娘に嫉妬する母親のコンプレックス

アダルトチルドレン

自分の一部だと思っていた娘が成長し追い越して行こうとすると嫉妬してしまう母親がいます。

自分が手に入れることの出来なかったものを娘が手にしたことが許せないのです。

また若さや美しさを失うことを恐れている母親の場合は最初から夫を奪うライバルと見ていることもあります。

このような母親と一緒にいると自分だけ幸せになることに罪悪感を覚えてしまうことがあります。

自分の一部だと思っている

同性である娘というのは母親からすると一体感を覚えやすい存在です。

特に劣等感やコンプレックスの強い母親はこの傾向が顕著であり娘を自分の一部だと思っています。

そして娘を使って自分の果たせなかった夢を果たそうとするのです。

習い事をさせてみたり塾に通わせて良い学校に入れたりします。

表面的には愛情も教育も十分に与えてるように見えます。

母親も自らの隠れた願望には気づいておらず本当に娘のためにやっていると信じていることがあります。

この時点では娘も母親の嫉妬には気づかないことが多いです。

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分離と脅威

母親が嫉妬を態度で見せ始めるのは一体感が失われた時です。

娘が年を重ねるごとに意思をはっきり主張し始めると自分とは別の存在であるという認識が強くなります。

そして娘が力をつけ始め自分を超えそうになると脅威に感じます。

すると足を引っ張り始めます。最初のうちは巧妙です。

「無理に勉強しなくていいのよ」などと一見優しそうな態度で力を奪おうとします。

自分の一部でないなら自分の方が優れていなければ許せないのです。

男の兄弟ばかりを優遇するなど見えにくいいじめをしてくることもあります。

直接的な虐待はありませんが何となく違和感を覚えさせるようなことをしてくるのです。

大人になって振り返るとその意味が分かりますが子供時代は気づきません。

親に認められたいと思うのは洗脳されているからです

嫉妬心をむき出しにするとき

母親が嫉妬心をむき出しにするのは完全に抜かされたと思った時です。

もはや自分の支配下を離れ一人でも生きていけるだけの能力を身につけたどころか自分よりも良いものを持っていることが許せなくなるのです。

比べる対象は学歴や仕事、自由なプライベートなど様々です。

母親自身がかつて欲しかったものを娘が一人の力で手に入れたような顔をしているのが許せないのです。

実際にそう思っていなくても母親にはそう見えてしまいます。

そして「女が大学なんか出たら結婚できなくなる」「仕事ばかりして家の中のことは全然ダメ」などと言い出すのです。

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若さと美しさを失うことへの異常な恐怖

先ほどまでの説明と別のパターンの嫉妬についても説明しておきます。

「老いを受け入れられるのは子供の成長を実感したとき」という人がいます。

健全な心を持つ母親であれば同じような感覚を持つ人が多いのではないでしょうか?

しかし中には娘の成長によって自分の老いが強調されてしまう母親もいます。

娘が美しくなるにつれ自分の衰えを思い知らされるような気分になるのです。

外見にコンプレックスを抱えていた母親が美形の娘がチヤホヤされることで劣等感を刺激されることもあれば、若い頃から美人と言われ続けた母親がその地位を奪われることに脅威を感じることもあります。

このように若さや美しさを失うことを異常に恐れる母親の場合は娘が生まれた時からライバルと見ている可能性があります。

優しさが復活するとき

負けたと思った母親が再び応援に回ることがあります。

それは娘が失敗しそうな時です。サポートするフリをして実はほくそ笑んでいるのです。

例えば結婚している娘が「夫と上手くいっていない」と言うと離婚を後押しするようなことを言います。

しばらく実家に帰れば面倒を見ると提案することもあります。

そして本当に離婚すると最初のうちは優しく接します。

弱っている状態の娘にしか優しくできないのです。

1人では何もできないあの頃の娘に戻ったように思えるからです。

しかししばらくすると娘が思いのほか幸せそうにしていることに物足りなさを感じます。

そして再び嫌味を言うようになるのです。

幸せになることに罪悪感を覚えてしまう

嫉妬する母親との関係の厄介なところは表面的には仲が良いことです。

頻繁に会ったり連絡を取るためコミュニケーションが多いのです。

場合によっては健全な母親と娘の関係よりも濃密な関係を築いています。

そして会う度になぜそれをわざわざ言う必要があったのかと思わせるセリフを吐いてきます。

たった一言なのですがそれが心に引っかかるのです。

そういったメッセージを送られ続けることで自分だけ幸せになることへの罪悪感を覚えてしまうのです。

そうならないためにしっかりと境界線を作らなければなりません。

そうしないと再びが母親に取り込まれてしまうのです。

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