幸せになるのが怖いという人がいます。
好きな人と恋人同士になれても「自分はこんなに幸せな環境を手に入れてしまっても良いのだろうか?そのうち悪いことが起こるのではないか?」と心のどこかに引っ掛かりを感じています。
夢だった仕事に就くことが出来ても「自分がこの仕事に就いてしまって良かったのだろうか?」と不安になります。
この人達は決して能力が低いわけでもなく異性としての魅力がないわけでもありません。
幸せが続くと恐怖や不安を感じてしまう理由の一つに「不幸な母親からの洗脳」が考えられます。
あなたの母親は幸せですか?
あなたの母親は幸せだったでしょうか?
優しい両親に恵まれ、家族思いの夫と結婚生活を送りいつも幸せな気分を味わっているでしょうか?
絵に描いたような幸せではなかったとしても自分の人生にそれなりに満足しているでしょうか?
母親がそれなりに幸せな人生を送り、女性であることに対して特に不満を持っていないのであればこれから紹介するケースは当てはまりません。
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しかしもしあなたの母親が自分の人生に不満を持っていた場合、無意識のうちにあなたに「幸せになるな」という暗示を掛け洗脳していたかもしれません。
(母親も無意識ですしあなた自身も無意識ですからそのことには気づきませんが)
その結果あなたの心の奥底に「私は幸せになってはいけない」「女は不幸」という歪んだ信念が刻まれそれが思考の元となってしまっているのです。
そうするとその信念に反している幸せな状態を怖いと感じてしまうのです。
母親からの洗脳には気づかない
潜在意識レベルで「幸せになってはいけない」と思うようになってしまう経緯について考えてみましょう。
例えばあなたの父親がダメな人だったとします。家庭内暴力、ギャンブル、お酒など理由はいろいろ考えられますが父親としての機能を果たしていない状況と考えてください。
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このような家庭では母親にかかる負担は大きくなります。
それを一人で耐え忍ぶ母親もいれば子供に愚痴として吐き出す人もいます。
このときに母親がよく言うセリフとしては
「父親のような人と結婚すると不幸になるわよ」
「女は損よ。いつも男のせいで人生を壊されるの」
「あなたもお母さんと同じ女だから大人になっても幸せになれないわ」
といった類のものです。
一度や二度言われたくらいであれば影響を受けることは少ないでしょう。しかし毎日のように母親からこのようなセリフを聞かされ続けたらどうなるでしょうか?
子供の心には「女は幸せになれない」「男は女を不幸にする生き物」という誤った認識が植えつけられてしまいます。一種の洗脳が行われているのです。
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たとえ母親が言葉に出していなかったとしても結婚したせいで不幸になったと思っていたり、女性に生まれたこと自体が不幸の元凶であると感じている場合、それが雰囲気として子供に伝わっている場合もあります。この場合もあなたに誤った認識が植えつけられる可能性があります。
どの場合でも厄介なことは洗脳をしている方もされている方もそのことに気がつかないということです。
無意識に自分から不幸を選びにいく
自分でも気がつかないうちに洗脳され心の奥底で「幸せになれない」という誤った認識を持っていると、幸せに恐怖を感じるだけでなく自分から幸せを遠ざけようとすることさえあります。
頭では「幸せになりたい」と思っているのですが無意識レベルで「幸せになれない、なってはいけない」と思っていてそれが言動に影響を与えるのです。
例えばあなたが誰かを好きになったとします。相手もあなたのことを良いと思っていて二人の距離がだんだんと近づいていきます。
しかしあと少しというところで不安を感じたりブレーキをかけてしまうことがあります。それが相手にも伝わり「脈ナシ」と判断されて離れていってしまうのです。
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仮に付き合いが始まったとしても幸せな日々が続くと恐怖や不安を感じてしまうこともあります。
それは「私は幸せになってはいけない、幸せになれない」と潜在意識で思っていることと、現実で起きていることの間に乖離が生まれているからです。それにより居心地の悪さを感じるのです。
「きっとこの幸せは続かないだろう」「自分の幸せは間違っている」という思考が生まれそれが言動にも表れるとそのまま破局ということになります。
するとあなたは「ああやっぱり私は幸せになれないんだ」と勝手な答え合わせをしてしまうので余計にその考えが強くなります。
時には不幸でいることに心地よさを感じてしまうこともあります。このような思考パターンを無意識に繰り返していると永遠に幸せになることはできません。
いつも幸せになれない人や幸せになると怖いと思う人は母親から自分がどのような影響を受けているのか見つめ直してみると良いでしょう。
母親からの洗脳がまだ解けていないののであればそれを断ち切る必要があります。
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