何をしても楽しめないというアダルトチルドレンがいます。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
それは過去の経験によって楽しいという感情を覚え難くなっているからです。無意識に抑圧しているともいえます。
ポジティブな感情を抑圧する
アダルトチルドレンは楽しいという感情が芽生えそうになると無意識に抑圧することがあります。
なぜなら楽しいことの後には辛いことが待っていると経験により刷り込まれているからです。
親からの裏切りや虐待によって感情の落差が大きいとショックも大きくなるということを学習しているのです。
この落差を小さくするためにポジティブな感情を抑える癖がついています。
「楽しい」と「怖い」がセットになっている
子供が楽しそうにしているのを見ると不機嫌になる親というのは存在します。
自分が子供時代に出来なかったことを子供がしていることに嫉妬したり、現状に不満があると許せないのです。娘に嫉妬する母親は珍しいことではありません。
アダルトチルドレンの中には他の友達と楽しそうにしていると帰宅してから親に怒られたという経験をしている人は珍しくありません。
こういった経験が積み重なると楽しいという感情が恐怖とセットになってしまうのです。
自ら不幸に近づいている
自己肯定感が低いと「自分は幸せになれない」という確信を持つことがあります。
するとその通りになるような行動を無意識に選択してしまうことがあるのです。
なぜなら人間はたとえマイナスの確信であったとしてもそれが間違っているものとは思いたくない生き物だからです。
そのため良いことがあっても「何か間違っている」と考えて楽しめないのです。
そして自らの確信を証明するように不幸に近づいていきます。たとえ無意識であったとしてもこのよな影響はでます。
睡眠不足は肯定的な感情を悪化させる
ノルウェー科学技術大学の研究によると人は睡眠時間が2時間減ることで肯定的な感情が悪化することが分かっています。
また仕事のスピードが落ちなくても注意力は散漫になります。
悩んでいるときなどに眠れなかったり、夜遅くまでネットで情報を探したりすることで慢性的な睡眠不足に陥っているため楽しめないという可能性もあります。
楽しくないことに注目
同じ体験をしても楽しめる人と楽しめない人がいます。これは何に注目しどう感じるかという違いです。
「ディズニーランド」という単語を見たときにアトラクションを想像するのか長い待ち時間を想像するのかということです。
何をしていても楽しめないというアダルトチルドレンの場合には後者が多いといえます。
またその場ではなくその先にある辛いことが常に頭の片隅にあると何をしていても楽しめないものです。
楽しいことがあるのではなく、楽しいと思える心があるかどうかということが問題なのです。
それと母親からの洗脳により幸せになることが怖いと思っていないかも確認しましょう。