非自殺的な自傷行為としてのセックス

非自殺的な自傷行為としてのセックス

自分を傷つけるためにセックスをする女性がいます。

彼女たちにとってセックスはリストカットなどの自傷行為と同じ意味を持ちます。

非自殺的な自傷行為とは

自尊心の低下や生きていることの辛さから逃れることを目的として自分の体を傷つけたことがあるという人は少なくありません。

調査にもよりますが軽度の自傷行為も含めれば7~10人に1人はその経験をしているとも言われます。

このような自傷行為は自殺を目的としているものではありません。
痛みにより生きている実感を得たり、自分を罰することで罪悪感を低下させることが目的です。

このように自殺を目的としない自傷行為を「非自殺的な自傷行為」と言います。

その方法としてはリストカットや壁に頭を打ち付けたり、ライターで肌を炙ったりといったものが多いです。

しかしセックスによってそれを行う人もいます。

性的虐待・低い自尊心・体への嫌悪感とセックス

スウェーデンのリンショーピング大学の調査によれば性的虐待や低い自尊心、自分の体に対する嫌悪を持つ人と非自殺的な自傷行為としてのセックスの間の関連が示唆されています。

この調査の対象となったのはほとんどが女性だったのですが、彼女たちがセックスに何を求めていたかというと身体・精神の両面における危害でした。

ネットで知り合ったその日限りの相手や乱暴な相手とセックスをすることによって自分を痛めつけたのです。

彼女たちがセックスに対する渇望を持っていたわけではありません。
むしろ望まない状況で行うことこそが非自殺的な自傷行為としての意味を持ったのです。

依存気質のある女性がつながりを求めてセックスをすることはありますが、ここでのセックスはそれとは異なるものです。

非自殺的な自傷行為を求める人にとってのセックスはリストカットなどと同じ行為なのです。

後悔や罪悪感により行為がエスカレート

非自殺的な自傷行為としてのセックスを繰り返した女性は一時的な安堵感を得ることはできます。

しかしその後に強い後悔や罪悪感が芽生えることもあります。

するとより強い傷を求めて行為がエスカレートしていきます。

セックスだけではなくアルコールや薬物に走ってしまうこともあるのです。

誰にも相談できない

非自殺的な自傷行為を繰り返すことでより強い刺激を求めるようになった女性は誰にも相談できないという人が多いです。
羞恥心や罪悪感のせいで他人に話すことができないのです。

そして余計に行為がエスカレートするという負のループに陥ります。

もしあなたがいまこのような状態に陥っているのであれば信頼できる人か知識のあるカウンセラーに相談することをおすすめします。

今の状態が決して恥ずかしいことではなく、同じ状況になれば誰でも同じ行動をする可能性があるということを知るだけでも良いのです。

【注意】
非自殺的な自傷行為としてのセックスは嗜癖としてのマゾヒズムとは全くの別物です。
似た行為もあるかもしれませんが虐げられる側が性的興奮を覚えることのできるSMプレイとは異なるものです。

参考文献:Fredlund C, Wadsby M, Jonsson L S. (2020).Motives and Manifestations of Sex as Self-Injury

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