アダルトチルドレンは悩みを誰かに相談することが苦手です。
その方法を知りませんし、自分のことを話すということは弱みを握られることだと勘違いしているからです。
それにも関わらず利用するタイプの人間には相談してしまったりするのです。
なぜ相談できないのか?
アダルトチルドレンの周りには相談できる人がいませんでした。
だから相談の仕方を知らないのです。
子供にとっての相談相手は通常は親です。しかしアダルトチルドレンにとって親は悩みの種ですらありました。
だからといって友達や先生にも話せません。
社会には家庭内の問題はよそに話すべきではないという空気があります。アダルトチルドレンの場合は特にこの感覚が強いのです。
機能不全家族は家の中で起こった事を外の人間に話してはいけないという暗黙のルールにメンバー全員が縛られているのです。
だからいつも自分一人で問題を解決してきました。そしてこれからもそうしようと強く決意しているのです。
相談の仕方を知らないだけではなく話すだけでも心は軽くなるということも知らないのです。経験したことがないので当然です。
相談することは弱味を握られるという勘違い
アダルトチルドレンの人は気づいていないかもしれませんが、内に隠している弱さが出てしまっているということはたくさんあるのです。
やたらと愛想良くしたり相手の機嫌を気にしすぎたりするとそういったものはバレてしまいます。それにもかかわらず絶対に自分の様子を見せないようにと決めているのです。
だから信頼できる人に相談をすることもありません。なぜなら自分の心の内を見せることになるからです。
相談をすると相手に弱みを握られてると思ってしまうのです。
アダルトチルドレンにとって自分を開示すると言うことは絆を深めることではないのです。弱みを握られるというマイナスな事なのです。
そんなアダルトチルドレンでも一部の人には相談できることがあります。そしてそれは絶対に相談すべきではない相手なのです。
かつて自分を苦しめた親と同じようなタイプに相談してしまいます。
隠していたコンプレックスを指摘されたりすると「この人は分かってくれる」と思い何でも喋ってしまうのです。
そして自分をコントロールするための手がかりをすべて与えてしまうのです。
アダルトチルドレンが持つ二つの問題
アダルトチルドレンには二つの問題があります。
一つは目の前の問題です。彼氏が暴力を振るう、浮気をする、働かないなどです。
そして二つ目は心の根底にある問題です。アダルトチルドレンとなるに至った過程やいまの性格、認知についてです。
生きていく上で重要な影響を受けるものです。
そしてこの問題に向き合うのは辛いことです。どうにかしなければと思っていても目を背けてしまいます。
この時に一つ目の問題がそれを隠してくれるのです。
ダメ人間と一緒にいることで相手が抱える問題に注視することができます。
この悩みを相談して解決してしまうと根底にある悩みが出てきてしまいます。それに向き合うのは辛いためどちらの悩みも相談することができないのです。
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