浮気ばかりしている彼氏と別れられない女性がいます。
今度こそ別れようと思っても彼氏の反省や涙に絆されてしまうのです。
自分なら彼氏を変えられると思っていることもあります。
浮気癖には治るものと治らないものがあります。
今回はその違いと浮気っぽい彼氏を変える方法を説明します。
なぜ男性は浮気をするのか?
そもそもなぜ男性は浮気をするのでしょうか?
一般的には次のような理由が多いです。
- 彼女との行為がマンネリした、飽きた
- 今の彼女に満足していないので新しい相手を探している
- 性欲が強く色々な相手と関係を持ちたい
- 彼女と喧嘩をした仕返し
- 寂しさ、孤独感
本能と理性のバランスで浮気するかしないか決まる
男性が浮気をする理由をいくつか紹介しましたが、基本的に男性は浮気願望を持っているものです。
なぜならより多くの子孫を残したいという本能があるからです。
そして複数の女性との間に子を作ることで多様性を持たせることができます。これは環境が変化しても自分の遺伝子を末永く後世に残すための効率的な手段です。
そもそも人間という動物に一夫一婦制が向いているかは分からないのです。文化の数でカウントすれば一夫多妻の方が多いという文化人類学者もいます。
日本も昔の将軍は多くの側室を抱えていました。昔は早死にだったのでリスクヘッジの意味もありますが…
恋人がいても結婚していても新しく魅力的な女性を見れば脳が反応することも多くの研究で分かっています。
とにかく、男性は程度の差こそあれ浮気したいという本能を持っているということです。それでもしないのは理性があるからです。
つまり浮気するかしないかは浮気願望の強さと理性のバランスによって決まるのです。
治らない浮気癖
浮気したいのが基本モードと説明しましたが、中には常に他の女性と関係を持つことが癖のようになっている人もいます。
このような浮気癖のある男性の中でもそれが治る人と治らない人がいます。
まず治らない(治りにくい)タイプから説明します。
テストステロンが多い
私は経営コンサルティングの仕事もしているので多くの経営者と会いますが、浮気している人の率が一般のそれよりも高い気がします。
これは起業するような人は男性ホルモンのテストステロンが多いからと考えられます。
テストステロンは性欲の強さに関連するといわれています。そして浮気のしやすさとも関係しているという研究もあります。
つまり自分の実力で社会的に成功したタイプはたとえ理性的であったとしても、それを上回る性欲の強さがあるため、浮気をやめられないということです。
このタイプの浮気癖を治すのは非常に難しいといえます。
ナルシスト
ナルシストの浮気癖も治らないことが多いです。ここでいうナルシストとは自分をカッコイイと思っていることだけを意味するのではありません。
異常なほどの承認欲求を持ち、常に他者から賞賛され求められていないと精神の安定を保てない人のことです。
ナルシストのような邪悪な性格傾向は生まれ持った脳の性質であることも多いため、それを治すのは非常に難しいのです。
しかもナルシストはナルシストであることを良いこととさえ思っているので余計に治りません。
サイコパス
テストステロンの多いタイプとナルシストは浮気したいという欲求が強すぎるため、理性で抑えることが不可能ということです。
またナルシストと似たタイプにサイコパスがいますが、こちらの浮気癖も治る可能性は低いでしょう。
なぜならサイコパスの脳は罪悪感を持ちにくいからです。浮気をしても悪いことと思いにくいのです。
また相手を操作したり傷つけることに喜びを感じるタイプもいますから、彼氏がこのタイプなら早めに逃げたほうが良いです。
治る浮気癖
次に治る浮気癖について説明しましょう。
特殊な事情のない浮気癖
浮気癖は何パーセントが治るのかというデータは存在しないのですが、個人的な感覚ではここまで説明したような特殊な事情がなければ治るのではないかと思います。
特別な理由もなく浮気をする人の多くは性欲が強めか、理性が弱めでギリギリで浮気側に傾いているのです。
なので成長するにつれて理性が身についたり、一人の女性と安定した関係を築くことの素晴らしさに気づくこともあります。
年を取って行動力が落ちたりモテなくなって浮気できなくなるということもあります。
また子供が生まれると男性のホルモンバランスも変化します。(具体的にはテストステロンの量が減る)
それによって浮気願望がなくなることもあります。それどころか妻ともセックスレスということになるケースもありますが…
家庭環境による浮気癖
家庭環境の影響から浮気癖が身についている男性もいます。実はこのパターンでも深刻な状態でなければ治ることはあります。
私たちにとって最初の男女関係の見本は両親です。
父親と母親が不仲でいつも喧嘩をしていたり、不倫をしていると異性を信用できなくなります。
そして自分に恋人ができたときも、女はいつか裏切るものだという認識により、常にキープを作っておこうとして浮気するのです。(これは恋愛依存症の女性にも当てはまることです)
実際にアサンプション大学のアンジェラ・カフマン博士らの調査でも関係外でのカジュアルセックスをする傾向と両親の不仲には相関のあることが判明しています。
参考文献:Angela M. Kaufman-Parks, Monica A. Longmore, et al. (2022). The Influence of Peers, Romantic Partners, and Families on Emerging Adults’ Sexual Behavior.
