見捨てられた体験がトラウマになるとき

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見捨てられた体験をするとその時のショックがトラウマとして残り恋愛の場面において別れを切り出されたり振られることを極度に恐れることがあります。

特に子供時代は親に見捨てられるということは生存の危機につながるためその意識はより強く刻まれることになります。

捨てられることは再びあの恐ろしい不安を感じなければならないこと、生きていけなくなることという潜在意識を持つことになります。

残り続ける見捨てられ体験

こういったトラウマにより捨てられることを恐れるのですがその感情を相手に対する愛情と勘違いしてしまうことがあります。

相手のことが大好きだから離れることがこんなにも辛いのだと思い込んでしまうのです。

見捨てられた体験というのは物理的なことだけではなく精神的なことも意味します。

参考記事:見捨てられ不安の原因と克服方法

両親の離婚

両親の離婚により父親か母親のどちらかと離れなければならなくなったときに見捨てられたと感じることがあります。たとえ両親が親権を争ったとしてもそれは関係ありません。

父親、母親の双方と良好な関係を築いていた場合はよりその気持ちが強くなります。

両親からしっかりと話してくれた場合はまだ良いですがある日突然どちらかの親がいなくなってしまった場合はショックが大きくなります。

離婚の原因が不倫の場合は子供である自分よりも相手を選んだという気持ちになりやすいこともあります。

片親となったことでしなくても良い苦労や寂しさを味わったことがトラウマにつながることもあります。

これは嫌いな親だったとしても起こり得ることです。親のことを嫌いだと思っていたのは勘違いで心のどこかでは求めていた可能性もあります。

両親が離婚したときのことをよく覚えていないという人は記憶を辿ることによってトラウマの原因が分かるかもしれません。

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親が再婚した・親に恋人ができた

離婚して子供を引き取った親は初期段階では子供のために一生懸命になることが多いです。場合によっては離婚前よりも愛情を注いでくれるかもしれません。

そのまま大人になることができれば家庭環境がトラウマになることはないでしょう。

しかし親が再婚したり親に恋人が出来たときにそちらに愛情を向けてしまうことがあります。

今まで一人で頑張ってきたところに心の隙間を埋めてくれるような相手が現れれば自然なことかもしれません。

しかし子供からすると今まで注いでいてくれた愛情が無くなってしまうのでその落差は大きいと言えます。

目の前で親が新しいパートナーと親密にしているのを見れば見捨てられたという気持ちはより大きくなるでしょう。

パートナーができることで急変する親もいます。「あなたさえいなければ私は幸せになれたのに」などと辛らつな言葉を投げかけてくることもあります。

親としての一切の責任を放棄してしまうこともあります。そうなると子供には大きなトラウマが残ります。

トラウマの原因となるのは自分を引き取った親の再婚だけとは限りません。

例えば両親が離婚して母親に引き取られた場合、離れた父親によって惨めな気持ちにさせられることもあります。

それまでは定期的に面会に来ていたのに急に来なくなったと思ったら再婚していた場合や子供が生まれていた場合がそれに当たります。

相手の子供のほうが幸せそうに見えるとそれがショックとなりいつまでも引きずることもあるのです。

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精神的な見捨てられ体験

たとえ親が同じ屋根の下にいたとしても本人が見捨てられたと(又は見捨てられるかもしれないという強い不安を)感じることでトラウマとなることもあります。

叱られるときに「そんな子はウチの子じゃない」と言ったり子供を突き放すような言葉を頻繁に使う親に育てられると子供は見捨てられる不安を感じやすくなります。

悪いことをしたときに子供を無視することで自分の怒りを伝えようとする親も同様です。

下の兄弟姉妹が生まれることで親の関心がそちらにばかり行くことで一人ぼっちになった気になることもあります。

たいていは本人の気のせいですが本当に親の関心がなくなってしまうこともあります。

下に生まれたのがその家族にとって待望の男の子や待望の女の子である場合に起こりやすいことです。

親が自分の人生を子供を通してやり直そうとするとき親は子供に過剰な期待を掛けます。有名私立を受験させたり習い事をさせたりします。

そしてそれに子供が失敗すると親は怒りや失望を感じて子供に八つ当たりしたり急に関心を失ったりします。それがトラウマとなることもあります。

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配偶者や恋人に見捨てられた体験

トラウマは子供時代だけではなく大人になってからの体験が原因となることもあります。

結婚の約束をしていた相手に突然捨てられてしまった場合などがそうです。結婚の話を周囲にしていた場合は惨めな思いがより強くなります。

自分自身の離婚が原因となることもあります。自分で望んだ離婚であったとしても一人になった直後は空虚感に襲われることがあります。すると人と離れることの辛さに恐怖を覚えます。

見捨てられた(又はそう思う)体験がトラウマにつながるパターンは色々とありますがその根底にあるのは「もう二度と一人ぼっちの辛さは味わいたくない」という思いです。

だから相手がいなくなることを極度に恐れるようになるのです。そして相手を失わないためにどんな要求も受け入れてしまうのです。常に相手の所在を確かめていないと不安になることもあります。

そしてますます辛い恋愛にのめり込んでいくのです。

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