足音がうるさい人の心理は不明、わざとやっているのは怒っているアピール

心理学
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足音がうるさい人はどういう心理なの?ということを知り合いから聞かれたのですが……分からないというのが答えです。

なぜかというと「こういう心理の人は足音がうるくなる」という心理学上の根拠というのはないからです。少なくとも私の知る限りは。

怒っている人がそれをアピールするためにわざと音を立てて歩くということはあります。

それはそのとき怒っているというだけでその人は普段の歩き方は静かなのかもしれません。この人が感情を態度に表わしてしまう幼稚な人ということは分かります。

しかし普段から足音がうるさい人がどういう心理なのかというのは分からないのです。

例えば夜道を歩いている男性が前を歩く女性を追い抜こうとしたときに、女性を襲おうとしてゆっくり近づいたと勘違いされ警察沙汰にまでなったとしましょう。

この出来事がトラウマとなり普段から足音を立てるように気をつけているうちにいつの間にかその歩き方がクセになったということはあり得ます。

しかしこれは個別のケースです。足音のうるさい人が全員このような経験をしているわけではありません。

ではなぜ足音がうるさい人とそうでない人がいるのか?ということですが単純に親の躾けの問題です。

足音のうるさい人のほとんどは単に親がそれを注意しなかったというだけです。そういう家庭で育ったのでガサツだろうという推理はあり得ますが。

私自身は物凄く歩くのが静かです。革靴を履いていても足音が聞こえないくらいです。それは親に口うるさく言われたのでその歩き方が身についているからです。

あとは陸上部だったので「滑らかに足を着地させないとケガをする」という意識が残っているというのもあるかもしれません。

さきほどの例ではありませんが夜道で前の人を追い抜くときはあえて音を立てて存在をアピールします。そうしないと相手が物凄くビックリしてしまうからです。

自分が静かに歩く人というのは他人の足音が気になることがあります。中にはそれがイライラの原因になることもあります。

なぜなら「足音のうるさい人はわざとやっている。わざとではないにしても直そうとしない身勝手な人」と思っているからです。

他人を不快にすることに何とも思わない性格の悪い人と思っているのです。

確かに足音のうるさい人は自分を客観的に見る習慣のない人であることは間違いないでしょう。しかし無意識なのです。

自分の足音がうるさいということに気づいていません。そんなバカなと思うかもしれませんが長年その歩き方をしているので何とも思わないのです。

ちょっと耳を澄ませてみてください。どんな音が聞こえますか?

換気扇の音、時計の針の音、外を走る車の音などが聞こえるでしょうか?普段は意識していませんが私たちの周りには音が溢れています。

足音がうるさい人にとっての自分の足音というのはこれと同じです。あなたにとっての換気扇の音と同じなのです。本人に悪気はないことがほとんどです。

あなたの家族や部下の足音がうるさくて気になるのであればそれとなく注意してみるのは良いと思います。

直接指摘しなくても「マンションの上階の人の足音がうるさくて困る」とでも言えば相手も注意しようと思うでしょう。

しかしそれほど親しくない人の足音については「親が躾けてくれなかったんだ」と思って気にしないことです。

どうしても気になるのなら自分を客観的に見直す合図と思えば良いのです。
人間は自分では気づかないうちに他人に不快な思いをさせていることがあります。

キーボードを叩く音、呼吸の音、口臭、体臭などは自分では気づき難いものです。

うるさい足音が聞こえてきたら自分を見直す合図だと思えばそれほどイライラしないはずです。
「人の振り見て我が振り直せ」ということです。