大人の愛着障害のための安全基地の作り方

愛着障害
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愛着障害を克服するためには安全基地を作ることが効果的です。

たいていは恋人や配偶者です。精神的に安定した強い人を選ばなければなりません。

そういったパートナーと出会えないときは人間意外のものを安全基地とします。

大人の愛着障害とは

健全な愛着が一人でいられる力を育む

愛着理論を提唱したイギリスの精神科医ジョン・ボウルビィは子供が外の世界に興味を持ち冒険するためには母親が確実な避難場所として機能する必要があると言いました。

このような親の機能を安全基地と呼びます。

小さな子供が親のもとを離れて一人で何かをやってみると怖いを思いをすることがあります。

しかしすぐに親のところへ戻って抱きしめてもらったり優しい言葉をかけられることで安心を補給するのです。これが安全基地としての機能です。

それによってまた一人で冒険しにいくことができます。これらの繰り返しにより一人でいられる力を身につけていくのです。

親を初めとする保護者が安全基地として機能しなかった場合には大人になった後の人間関係を不安定にすることがあります。

本当に優しい人の特徴

安全基地になれる人となれない人

愛着障害のまま大人になった場合でも安全基地を作ることによって一人でいられる力を身につけることはできます。

その相手は恋人や配偶者が担うことが多いです。良いパートナーが安全基地となってくれれば愛着障害の克服を促進します。

どんな相手が安全基地として相応しいかというと精神的に安定している人です。頻繁に怒ったり、落ち込んだりする人では安心できません。

またメサイアコンプレックス(救世主願望)を持つ人も避けるべきです。

簡単にいうと「僕が可愛そうな君を救ってあげるよ」というタイプです。

これは自分自身が何らかの劣等感を抱えているために不幸な人を見つけて優越感に浸りたいという深層心理が隠れています。

自分の思い通りの反応をしないと急に冷たい態度を取ったりします。

またあなたが愛着障害を克服すると自分の存在価値がなくなるため無意識にその状態に留まらせようとすることもあります。

愛着障害を持つ人は「安全基地になってくれる人を探そう」という気持ちで異性を探そうとしてしまいがちです。

しかしそれだと相手に重苦しい雰囲気が伝わりますからまともな人は逃げていきます。

安全基地を作らなくても愛着障害は克服できるのですから無理にダメ男を惹きつけるくらいなら他のことに集中するべきです。

矛盾するようですが夫や彼氏に安全基地となってもらう必要のない人ほど安全基地となれる人と出会えるのです。

これを自覚しているだけでもまともな相手と出会える確率は高くなります。

またどんなに素晴らしい相手と付き合っても別れが訪れることはあります。そのときに一緒に過ごした時間が全て否定され裏切られたような気になるかもしれません。

そしてまた愛着障害が酷くなったように感じることもあるでしょう。しかしそのような思考を作るのは自分自身であるということを忘れないでください。

どう捉えるかによって今後の人間関係が変化するのです。

愛着障害の試し行動は大人になっても続く

安全基地は人間である必要はない

安全基地は人間である必要はありません。仕事でも良いのです。

もちろん仕事が上手くいっている人でもプライベートでの人間関係では愛着障害が出てしまうという人もいますが…。

(関連記事:愛着障害の大人が仕事でミスばかりする理由

恋愛に全てを求めようとする人は他のお気に入りを見つけたほうが良いのです。

例えば読書は心の安定を計ったり、思考の歪みに気づかせてくれるという効果があります。本を読んでいるだけでも温かい気持ちになることもあります。

どんな本を読めば良いかというと名作と呼ばれるものをオススメします。

何年も読み継がれている本というのはそれだけ人の心に響き変化をもたらしてくれるものということです。

おすすめしないのは1年後に古本屋の100円コーナーに並んでそうな本です。

内容が抽象的で読んだときは何となく気が楽になったと思うかもしれませんが何も変わりません。

インターネットで愛着障害についてダラダラと調べるのもおすすめしません。

内容が間違っているものが多いですしほとんどの記事が専門家ではないアルバイトによって書かれたものだからです。

読書が苦手な人は児童文学を読むのが良いです。実は児童文学は心理学の世界では頻繁に言及されるものなのです。

例えばジブリ映画にもなった『思い出のマーニー』という作品があります。この作品はストーリーを通して心理療法的なアプローチを辿っているのです。

読書なんか嫌いだという人もぜひ図書館や書店に行ってみてください。その場所自体が安全基地のような役割を果たすこともあります。

私は愛着障害ではありませんが人生のあらゆる局面において読書が役に立っています。本を読んでいなかったら絶対に今の立場にはいなかったと断言できます。

ぜひ自分なりの安全基地となる一冊を作ってください。それが安全基地となるパートナーを得ることにもつながっていくのです。

関連記事:ファントムバイブレーション・シンドロームと愛着障害の関係

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