回避依存症の本命になりたければ安全基地になるだけではダメ

回避依存症の本命になりたければ安全基地になるだけではダメ

ネットなどで「回避依存症の本命にるには安心させてあげること」などとアドバイスされることがありますが誤りです。
この点について多くの人が勘違いしている事を説明します。

本気で好きになることはあるのか?

回避依存症だからといって人を本気で好きにならないわけではありません。
安心して好きになれないだけです。

自分の中で誰が本命なのかきちんと認識していることもあるのです。

今あなたの彼氏が回避の傾向を見せていたとしても本命の可能性はあります。

しかし本命にしか見せない態度というものはありませんから判断しにくいのです。
脱走した後にアプローチがあり、そこに搾取や暴力が伴わないのであれば可能性が高いかなというくらいです。

もしくはそのまま本命になるかもしれないなという程度です。

また本命であることと心を開くことも別のことなので気をつけなければなりません。

⇒回避依存症が心を開く方法はないのに皆が勘違いしている

「安心させてあげると本命になれる」は間違ったアドバイス

あなたが恋愛をするときのことを考えてみてください。
譲れない条件というものがあると思います。

例えば「正社員として働いていないと嫌だ」と考えていたとします。
このとき正社員だからといってそれだけでは好きにはなりませんね?

しかし回避依存症者と恋愛をしている人の多くがこのような勘違いをしています。

発達心理学の教科書には「他者を信用できない問題を抱えた人の愛着を再構築するためには安心させてあげることが必要」と書かれていることがあります。

つまりいつでも帰れる「安全基地」となってあげることが大切ということです。
アメリカの心理学者メアリー・エインスワースが提唱した概念です。

ですから回避依存症の男性の本命になる方法として「安心させること」というのは間違いではありません。

しかし安心させてあげることは「必要条件」ではありますが「十分条件」ではないのです。
彼氏が異性愛者であればあなたが女性である必要があるのと同じことです。

その条件を持っていたからといって必ず本命になれるわけではありません。

「安心させてあげれば本命になれる」というのは「女性なら本命になれる」と言っているのと同じことです。

回避依存症について調べているうちに愛着の問題にばかりフォーカスしてしまうとこの罠にハマってしまいます。

相手にも趣味があることを忘れがち

「安心させること」以外に本命になるために必要なことは何かと言ったらあなた自身の魅力を高めることです。

この視点が抜け落ちている人がかなり多いです。
不安さえ払拭してあげれば相手の本命になれると勘違いしているのです。

しかしどのようなトラウマを抱えている人でも異性の好みというものは持っています。
「この心理状態の人は全員がこういうタイプを好きになる」というエビデンスは存在しないのです。

回避依存症の人が皆同じような人を好きになると考えていたら間違いです。
ルックスやパーソナリティーについての好みはそれぞれ好みが異なります。

そこを忘れて「回避依存症の男性が好きなタイプ」とひと括りにしてはいけません。
安全基地として機能する人が全員、優しそうな雰囲気をまとっているわけではないのです。

カウンセリングの経験から言わせてもらうと回避依存症者の本命の女性の外見や性格はみんなバラバラです。
(恋愛依存傾向が強い女性とくっつきやすいという特徴はありますがこれは別の問題です)

本命になりたければ相手の好みを知りましょう。
分からなければ社会通念上プラスとして捉えられる特徴を磨きましょう。

回避依存症の相手から見たときに「本命となる可能性のある枠」の中に入っていなければそれ以上は発展しません。

本命じゃないのになぜ連絡してくるのか?

どれだけ安心させても本命になれないのはそもそも枠に入っていないからだと説明しました。

それでも相手から連絡が来るという人がいます。
その場合は寂しさを紛らわせるためやそもそも回避依存症ではない可能性があります。

安全基地というのは異性の恋人である必要はないのです。
同性の友人でもその役割を担うことはできます。
本命でないのに離れていかないのは異性としてではなく人間として頼りにされているからかもしれません。

また回避依存症の脱走は普通の男性が本命ではない彼女に取る態度にも似ています。
「もう飽きた、面倒くさい」と思っていたのがしばらくすると「やっぱり暇だ」と連絡してくるアレです。
情が沸いたのを恋愛感情と錯覚して戻ってくることもあります。

カウンセリングをしていても「彼氏は回避依存症」と勘違いしている女性は多いです。
ただ遊ばれているだけなのに回避依存症と勘違いして同情しているといつまでも都合の良い女から抜け出すことが出来なくなります。

「誰とでも絶対に付き合える方法」が存在しないように、コレをやったから回避依存症者の本命になれるというものは存在しません。

今回説明した安心させることと相手の好みに合った魅力を磨くということも可能性を高める手段でしかないのです。
信憑性のない情報に惑わされないように気をつけてください。

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