不安型愛着スタイルを克服する方法!なぜ「変わりたい」と思うだけでOKなのか?

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愛着スタイルとは親密な相手と結ぶ関係の型のことです。安定型の愛着スタイルを持っている人は他者と適切な関係を持てます。

不安型の愛着スタイルを持つ人は相手にべったりと依存しすぎたり拒絶されることを恐れたりします。

回避型の愛着スタイルを持つ人は相手と親密になることを恐れ過度に拒絶したりします。

恋愛依存症に悩んでカウンセリングに来る方は不安型であることが多いです。

そして「自分は一生彼氏に依存して生きていくしかないんだ」という誤った思い込みを持ってしまっています。

しかし愛着スタイルは変えられるのです。それも非常にシンプルな方法で。

4ヶ月で愛着スタイルは変化する

不安型や回避型の愛着スタイルを持っている人の8割以上がそれらを変えたいと思っていることが、サザン・メソジスト大学のネイサン・ハドソン博士らの研究で分かっています。

ちなにみネイサン・ハドソン博士は日本でほとんど知られていませんが、性格を変える研究で多くの実績を出している方です。

話が逸れましたが、この研究では様々な愛着スタイルを持つ約400人を4ヵ月にわたり追跡調査しました。

その結果、自分の愛着スタイルを変えたいと思っている人は4ヵ月という短期間でも良い方向に変わることが分かりました。

特別に何かをしたわけではありません。週に一回程度、愛着スタイルを調べるアンケートに回答してもらっていただけです。

つまり変えたいと思っているだけでも愛着スタイルは変わるということです。

回答バイアスではない

この手の調査では参加者が「最初に『変えたい』と回答しているのだから、時間の経過とともに自分が『変わっている』という回答にしないとマズいかな」と考えてしまうことがあります。

つまり実際には何の変化もしていないのに、回答だけは変わったように見せかけてしまうということです。これを回答バイアスと言います。

しかし今回の実験では回答バイアスの影響を排除できる専門的な処理も行っています。(統計学の話から説明すると長くなるので省略しますが)

つまり被験者が回答だけ変えたのではなく、本当に愛着スタイルが変化したということです。

なぜ愛着スタイルは変化したのか?

なぜ変わりたいと思うだけで愛着スタイルが改善されたのでしょうか?

もともと人間には社会的に望ましい性格になろうという心理が備わっていることが複数の研究で分かっています。

そして愛着スタイルについてもそのように考える可能性があります。そのほうが他者と適切な関係が築けるからです。

これが不安定な愛着スタイルを持つ人の大半がそれを変えたいと思うことの理由ともいえます。

そして変えたいという欲求を持っている人は、より望ましい行動や思考を持とうとします。落ち込むようなことがあったときに「他の考え方はできないか?」と検討したりするのです。

もちろん、その時点ではそれが本人の本当の考え方とはいえません。

しかし仮ではあっても他の考え方をすることで、やがてその考えが自然に出てくるようになり愛着スタイルが変化するのです。

なぜなら人間の脳は習慣によって慢性的に維持された状態が最終的には固定化するとされているからです。(神経可塑性)

もしあなたが彼氏や友人との関係に不安を抱えているのであれば「他の人はこういう時にどんな思考を持つのだろう」と考える習慣を身につけましょう。

それが安定した愛着スタイルを持つことにつながります。

参考文献:Nathan W. Hudson, William J. Chopik, Daniel A. Briley. Volitional Change in Adult Attachment: Can People Who Want to Become Less Anxious and Avoidant Move Closer towards Realizing those Goals? European Journal of Personality,Vol 34, Issue 1, 2020.

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