自己肯定感が低い美人が持つ特殊な事情

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機能不全家族で育つと自己肯定感は低くなります。

親から否定されたり面倒を見てもらえずに健全な愛着が育たないからです。

これは外見の美醜に関わらず誰にでも起こりえることです。

しかし美人の自己肯定感が低いのにはさらに特殊な事情があります。

機能不全家族とは

なぜ美人は自己肯定感が高いと思われるのか?

鏡で自分の顔を見たときに整っていれば自信を持つことができます。しかし美人の自己肯定感が高くなるのはそれだけではなく社会との関わりが大きいです。

美人は周りの人間から大切に扱われるということが多くの実験で示されています。

(関連記事:回避依存症の女性は美人が多い?

美人プレミアム

中国で行われた実験では女性から不当な取引を持ちかけられた男性は相手が美人かどうかでそれを受け入れる可能性が変化するという結果が出ていました。

このような効果を「美人プレミアム」と呼んだりします。

公正世界仮説

社会心理学で世の中は自分の行い通りの結果が返ってくるという考え方を「公正世界仮説」と言います。努力は報われるという考え方や自己責任論につながる考え方です。

調査によると男女ともに外見的魅力が高い人ほど公正世界仮説を支持する傾向にあることが分かりました。

美人やイケメンと言われる人は周囲の協力を得られやすく努力が報われやすいためこのような考え方を支持しやすくなるのです。これが自己肯定感の高さにもつながります。

機能不全家族で育つと恋愛できないことがある理由

母親の外見のレベルが影響する

美人が「私はブス」というと周囲の人は謙遜や嫌味で言っていると受け止めて信じてもらえないことがあります。

しかし美人でも本当に外見に自信が持てない人もいますし、本気で自分を醜いと思っている人もいます。

外見に限らず美人の自己肯定感が低くなるには特有の事情があります。

これは私がアダルトチルドレンのカウンセリングを行っている中で感じていることですが母親のルックスが関係しているのです。

母親みたいになりたくない女性へ

母親が美人のケース

美人の母親も同様に美人であることが多いです。母親も子供の頃から周囲の人間にチヤホヤされてきました。しかし年を取るごとにそういった機会は減っていきます。

そして自分の娘にその立場を奪われていきます。外見の美しさだけが取り得の場合、自己肯定感は下がります。そして娘に当たるようになるのです。「あなたはブスね」などと言ったりするのです。

母親が不細工なケース

母親が不細工だった場合にも娘の美しさに嫉妬して貶めるような発言をすることはありますです。

老いを受け入れられない母親は娘の自己肯定感を低くするような言葉を平然と投げかけるのです。

娘に嫉妬するのは珍しいことではない

グリム童話の『白雪姫』で鏡に「世界で一番美しいのは誰?」と聞いて「白雪姫」と答えが返ってきたときに怒り狂ったのは継母とされています。

しかし原作の初版は実母となっています。

母親が実の娘に嫉妬して憎むということは特別なことではないのです。

その他の理由

美人の自己肯定感が低くなる理由は他にもあります。

父親の言葉

父親が母親のことを憎んでいる場合、その面影を持つ娘に対して否定的な態度を取ることがあります。

「母親に似てブスだ」とか「男たらしのような顔をしている」などと言ったりします。すると自己肯定感が低くなるだけではなく自分の顔を嫌いになるのです。

褒められるのが苦手な人の心理

思春期の価値観を引きずる

中学校や高校生の頃というのは素の美人よりも派手な子がモテたりします。

どんなに整った顔立ちをしていても目立たないグループにいるとモテないキャラとして認識されてしまうことがあるのです。

またこの時期に太っていたりすると大人になって痩せて美人になった後も自己肯定感が低いままのことがあります。

美人に嫌悪感を持つ人に囲まれている

世の中には美人に嫌悪感や敵対心を持つ人がいます。たいていはモテない男女です。

女性の場合は美人ばかりが得をしている、男性の場合は自分なんか相手にされないという被害妄想を拗らせるとこのような心理を持つに至ります。

こういったタイプに囲まれていると不当な扱いを受けますから自己肯定感が低くなることがあります。

シチュエーションを設定した上での実験ですが虐待を受けた女性が加害者を殺害した場合にその女性が美人なときのほうが陪審員への印象は悪くなるという結果もあります。

似たような実験では反対の結果が出ることもありますが特殊な条件が揃うことで美人であるがゆえに自己肯定感が低くなるということはあり得るのです。

関連記事:自撮り写真を加工する女性の顔に対する自信と心理的影響

参考文献:
Qingguo Ma, et al. (2015). The undermining effect of facial attractiveness on brain responses to fairness in the Ultimatum Game: an ERP study.
Marc W. Patry. (2008). Attractive but guilty: Deliberation and the physical attractiveness bias.

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