別れたり復縁したりを繰り返すカップルは不幸になる。オンオフ関係の悪影響

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別れた相手と再びヨリを戻すというのは珍しいことではありません。

特に恋愛依存症回避依存症のように、愛着の不安を抱えた人たちにはよく見られる恋愛パターンです。

そして多くの人が「運命の人だから離れられないのだ」と思い込んでいたりします。

しかし、そのほとんどが自らの寂しさからくる勘違いでしかないことが多いです。

復縁することで得られた一時的な安心感や、別れているときの孤独感を、特別な感情と勘違いするのです。

こうした別れと復縁を繰り返す行為は、幸せになれないどころか、不幸になることが研究から分かっています。

「オンオフ関係」は不幸への入口

別れと復縁を何度も繰り返す関係のことを「オンオフ関係(on-again/off-again relationship)」と呼び、恋愛関係の心理学では様々な調査が行われています。

それらの研究によれば、オンオフ関係に陥っているカップルは、復縁した後でも関係上のストレスが高まりやすいことが分かっています。

そして、そのストレスが関係満足度を低下させたり、心理的・身体的な不調につながりやすいことも判明しています。

「またダメになるかもしれない」と無意識に抱く不安感が二人の関係に悪影響を及ぼすのです。

別れと復縁を繰り返す人に出る悪影響

2026年に発表されたテキサス大学のルネ・デイリー博士らの調査によると、オンオフ関係にあるカップルは約4分の1いることが分かっています。

さらに、成人の約3分の2が人生で一度はオンオフ関係を経験していました。

この調査では、1,000人以上の男女を対象に、オンオフ関係がどのような影響を及ぼすかも調べています。その結果、オンオフ関係を繰り返すカップルには以下の特徴が見られました。

  • 愛情度が低い
  • 本当にうまくやっていけるのか?という関係上の不安が強い
  • 相手への否定的な行動が多い
  • モラハラ・DVの確率が約2倍
  • 心理的・身体的な不調に陥りやすい
  • 別れと復縁の回数が多いほど上記の悪影響が強まる

このように、別れと復縁を繰り返すオンオフ関係は、恋愛の質を低下させ不幸へと導くのです。

オンオフ関係のカップルが不幸になりやすい理由

では、なぜオンオフ関係は不幸になりやすいのでしょうか?

研究では、別れと復縁を繰り返すカップルには、いくつかの特徴が見られることが分かっています。

これらの特徴は、関係そのものの満足度だけでなく、個人の心理的・身体的な健康にも影響を与えます。

【理由1】心理的な不安定さが続く

研究によると、オンオフ関係のカップルは、そうでないカップルと比べて、恋愛関係に対する満足度が低い傾向にあります。

ここでいう満足度とは、相手との関係にどれだけ安心感や充実感を持っているか、その関係をどれだけポジティブに評価しているかを示すものです。オンオフ関係では、この満足度が平均的に低くなることが報告されています。

その理由の一つとして考えられるのが、関係の不確実性です。

一度別れを経験していると、「また同じことが起きるのでは?」という不安が残りやすくなります。過去の破綻した経験のせいで、その関係が長く続くという確信を持ちにくくなるのです。

その結果、パートナーに対する信頼や安心感が十分に形成されにくくなります。

また、別れを経験した関係では、パートナーの行動を疑いやすくなります。相手の態度や言動に対して過敏に反応してしまったり、小さな出来事でも「また関係が壊れるのではないか」と考えてしまったりするのです。

このような心理的な不安定さが続くことで、満足感や幸福感は次第に低下していきます。

【理由2】ネガティブなコミュニケーションが増える

オンオフ関係では、パートナー同士のコミュニケーションにも問題が生じやすいことが指摘されています。特に、対立的・攻撃的なやり取りが増えます。

その背景には、別れの原因となった問題が十分に解決されないまま復縁してしまうことがあります。

例えば、価値観の違いやコミュニケーションの方法、信頼の問題などが別れの原因であった場合、それらが根本的に解決されていない状態で復縁すると、再び同じ問題が表面化します。そして、以前と同じような衝突や対立が繰り返されるのです。