どうすれば浮気癖が治るのか?
異性を信用できないことによる浮気癖を治させるにはどうすれば良いでしょうか?
それは「女は裏切るもの」という誤った認識を変えさせることです。
そのためには小さな約束をきちんと守ることや、浮気しないのが当たり前という価値観に基づいて会話をすることです。
自分に刷り込まれた女性像が間違っていたものだと気づかせることが必要です。
浮気癖を治す方法!条件づけ
残念ながら男の浮気癖を簡単に治す方法というものは存在しません。
しかし時間を掛けて治すことは可能です。
良いイメージを持っていることを伝える
まず最初に相手のことを信用しているという態度を見せましょう。
なぜなら人間は相手の中に出来上がった自分の良いイメージを壊したくないという心理を持っているからです。
「浮気をしない誠実な男と思ってもらえているならそのイメージを保ちたい」と多少なりとも考えますから、浮気へのモチベーションを下げてくれます。
「彼女を大切にすることで脳が快感を覚える」というパターンを学習させる
次にすべきことは「躾」です。犬にお手を教えるように浮気しないことを躾けるのです。
その方法としては彼氏が誠実な態度を見せたときに喜びや感謝を見せることです。
つまり大切にしてくれている態度に対して意識的にポジティブな反応をするのです。
例えばちょっとしたお菓子を買ってくれたり、迎えに来てくれたりしたときに感謝するのは当然ですが、少し時間が経過してから再び「あのとき○○してもらって嬉しかった」と2度目の感謝をするのです。
するとそれが報酬として機能するので「この人をもっと大切にしたい」という欲求が強くなり、浮気癖が治っていく可能性が高まります。
「彼女を大切にすることで脳が快感を覚える」というパターンを学習させるのです。
「アメとムチ」のムチは逆効果
浮気癖を治したかったら、責めたり怒ったりするのは逆効果です。
人間は禁止されると自由が奪われたと感じてしまいます。するとその自由を取り戻したいという欲求が強くなりますから余計に浮気してしまうのです。
浮気に気づいていることを匂わせたり、怒ったりすることは一時的に浮気を止めることはできても根本的な解決にはなりません。
今の相手と関係を終わらせてもまた別の新しい女性と関係を持つだけです。
恋愛でも仕事でも人間という動物には「アメとムチ」のムチは効果が低いことが最近の研究で判明しています。
彼氏は叱らずに誉めて伸ばしましょう。
自分自身が共依存になっていないか確認する
あなた自身が依存に陥っていないか確認することも大切です。
次のような状態になっていないでしょうか?
- 何度も浮気されているのに許してしまう
- 別れると決めたのに何日かするとまた戻ってしまう
- 自分なら彼氏の浮気癖を治せると思っている
このような傾向があるなら共依存の可能性があります。
彼氏を変えることよりも、自分自身が変わらなければなりません。
浮気されても許してしまうのは自分の価値を低く見積もっているからなのです。
自分が変わることで「なぜこんな浮気ばかりする人のことを好きだったのだろう?」と思えるでしょう。
※今回、両親の不仲による浮気癖は治る可能性があると説明しましたが、不仲どころか機能不全家族といえるまでになっている場合や、本人が回避依存症になっているケースでは難しいといえますので、混同しないでください。