なぜ回避依存症の嘘つきな性格は変わらないのか?

回避依存症の中には高い頻度で嘘をつく人がいます。

仮にあなたの彼氏がこのタイプだった場合に誠実な人間へと変えることは非常に難しいといえます。

実は回避依存症は嘘つきになりやすい特徴を持っているのです。

回避依存症はどんな嘘をつくのか?

回避依存症のつく嘘は以下のようなタイプがあります。

  • 搾取するための嘘
    • お金に困っている
    • 身内が病気になった
    • 既婚者なのに独身と偽る
  • 逃げるための嘘
    • 暇なのに予定があると言う
    • 独り暮らしなのに実家暮らしと言う
    • 職場や自宅の場所として嘘の住所を教える
  • 自分を大きく見せるための嘘
    • 職業、年収、学歴を偽る
    • 女性にモテると偽る
    • 有名人と知り合いと言う

回避依存症は嘘をつくことの負担が小さい

なぜ回避依存症はこのような大胆な嘘をつくのでしょうか?

それは回避依存症が嘘つきになりやすい性格傾向を持っているからです。

自分に当てはめて考えて欲しいのですが、あなたは彼氏を騙すのと、他人を騙すのはどちらがマシですか?

おそらく他人を騙すほうがマシと考えるはずです。心の距離が遠い相手を騙すほうが精神的な負担が小さいからです。

逆に考えれば身近な人であっても心の距離を遠ざけることができる人は嘘をつくことの負担が小さいといえます。

つまり回避依存症は彼女などの身近な人にも嘘をつきやすいのです。

嘘をつく度に心の距離を遠ざける

彼女との心の距離が遠い回避依存症ですが、彼らは嘘をつくことでさらに彼女との心の距離を遠ざけます。

なぜなら大切な人を騙したと思うと精神的な負担が大きくなるからです。そのため騙した相手は自分とは関係の薄い相手だと思い込もうとするのです。

「嘘をついたけど大切な相手ではないから、まあいいか」と考えるということです。

ミシガン大学の研究によると嘘つきほど他人の感情を読むテストのスコアが低いことが分かっています。

これは嘘をつく度に他人との心の距離を遠ざけているので共感力が落ち、感情が読めなくなるからと考えられます。

嘘つきな回避依存症が変わるのは困難

もしあなたが嘘つきな回避依存症の彼氏と付き合っていたらどうすれば良いのでしょうか?

受け入れられないかもしれませんが、お別れすることをお勧めします。

なぜならこのような嘘つきは脳が適応してしまっているため、変わることが非常に難しいからです。

嘘はつくほどに上達する

2016年にイギリスの科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に掲載されたユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの論文があります。

それによると人は嘘を重ねるごとに脳の反応が鈍くなるとのことです。

人間の脳内には扁桃体という部分があり感情や記憶に重要な役割を果たしています。嘘をつくときにも反応を示します。

実験では被験者の脳の働きをMRI(磁気共鳴画像法)によって観測しました。

それによると嘘をつくとき扁桃体が強く反応しましたが、やがて反応しなくなっていきました。また大きな嘘をつくほどに反応は鈍くなっていったのです。

扁桃体が反応しないということは嘘をついても感情が動きにくくなり、嘘がバレにくくなるということです。

嘘は繰り返すほど抵抗がなくなる

ただしこの現象は自分も不利益を受けるような嘘をつくときには起こりませんでした。

つまり脳は自分が不利益を受ける嘘には適応しないけれど、他人を陥れるだけの嘘には適応するということです。要するに嘘つきはどんどん悪い方へと行ってしまうのです。

扁桃体の反応が鈍くなるから嘘をつくようになるのか、もしくは嘘に抵抗がなくなった結果として鈍くなっているのかは特定されていませんでした。

しかし嘘は繰り返すほどに抵抗がなくなり、さらには上手くなっていくということは明らかにされました。

許す側にも免疫が出来てしまう

あなたが嘘つきな彼氏を許し続けると大変なことになります。

ニコシア大学のメニラス・アポストル博士らが浮気をされたときの嫉妬や許しについて447人の男女に調査しました。

それによると男性よりも女性のほうが浮気をされたときに嫉妬心を感じるそうですが、許す可能性は高いそうです。

また、過去に浮気をされたことがある女性のほうが許す可能性は高いそうです。

「もう二度と不誠実な男とは付き合わないわ!」と思いそうなものですがそうではないのです。

「男はみんなこういうものよ」という悪い刷り込みがなされてしまうのです。

カウンセリングを受けに来る女性の話を聞いていても過去の彼氏はみんな浮気っぽかったという人が少なくありません。

嘘つきな男性とそれを許してしまう女性が結びつくと不健康な環境が永続してしまいます。

嘘つきの彼氏とは別れるのが優しさ

嘘をついたときにそれが上手くいくと抵抗がなくなるだけではありません。次回はより大きな嘘をつくようになるのです。

これは恋愛関係に限定される話ではありません。

例えば金融詐欺なども該当します。最初は胡散臭いキャッチセールスをしていたのがやがては振り込め詐欺や投資勧誘詐欺につながるのです。

嘘つきは「治します」と宣言してどうにかなるものではありません。思っただけでは改善できないのです。

回避依存症の彼氏に泣きながら「もう嘘はつかないから」と言われて情に流されてしまうとまた同じ目に遭います。

この場合にどうすれば良いのでしょうか?

彼氏と自分のためを思うなら別れることです。そうしないと余計に回避依存症の嘘つきは悪化します。

別れてもまた嘘を許してくれる相手と結ばれるかもしれませんがそれは関係のない話です。

嘘つきの彼氏でも離れることが出来ないという人もいます。ならば自分が変われば良いのです。

今の偏った思考を変えるのです。そうすれば正常な選別眼を手に入れることができます。

参考文献
・Neil Garrett, etal. (2016). The brain adapts to dishonesty.
・Lee, Julia J, et al. (2019). The interpersonal costs of dishonesty: How dishonest behavior reduces individuals’ ability to read others’ emotions.
・Menelaos Apostolou, et al. (2019). Reactions to and Forgiveness of Infidelity: Exploring Severity, Length of Relationship, Sex, and Previous Experience Effects.

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