AC(アダルトチルドレン)の中には怒りをぶつける人もいればに抑圧する人もいます。
後者の場合は常に弱気で相手にネガティブな感情を持つことさえ申し訳なく思ってしまいます。
しかしそんなタイプのACでもあるときとてつもない怒りの感情が湧き出ることがあります。
そして自分でも驚きます。しかしこれはおかしなことではありません。
怒りが生まれる理由
怒りはなぜ生まれるのでしょうか?
それは期待が裏切られるからです。
「相手はこうしてくれるだろう」「自分に失礼な態度を取らないだろう」と期待しているからそれに反する行為をされると怒るのです。
コンビニのレジで待たされるとイライラするのにディズニーランドで1時間待たされてもそうならないのはこのためです。
ディズニーランドで並ばずにアトラクションに乗れるとは期待していないのです。
怒りは消えずに溜まり続ける
AC(アダルトチルドレン)は感情を抑圧しています。
中でも怒りを抑圧しています。
なぜならそれが最も親に嫌われるものだからです。
ACには必要な時でも怒れないという人が多いのです。
方法が分からないですし今より酷い状況になるのではないかと不安になるからです。
しかしACの持つ怒りが消えるわけではありません。
心の奥底に溜まり続けているのです。
期待の少なさがACの怒りを凝縮させる
AC(アダルトチルドレン)は怒らないためにその前段階である期待さえもしないことがあります。
例えば恋人に何かをしてあげて感謝されなくても構わないのです。
自分が豪華なプレゼントをあげて相手から安いものしかもらえなくても気にしません。
しかし一つか二つくらいは無意識に期待しています。
「何があっても自分を頼り続けてくれるだろう」というような二人の関係の根幹となるべきことを期待しているのです。
これがACの突然の大きな怒りに繋がる原因です。
「私はこれだけしか求めていないのに」
話は逸れますが旅行に行くときのことを考えてみてください。
有名なうどん屋さん、温泉、夜景の3つを期待して行くとします。
この時にうどん屋さんが臨時休業をしていたとします。
がっかりしますし怒ることもあるでしょう。
しかし残りの2つを楽しむことができればその怒りも治まります。
これがうどん屋さんだけを目的に行ったとしたら絶望と怒りしかありません。
控えめに見えるACの怒りが大きいのもこれと同じです。
期待していることの数が少ないぶんそこに怒りが凝縮されるのです。
その怒りが恋人と別れたり信用している人に裏切られたりした時に一気に爆発します。
「私はこれだけしか求めていないのにそれさえ満たしてくれないの」と思うのです。
そして復讐したいと思うことさえあります。実際に行動に移してしまう人もいます。
ACの怒りは抑圧することは出来ても消すことは不可能なのです。