心を病んでいる女性は攻撃される側になってしまうケースが多いですがする側に回ることもあります。
親密な関係の彼氏ほどいじめたくなる感情を抑えきれないという女性もいるのです。
こういった話題を出すとサディズムやマゾヒズムといた性的嗜好と結び付けたがる人もいますが違います。
性的嗜好によるものであればいじめたいという対象は彼氏や親密な関係の男性以外にも広がります。
彼氏をいじめたくて仕方ないと悩む人は男性なら誰でも良いというわけではないのです。
ですから彼氏がM気質で自分がS気質だからというのは全くの見当違いです。
イライラと快感を同時に得ている
彼氏をいじめる方法は複数あります。直接的に暴力を振るうこともあれば精神的に追い詰めることもあります。
いじめて悪いという気持ちもありますが心地良さも感じているのです。
彼氏をいじめたいという女性はケンカをしたときに顕著な特徴が表れます。
ケンカをしたときに相手が少しでも間違ったことを言えばそこを徹底的に追求します。自分の矛盾を指摘されたときは逆上します。
謝罪してきてもすぐには許しません。許さないでいるという状態が快感なのです。
彼氏が失敗すると困った顔を見られるから嬉しいという女性もいます。そのため彼氏が確実に失敗しそうな状況が分かっていてもそのまま放っておくことがあります。
例えば出かける前に彼氏がテーブルの上に忘れ物をしていてもあえて教えずにいたりします。
このような女性はイライラと快感を同時に覚えているのです。
なぜ彼氏をいじめたくなるのか?
彼氏をいじめたいと思ってしまう原因は仕返しをしたいという欲求である場合が多いです。
誰に対してのものかというと最も多いのは自分を愛してくれなかった父親に対する仕返しです。
子供時代に父親から愛してもらえなかったりいじめられたという体験が大人になってから彼氏をいじめたいという欲求を生じさせるのです。
たとえ自分がいじめられていなかったとしても父親が母親をいじめていた場合に母親に代わって仕返しをしようと思っている場合もあります。
また子供に直接的な危害を加えなくとも目の前で夫婦喧嘩をすると脳が影響を受けるということが分かっています。
母親をいじめたことを自分自身への攻撃であると認識してその仕返しをしている可能性もあります。
父親に対して憎しみを持っていると彼氏の中に父親と同じ部分を見つけたときにいじめたくなることがあります。
彼氏が自分の父親と同じような言葉遣いをしたときや同じような物を持っているのを見つけたときにそれがトリガーとなって急激にいじめたくなることがあるのです。
過去の男性関係が原因のことも
彼氏をいじめたいと思う別の原因としては過去の男性関係が挙げられます。
昔の彼氏に酷い目に遭わされたことでその仕返しをしていることもあります。今の彼氏を身代わりにして復讐しようとしているのです。
暴力を振るわれたり浮気をされたりした体験によりプライドを傷つけられたと感じている女性に多い傾向です。
彼氏にしていることは自分がされたことなのです。プライドを傷つけられて復讐したいと思うのは男性だけではないのです。
彼氏をいじめたいという欲求が抑えられない女性は相手を挑発してわざと怒らせることもあります。
相手から仕掛けさせることで一旦自分が被害者の立場を得るのです。そうしたほうがより効果的な復讐になるからです。
また、急に彼氏をいじめたくなったという場合にはアダルトチルドレンの怒りが爆発するときと同じようなことが起こっている可能性もあります。
本当に復讐したい相手は誰なのか?
「復讐は何も生まない」と言いますが私はこの言葉が好きではありません。
おそらく人生経験の少ない人か復讐されると困る人が広めた言葉なのだと思います。
復讐というのは何かを生み出すためにするのではなく壊れたものを元に戻すために行うものなのです。
どんな復讐の仕方が合っているかは人によって違います。
アダルトチルドレンのカウンセリングの仕事をしていると子供時代に虐待をされた仕返しに大人になってから親をボコボコにしたという人に出会うことがあります。
そのときどんな気分だったかを聞くと答えは人によってバラバラです。
後悔しているという人もいれば胸のつっかえが取れたという人もいます。
親が滑稽な姿で謝罪するのを見て情けなくなってしまったという人もいます。
自尊心を傷つけられれば復讐したいという感情が起こるのは当然のことですからそれを否定する必要はありません。
しかし復讐の方法として誰かを身代わりにしていじめるというのはほとんど効果がないでしょう。
そんな方法をいつまで続けてもそこから抜け出すことは出来ないのです。
人間の記憶は出来事を忘れても感情だけは残しているというエラーをときどき起こすことがあります。
彼氏をいじめたいと思っている人は本当に仕返しをしたい相手は誰なのかよく思い出してください。