の特徴の一つに他人からどう思われるかを気にし過ぎるというものがあります。

特に嫌われることに対してはとても敏感になります。嫌われると見捨てられる可能性が高まるからです。

相手から少しでも素敵な人間であると評価されたいと思っています。

しかし、自己肯定感が低いので自分に自信が持てません。素の自分では勝負できないと思っているのです。

そのため、ブランドを身に着けることで魅力的になろうとするのです。

ロボットなどのテクノロジーを装着することで能力を高めることを「自己拡張」といいますが、不安型愛着スタイルを持つ人はブランドを持つことでそれをしているのです。

愛着障害(不安型)の人が克服の一歩を踏み出せないのはなぜか?

不安型愛着スタイルを持つ人は物質主義的で豪華なものが好き

不安型愛着スタイルを持つ人がブランド物などステータスシンボルとなるものを好むことは心理学者のアガタ・ガンシオロウスカ博士らの調査でも分かっています。

この調査では2,000人以上を対象に愛着スタイルと消費嗜好について分析しています。

それによると不安型愛着スタイルを持つ人は物質主義的な考えを持ち、ステータスをアピールするような製品が好きな傾向があると分かりました。

豪華なものが好きであり、ブランドだから買うという判断をしやすいのです。

安定した愛着や回避型(※1)の愛着を持つ人ではこのような傾向は見られませんでした。

※1 ただし、当方で相談を受けていると回避型と思われるパートナーからブランド物をねだられて貢いでしまったという人も少なくありません。回避型でも不安型の特徴が混ざっているとブランド物を欲しがるのかもしれないです。

「Quiet Luxuary」を受け入れられるか?

少し前から「Quiet Luxuary」というスタイルが話題になっています。

静かなラグジュアリー、つまりデカデカとしたロゴやブランド名の入ったものではなく、一目ではブランドと分からないようなブランド物を上品に着こなすというスタイルです。

特にハリウッドの俳優などで取り入れている人が多いです。

彼らは自分自身がブランドのようなものですから、わざわざアピールする必要がありません。

そのため「Quiet Luxuary」を受け入れやすいのです。

もしあなたが不安型愛着スタイルによってブランド好きになっているのか心配であれば、「Quiet Luxuary」を取り入れたいと思うかどうか考えてみると良いかもしれません。

高い金額を支払うなら周囲にもアピールできないと損と考えてしまうなら、愛着の問題が関係している可能性があります。

参考文献:Agata Gasiorowska, Michał Folwarczny, Tobias Otterbring, Anxious and status signaling: Examining the link between attachment style and status consumption and the mediating role of materialistic values, Personality and Individual Differences, Volume 190, 2022,

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