さらに、過去の別れの経験があることで、パートナーに対して防御的な態度を取りやすくなることもあります。相手の発言を必要以上に否定的に解釈したり、先に相手を責めることで自分を守ろうとしたりするのです。

こうしたコミュニケーションのパターンが続くことで、建設的な話し合いが難しくなってしまうのです。

【理由3】心理的・身体的な問題も増える

オンオフ関係にある人は、心理的な不調を経験しやすいことも示されています。不安や抑うつ、孤独感、慢性的な疲労感などの症状が、安定した関係にある人よりも多く報告されているのです。

この理由として、恋愛関係が慢性的なストレス源になっていることが挙げられます。

本来、恋愛は精神的な支えや安心感をもたらすものです。しかし不安定な恋愛関係では、その関係自体がストレスの原因となります。二人の将来が不確実な状態では精神的な緊張が続き、それが心理的な不調につながるのです。

また、慢性的なストレスは身体にも影響を及ぼします。

研究では、オンオフ関係にある人は頭痛や体調不良、胃の不快感などの身体症状を経験する割合が高いことが示されています。これは、心理的なストレスが身体の反応として現れるためと考えられています。

このように、オンオフ関係では関係の不安定さが長期的なストレスを生み出し、それが心理的な健康だけでなく身体的な健康にも影響を与えるのです。

別れと復縁を繰り返す前に大事なこと

別れた相手との復縁が必ずしも悪いわけではありません。実際、別れた後でお互いに成長し、関係を見直した結果、より良い関係を築けるカップルもいます。

別れを経験したことで、お互いの大切さに気づいたり、以前はうまく話し合えなかった問題を落ち着いて話し合えるようになることもあります。

しかし、別れと復縁を何度も繰り返している場合は注意が必要です。関係が改善されないまま復縁すると、同じ問題を繰り返すだけです。

同じ問題が解決されているか

復縁を考える際にまず確認すべきは、別れた原因が本当に解決されているかどうかです。

多くのカップルは、別れの原因となった問題を十分に解決しないまま復縁してしまいます。時間が経つと感情が落ち着き、以前よりも相手の良い面を思い出しやすくなるため、「もう大丈夫かもしれない」と感じてしまうからです。

しかし、根本的な状態が変わっていなければ、復縁しても同じことで衝突するだけです。

価値観の違い、コミュニケーションの不足、信頼の問題などが原因で別れた場合、それらが改善されていなければ、同じ問題が再び表面化します。

なぜ別れたのかを理解しているか

そもそもなぜ別れたのか?をきちんと理解しているかも重要なポイントです。

別れの理由を感情的なレベルでしか理解していない人は多いです。「喧嘩が多かった」「相手に不満があった」といった表面的な理由だけで捉えていることが少なくありません。

しかし実際には、その背後にもっと深い原因が存在しているのです。コミュニケーションの仕方の違い、相手への期待のズレ、生活スタイルや将来の価値観の違いなどです。

こうした根本的な問題が理解されていないまま復縁しても、うまくいくことはありません。

復縁が「感情」だけで決まっていないか

復縁の決断が、感情だけで行われていないか冷静に確認することも重要です。

人によっては、別れたあとに寂しさや孤独を強く感じることがあります。そのような感情が強いと、「やはり元カレじゃなきゃダメ」と思い突っ走りがちです。

また、過去の思い出が美化されることで、ネガティブな感情よりもポジティブな感情が強く感じられることもあります。

その結果、「問題を解決してから」という気持ちよりも、「早く元の関係に戻りたい」という気持ちが優先され、復縁が目的になってしまうのです。

このように、寂しさや思い出、相手への依存で復縁を決めると現実的な問題を見落とします。感情に流されて関係を再開すると、以前と同じ状況が繰り返されるだけです。

そのため、復縁を考えるときには、「本当にこの関係は以前より良くなる可能性があるのか」「お互いに変化や成長があったのか」という点を冷静に考えることが大切です。

感情だけでなく、客観的な事実を見つめることで、より納得のいく判断ができるようになります。

参考文献:Dailey, R. M., Vennum, A., & Monk, J. K. (2026). Establishing links between relationship cycling, relational stress, and well-being.