旦那から、女として見られたいと思って、いろいろと努力しているのに効果がないという女性がいます。
このような女性は、無意識のうちに「ファットトーク(Fat Talk)」をしてしまっているケースが多いです。
ファットトークとは「最近、太っちゃって…」「私はスタイルが悪いから」と自分で自分の体型を貶す会話のことです。
些細な会話ではありますが、これをやってしまうと、あなたが思っている以上に悪影響が出ます。
異性としての魅力が低いと思われ、女として見られなくなるのです。特にセックスレス状態の場合、そこから復活するのは非常に困難になります。
なぜなら、旦那は、この会話を聞いた瞬間に、妻を低評価するだけでなく「女として見られないのは、妻の魅力がないからだ」という情報を確定させてしまうからです。
「最近太っちゃった」と言うだけでも低評価される
ファットトークをする女性が、男性からどう評価されるかを調べた、アパラチア州立大学のシドニー・マレーの実験があります。
この実験では、21〜64歳までの男性138名に、男女の会話のビデオを見せました。ビデオは女性の話す内容によって以下の3本が用意され、参加者はランダムにこのうちの1本を見せられました。
- ファットトーク(自分の体形を貶す会話。ex:最近太っちゃって)
- ダムトーク(自分の知性を貶す会話。ex:私はバカだから)
- 自分を否定する会話をしない
出演している女性は、どのビデオも同じです。
ファットトークだけが恋愛対象としての評価を下げる
ビデオの視聴後に、女性の魅力を評価してもらったところ、ファットトークをしているときの女性は、恋愛対象として、最も低く評価されました。
ダムトークと、自分を否定しないビデオを見た参加者からの、評価に差はありませんでした。
つまり「私、バカだから」といっても評価は下がりませんが「私、デブだから」というと評価が下がるということです。
ファットトークが女性としての魅力を低下させる理由
なぜ、ファットトークが、女性としての魅力を低下させるのでしょうか?
ます、男性は、女性を理想化して見る傾向があります。特に性を意識すると脳がアホになりますから、良く見えてしまうのです。
しかし、本人が自分の外見上の「欠点」を強調すると、悪い部分に注意が向いてしまい、評価を下げてしまうのです。
また「最近、太っちゃって」と言うとき、心のどこかで「そんなことないよ」という返答を期待しているものです。
こうした行動を「再保証の希求(reassurance seeking)」といいます。
不安を感じやすい人が、一時的な安心を得るために行う行動ですが、それがバレるので、鬱陶しいと思われてしまうのです。
女として見られないのは妻のスタイルが悪いからだ
ここからは、あなたが旦那から、女として見られなくなる、もっと恐ろしい話をしましょう。
まず、友人と、新しくオープンしたレストランについての、会話をしているところを想像してみてください。
このとき、友人が「あの店は外国産の米を使ってるから、味はイマイチだと思う」と言ったとします。
このとき、あなたは「味がイマイチかどうかは、食べてみなければ分からないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、外国産の米を使っていることは疑わないはずです。
人間は前提条件として提示された情報を疑わない
このように、人間というのは、前提条件として提示された情報を疑わない性質を持っているのです。
だから、ファットトークは危険なのです。
あなたが、旦那さんとレスぎみで、ストレスが溜まったとき、嫌味の一つでも言ってやろうと思うかもしれません。
そして「私のスタイルが悪いから、女として見られないんでしょ」と言ってしまうかもしれません。
そこまで、強く言わなくとも「どうせ私の見た目が衰えたから…」といったニュアンスの話をしてしまうこともあるでしょう。
このとき、何が起こるかというと、旦那が前提条件を潜在意識レベルで信じるのです。
旦那は、なぜ妻を女として見ることができなくなったのか、自分でも分かっていないことがあります。
そんな時でも、前提条件として「スタイルが悪い」と言われたら、そこは疑わないのです。
口では「そんなことないよ」と言うかもしれませんが、脳には、あなたのスタイルが悪いという情報が刻まれます。
そして無意識のうちにあなたの外見的魅力を低いものと評価してしまい、あなたに対し興奮しにくくなるのです。
※余談ですが前提条件として嘘情報を入れるというのは、人を騙すときの有効なテクニックです。悪用しないようにしましょう。
ストーリーを補完してくれる情報は嘘でも本当になる
「私のスタイルが悪いから女として見られないんでしょ」と言ったときの「スタイルが悪い」という情報は、前提条件としての役割以外に、ストーリーを補完する役割も果たします。
なぜ妻を女として見ることができないのか分からない状態は、ストーリーが完成されていない状態です。そこを「妻のスタイルが悪いから」という情報で補完すると、ストーリーが完成します。
これも危険なことです。
なぜなら人間はストーリーを補完してくれる情報は、嘘だと分かっても、時間が経過すると本当のことだったと、誤って記憶を想起するからです。
原因が分からない状態は不快なので、嘘であっても納得させてくれる情報で補完し、スッキリしようとしてしまうのです。
仮にあなたのスタイルが悪くなかったとしても、夫の頭の中では「自分は妻のスタイルが好みじゃない」と思い込んでしてしまうのです。
余談ですが、震災や恐慌のとき、フェイクニュースが拡散されやすいのもこれが理由です。多くの人が先行きが分からず、不安なため、それを埋めてくれる情報を簡単に信じるのです。
体型は健康のシグナル
人間に限らず、動物は健康的な異性と結ばれたいと思っています。病気を伝染させられるリスクが低いですし、強い子孫を産めるからです。
体型や肌質、髪質は健康状態のシグナルとして働きます。そのため、スタイルが悪いと認識した相手には魅力を感じなくなります。
仮にスタイルが悪くなかったとしても、そう認識されてしまったら魅力は感じません。
ですから、旦那に女として見られたいのなら「最近、太っちゃって」などと言ってはいけません。
本当に太ったなら、黙ってダイエットをすれば良いのです。
ただし、女性がモテると考える体重は、実際にモテる体重よりも軽いという調査結果もあります。あなたが太っていると感じていても、標準である可能性がありますから、注意しましょう。
太ったかどうかだけでなく、肌荒れや、髪のパサつきなど、自分の身体のネガティブ情報を発していないか、見直してください。自分では気づかないうちに、つい言っていることがあります。
- S Murray. (2020).Fat Talk Is Perceived As More Detrimental To Romantic Relationships Than Other Forms Of Self-Berating Dialog.


