回避型の男性が距離を置く理由は、女性の消極性とフィードバックにあった

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回避型の男性と付き合っていたり、良い感じになっている女性からの相談で多いのが、「急に距離を取られてしまったがなぜか?」というものです。

回避型が他人と距離を取りたがるのは知っているけど、私の彼氏はそういうタイプの回避型ではなかったはず…。

なぜなら彼自身のことを色々と教えてくれるし、イチャついたり、甘えたりしてくることもあるから…。

こういったケースは珍しくありません。そしてこの場合、回避型の男性が距離を取る原因としては、あなたが知らずのうちにしている態度にあったりします。

回避型の男性が距離を取る2つの理由

まず、回避型の男性が距離を取る理由として多いのは二つです。

一つは「近づき過ぎた」という感覚です。回避型でも所属欲求(誰かとつながりたい欲求)や恋愛感情はあります。ですから、好きな女性とは近づきたいという気持ちは持っています。

しかし、二人の関係が深くなり過ぎると不安や恐怖を覚えるのです。その状況で振られたりするとショックが大きいからです。であれば、最初から近づき過ぎないように適度な距離をコントロールしようとするのです。一種の防衛反応です。

そしてもう一つはサイクルの問題です。回避型だからといって、いつでも距離を置きたいわけではありません。心に余裕があるときは近づくことができたりもします。

逆に余裕のないときは距離を置きたがります。これは仕事や勉強など恋愛と関係ない事柄の影響を受けます。忙しすぎてキャパを超えてしまっている時期では彼女を負担に感じやすく、距離を詰められると息苦しくなるのです。

純粋に期間によるサイクルもあります。本人も自覚していませんが、大丈夫な時期とダメな時期が周期的に来るのです。人間の感情は不安定なものですから、これはおかしなことではありません。

些細な反応でも距離を取る

ここまでは、割とよく知られている回避型の男性の特徴といえます。

実は他にも回避型が距離を置く原因があります。それは女性からの些細な否定的フィードバックや、消極的な反応です。

例えば彼氏の行動や考えについて、悪いことを言ってしまったりすると、急に距離を置かれたりするのです。あなたとしては客観的かつ中立的な意見だったとしても、回避型の人からすると、否定されたと感じてしまうフレーズは少なくありません。

また、消極的な態度が否定のサインと受け止められてしまうこともあります。

彼氏からの問いかけに簡潔な反応しかしなかった場合に、その1回で心が離れることもあります。冷たくしたつもりがなくとも、彼氏はそう受け止めてしまうのです。

誰でも否定的・消極的な反応をされたら嫌なものですが、回避の人は特にその傾向が強いのです。マイナス評価や薄い反応に敏感で、それをしてくる人とは距離を置いて、安全をはかろうとするのです。

しかも、無意識ににです。本人としては「性格の悪い女だから別れよう」と思っていたりしますが、潜在意識には自分が傷つくことへの恐れがあるのです。

消極的な態度を取られると、つながりを感じにくい

回避型の人が消極的な反応に敏感なことは、トロント大学のジェフ・マクドナルド教授らの実験からも分かっています。

この実験では、新入生同士が仲良くなるためのコミュニケーションテクニックの有効性を調べるテストへの協力をお願いしました。

その中で、他の女性と会話をするタスクがありました。この女性は一般参加者のフリをしていますが、実験スタッフが用意したサクラです。

このサクラは、温かく肯定的な対応をするときと、簡潔で消極的な反応をするときの2パターンを相手によって使い分けました。

その後に参加者にアンケートを行い、サクラの女性とどれくらいつながりを感じられたかを回答してもらいました。

その結果、消極的な態度を取られたときほど、つながりを感じにくいことが分かりました。そしてこの傾向は回避型の参加者ほど強いことも分かりました。

つまり、回避型の人ほど相手の反応が薄いとき、つながりを感じにくいということです。

薄い反応さえ、敵対的なフィードバックと受け止める

なぜこのような結果となったのでしょうか?

ここで重要なことは、サクラは敵対的な態度ではなく、消極的な態度でしかなかったということです。つまり、好かれているのか嫌われているのか判断しにくい状況です。

このとき、安定した愛着スタイルを持っている人であれば、そこまで強い否定的な感情は抱きません。強いつながりは感じにくいくらいでしょう。

しかし、回避型の人の場合は「こちらに関心がないのは嫌っているから」と判断するのです。そして、「傷つけられるかもしれないので近づかないほうが良い」という無意識の警告アラートが鳴り、距離を置こうとするのです。

本人が距離を置こうとしているため、よりつながりを感じにくくなるということです。

あなたの回避型の彼氏も、あなたの何気ない態度によって、これと同じような感覚になっている可能性があるのです。薄い反応さえ、敵対的なフィードバックと受け止めているのです。

回避型は関心を持たれたいのか放置されたいのか

ちなみに今回の実験では、サクラが肯定的で積極的な態度のときほど、つながりの強さを感じる程度も、回避型の人ほど強いことが分かりました。

サクラが身を乗り出して話を聞いたり、温かい返答をしたとき、回避型の人ほど強くつながりを感じたのです。

しかし、回避型の人というのは関心を持たれると逃げたくなるという特徴もあります。

この矛盾した特徴に対する答えは、人によって積極的に反応してほしいことと、放置してほしいことが異なるということです。

自分がこだわっていることほど積極的に反応してほしい人もいれば、こだわっているからこそ分かっていない他人には放っておいてほしいという人もいます。

以下の4パターンに分けると理解しやすいです。

パターンこだわっていることこだわっていないこと
積極的消極的
消極的積極的
積極的積極的
消極的消極的

あなたの彼氏や恋愛対象の男性が、どのタイプか見極めてコミュニケーションを取ると、適度な距離で付き合うことができるはずです。

とはいえ、それを見極めるのは難しいものです。唯一意識すべきことは、「一緒にいることは安全である」と相手に思わせることです。

この感覚を持てることで、回避型の人でも距離を縮めようとする意志が強化されることが、複数の研究からも判明しています。

回避型の彼氏に疲れたら「自律性」を意識してサポートを減らせ

参考文献:MacDonald, G., & Borsook, T. K. (2010). Attachment avoidance and feelings of connection in social interaction. Journal of Experimental Social Psychology, 46(6), 1122–1125.