彼氏に殴られた後に優しくされると「本当はいい人なの」と思ってしまう女性がいます。
慰めが必要な状況を作ったのは誰なのかということを忘れてしまうのです。もしくは見ないようにしているのです。
マッチポンプとは
マッチポンプという言葉があります。
マッチで火をつけておきながら自分でポンプを使って水をかけて消火するという行為です。つまり原因を作った人が自ら解決する自作自演ということです。
マッチポンプ商法というものもあります。
例えば壊れやすい機械を販売してその修理を請け負うことで儲ける手法です。恐怖心を煽って高額な御守を買わせるカルト宗教なども典型的なマッチポンプです。
火をつけた人に感謝する
冷静な人はマッチポンプに気がつくと怒ります。しかし中には感謝してしまう人もいます。
証券会社に勧められた株を買って損をしたとします。そこでまた別の株を勧められたことで損をカバーできたとします。
この時に担当者に「あなたのおかげで助かりました」という人がいるのです。
最初に勧められた株を買っていなければ損はしなかったということは考えないのです。証券会社にカモにされる人はこういう人です。
ちなみにこの場合プラスマイナスゼロではありません。時間や労力がかかっているのでマイナスです。売買手数料も発生します。
これらの行動は火をつけた人に「消火してくれてありがとう」と言っているのと同じことです。
火をつけたのは誰か?
ろくでもない彼氏と別れられない人もマッチポンプに気づかない人です。
女性を殴る男性は後で優しい言葉をかけます。そうすれば自分の元にいつまでもいると分かっているからです。
こういう男性といつまでも一緒にいる女性は彼氏の事を「本当は優しい人」と言ったりします。
慰めが必要なシチュエーションを作ったのは彼氏だということは忘れてしまうのです。あえて目を背けていることもあります。
(関連記事:「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えない人の心理)
お金を貸して返してもらう時にありがとうと言ってしまうのもこのタイプです。
利息をとっているわけでもないのですから感謝すべきは借りた人のはずです。
割引現在価値で考えれば今日の100万円と1カ月後の100万円では価値が異なりますから貸したほうが損をしています。
マッチポンプに気づかない人は少しずつ消耗していきます。物質的なものだけではなく心理的なものもです。
火をつけたのは誰か?ということは常に確認しましょう。