アダルトチルドレンと発達障害の勘違いされやすいところ

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アダルトチルドレンと発達障害は違うものです。

最も分かりやすい違いはアダルトチルドレンが生まれた後になる後天的なものなのに対し、発達障害は先天的なものであるということです。

生まれたときからアダルトチルドレンという人はいないのです。

しかしこの2つが並存している人もいます。またそれぞれの特徴が似ていることもあるため特に幼少期には勘違いされることもあります。

発達障害とは

発達障害の定義は時代によって変化してきました。

また世界保健機関の国際疾病分類(ICD)とアメリカ精神医学会の精神障害の診断・統計マニュアル(DSM)でも定義が若干異なります。

そのため混乱しやすく勘違いしている人もいます。発達障害を簡潔に説明すると以下のようになります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

対人関係、コミュニケーションの障害、興味・行動の偏りが主な特徴です。行間を読むことが苦手で相手の言葉を額面通りそのまま理解してしまうといったことがあります。

かつては自閉症とアスペルガー症候群は分けて考えられていましたが境界を区切らずに連続体(スペクトラム)として捉えることが多くなっています。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意力や集中力の持続が困難なことをいいます。授業中にじっとしていられなかったり出歩いたりすることがあります。不注意型、多動・衝動型とこの2つが合わさった混合型に分けられます。

年齢とともにこれらの特徴が落ち着くケースも多いですが遅刻やミスが多い人の中には大人のADHDの場合もあります。

限局性学習障害(SLD)

読み、書き、計算のうち特定のものに困難が生じることをいいます。能力に凹凸がある状態と表現されることがあります。

全体的な知能には遅れがないことが知的障害と異なります。

発達障害と愛着障害

アダルトチルドレンの中には自分が発達障害かもしれないと考える人もいます。

子供時代に誰かにそう言われたり、当時の特徴を思い返すと該当するものがあった気がするからかもしれません。

もちろんアダルトチルドレンと発達障害を併せ持つ人もいますが勘違いの可能性もあります。

アダルトチルドレンになる要因の一つに愛着の問題があります。親との間に必要な絆を形成できなかったことで大人になった後も生きにくさを感じてしまうのです。

アダルトチルドレンの子供時代に多い愛着障害は反応性アタッチメント障害と脱抑制型対人交流愛着障害に分けることができます。

それぞれに発達障害と似た特徴があるため勘違いされることがあります。

アダルトチルドレンが生きづらい原因

反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)

辛いときや寂しいときに素直に甘えることができず、自分を養育しようとする相手に対しても警戒心を抱きます。怒りや不安を表出することもあります。

また人と目を合わせなかったり相手の感情にうまく反応できなかったりするため自閉症スペクトラム障害のように見えることもあります。

アダルトチルドレンの怒りが爆発するとき

脱抑制型対人交流愛着障害

上記とは反対に誰にでも警戒心なく近づいてしまうのが脱抑制型対人交流愛着障害です。

特定の相手に対してではなく誰に対しても愛着を求めてしまうのです。馴れ馴れしく接してしまうともいえます。

このような態度が注意欠如・多動性障害(ADHD)のように見えることがあります。

愛着障害の場合、生まれ持った脳の発達に問題がなくとも言語の遅れなどが生じることがあります。

こういった事情により発達障害と区別し難いケースがあるのです。

アダルトチルドレンの診断チェックリストはインチキだった

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