DVされても好きなままの恋愛依存症

恋愛依存症
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男性からDVを受けている女性は決して少なくはありません。毎回好きになる相手がDV男だったり、そういう男性でも別れることが出来ない女性もいます。

暴力を振るった後に急に優しくされたりするとその落差により余計に魅力的に見えてしまうことがあります。問題児がたまに良いことをすると目立つのと同じです。

DV男と被害女性

感覚が麻痺している女性の場合「本当は優しい人なんだ」と勘違いしてしまいます。

暴力を振るった後に泣きながら謝るのもDV男にありがちなパターンです。別れられない女性というのはこのときの涙に絆されて許してしまいます。

それどころか「彼氏を泣かせてしまった自分が悪い」という思考になってしまう女性もいます。

男性が女性に暴力を振るったあとに泣くのは申し訳ないと思っているからではありません。弱い自分に対する情けなさや過去のトラウマが原因です。

口では「君を傷つけてしまって…」などと言うかもしれませんが本心は全く異なります。

彼氏に暴力を振るわれてから謝罪されるまでの激しい感情の起伏を恋愛による興奮と勘違いしている女性もいます。このタイプの女性は何度もDV男に騙されるので注意しなければなりません。

DV男はどうすれば許してもらえるかを知っています。頭で分かっている場合もあれば本能的に覚えている場合もあります。

暴力を振るった後に彼氏があなたに対して取る行動は全て計算されたものです。

「彼氏は心から反省しているはずよ」と思っているのであればあなたは不幸な恋愛に足を踏み入れ始めているのかもしれません。

「不幸でいたい」と思うのは変化を恐れているからです

初めてのDVを受けて相談にくる女性

彼氏からのDVの相談で最も多いのは初めて暴力を振るわれた直後の女性です。(何度もDVを受けている女性は感覚が麻痺しているためか相談に来るまでに時間が掛かる傾向にあります)

殴られた以外にも突き飛ばされたり体を強く揺すられたりとやられたことは様々です。全てがDVです。

突然そういうことをされたショックと彼氏はDV男なのか?という不安から「これからも付き合い続けるべきでしょうか?別れるべきでしょうか?」と相談に来るのです。

このとき被害女性の中では「出来れば別れたくない」という気持ちのほうが強いように思います。別れると決意しているのであれば相談になど来ないので当然ですが……

「たった一度だけだし何かの間違いに決まってるわ」と思いたいのは分かります。

しかし残念なことに一度きりで終わるということはほとんどありません。初めての暴力によって抑えられていたものは決壊したのです。

「お酒で人が変わる」は間違いで本性が出るだけ

初めての暴力の次に起こること

二度目のハードルは下がりましたので次回はもっと些細なことで暴力を振るってくるDV男の本性が現れるでしょう。

そして彼氏は「俺が暴力を振るうようになったのはお前のせいだ」と言い出すでしょう。

暴力を振るったあとは大袈裟に謝り反省したような態度を見せます。しかししばらくすると再び暴力を振るい「お前が悪い」と開き直ります。

自尊心の低い女性や判断力が鈍くなっている女性は「本当に私が悪いのかもしれない」と思うようになります。そして別れることが出来なくなるのです。

しかしこれは間違った判断です。彼氏には元からDV男としての素養があったのです。それが爆発するタイミングがたまたまあなたと付き合ったときと合ってしまったというだけです。

褒められるのが苦手な人の心理

DV男の心理

DVの心理

彼氏が暴力を振るう理由はいくつも考えられます。精神疾患の可能性もあります。

しかし暴力を振るわれているあなたが恋愛依存症タイプの場合、彼氏が暴力を振るう心理的な原因は彼氏の家庭環境にある可能性が高いです。暴力を振るうことに興奮するタイプか回避依存症の暴力型です。

彼氏の父親も同じように自分の妻や息子(=あなたの彼氏)に暴力を振るっていたDV男と考えられます。

子供時代の彼氏は父親に対し恐怖を感じ常に怯えていたのではないでしょうか?

人間は恐ろしい相手と出会った場合に避けようとするのが一般的ですが中にはその対象と同じ行動を取ることで克服しようとする人もいます。

大人になった後も父親に対する恐怖が心の片隅にでも残っているとそれを克服するための手段として恋人に暴力を振るうことがあります。

心の中に住み着いている怖い父親に対して「どうだ俺はお前と同じことが出来るんだぞ」とアピールすることで恐怖を克服しようとするのです。

殺人事件が起こったときにその殺害方法をよくよく調べてみると犯人が子供の頃に親から虐待されていた方法と同じだったというケースは珍しくはありません。

父親が暴力的でなくてもDV男になってしまうことはあります。それは父親が弱すぎたり存在感が薄いケースです。

母親が家庭内を仕切りながら頂点に君臨し、父親は頭が上がらない、自分も母親には逆らうことが出来ないという場合などです。

このような家庭環境で育つと母親に対する憎悪と「自分は父親のような弱い人間にはならない」という気持ちが増幅します。

そして大人になったときにパートナーを身代わりとして母親への復讐を果たそうとします。そして「自分は弱い人間ではないんだ」と思い込もうとするのです。

このほかにもDV男が生み出される要因として子供時代のイジメやトラウマなど様々なものがあります。どれも「弱さ」に対するコンプレックスであることが多いです。

どのような理由にせよ自分が暴力を振るっている相手は自分よりも弱い相手ですので一時的には劣等感を弱めることが出来ても、心の中には「弱い相手にしか暴力を振るえない弱い自分」という認識は残り続けますので何も解決はしません。

そのためいつまで経っても恋人への暴力を繰り返すのです。

「別れたいけど別れたくない」という恋愛依存症の女性たち

なぜあなたはDV男を惹きつけるのか?

暴力を振るわれたのが今回が初めてでありさっさと別れたいと思っているのであればたまたまDV男と付き合ってしまったというだけでそれほど問題はないかもしれません。

しかし毎回のように暴力を振るう彼氏と付き合っていたり、初めてだとしても今回の彼氏は今までの相手よりも特別に感じるというのなら注意が必要です。

あなた自身がDV男を惹き付けてしまうタイプかもしれません。

あなたが「自分は暴力を振るわれても仕方ない」とか「男の人は暴力を振るうもの」といった考え方を持っているとそれが雰囲気から伝わるのでDV男を引き寄せるのです。

あなたがこのような考え方を持ってしまった原因は自分の父親もDVをしていたケースや、極端に低い自己肯定感が考えられます。

DV男の中には暴力を振るっても逃げないタイプの女性を見分けるための嗅覚が優れている人もいます。

いつもDV男ばかり引き寄せてしまう人は自分自身にも要因があるのです。

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