恐れ回避型と復縁できるパターン

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不安型と回避型の両方の特徴をもつ愛着スタイルを「恐れ回避型」と言いますね。

恋人がこのスタイルを持っていると、何を考えているのか分からなくて混乱すると思います。

そして別れた後に復縁するのも難しそうだと。

確かに何がしたいのか分かりにくい部分もあるのですが、復縁できるパターンというのもあります。

今回はその中の一つを紹介します。

結論を先にいうと、ネガティブな感情による言動を多く投げ掛けて来ていたら、復縁できる可能性があります。

放置していても相手から連絡がくることもあります。

「回避依存症」と「回避型愛着スタイル」は別物!恋愛の特徴も違います

放っておいても連絡が来るパターン

破局の際に「もう連絡して来ないで」「二度と会いたくない」などと言われることもあるでしょう。

恐れ回避型にこう言われたら復縁は無理と思うかもしれません。

しかし、付き合っていたときの話の内容をよく思い出してみてください。

ネガティブな感情による言動を多く投げ掛けてきてはいなかったでしょうか?

もしそうであれば、復縁の可能性は割りと高いといえます。

そのまま放っておいても、相手から連絡が来るケースもあります。

なぜなら相手はあなたに2つの点で依存をしているからです。

2つの点とは、自分の意見を聞いてもらうことと、攻撃させてもらうことです。

これらについてもう少し詳しく説明しましょう。

1.自分の意見を聞いてもらうことへの依存

人間のような社会的な動物にとってコミュニケーションは生存のための重要な手段です。

なので人間には「自分の意見を聞いて欲しい」という本能的な欲求が備わっています。

そしてこの欲求が満たされると脳は快感を覚えます。特に自分のことに関する意見を聞いてもらったとき、強い快感を覚えます。

なぜなら人間が最も好きな話題は「自分のストーリー」だからです。(自分の話をしているときの快感はセックスしているときより強いといわれることもあります)

これは恐れ回避型の人間であっても同様です。

たとえ「人と関わるのが嫌い」という話をしていたとしてもです。

本当に嫌いであれば、それさえ伝えずに距離を置くはずです。

わざわざ意見を表明するのは、自分が人と関わるのが嫌いなタイプであるという話を聞いてほしい欲求があるからです。

もちろん、恐れ回避型の場合は、誰彼かまわず話をすることはありません。相手を選びます。

そして選んだ相手とコミュニケーションを深めるうちに、自分の意見を聞いてもらうことへの依存を強めるのです。

もし、あなたに対して多くの自分事を話していたのであれば、それを聞いてもらう快感に依存していたといえます。

2.攻撃させてもらうことへの依存

恐れ回避型の人は付き合っているとき、恋人に対して冷たい態度を取ったり、攻撃的な言葉を発することがあります。

具体的には約束を守ってくれなかったり、ドタキャンしたり、LINEを無視したり、既読スルーしたりです。

恋人の悪い点を遠慮なく指摘することもあるでしょう。感情的に八つ当たりすることもあります。

実は人間というのは他人に悪口を言ったりして攻撃しているとき、快感をもたらすドーパミンが脳内で放出されます。

ドーパミンによる快感には依存性があります。(ギャンブル依存症もドーパミンによるものです)

つまり、恐れ回避型の恋人があなたに対し傷つけるような態度を取っていたなら、攻撃させてもらうことに依存していた可能性が高いのです。

個人的な意見ですが、恐れ回避型をはじめ、愛着の問題を抱えている人ほど攻撃することに依存しやすい気がします。

なぜなら感情的な攻撃というのは、本来であれば子供時代に親に対して済ませておくべきワガママだからです。

それがなされないまま大人になってしまうと、それをやり直しさせてくれそうな相手に出会ったとき、無意識に欲していた快感を覚えるため、依存するのです。

別れた後にやってくる離脱症状

回避傾向がある人は、多くの人と深く関わるということはしませんから、依存できる相手は限られています。

ほとんどの人が恋人にのみ、「自分の意見を聞いてもらうことへの依存」と「攻撃させてもらうことへの依存」をしているといえます。

つまり、別れた後に一人でいる時間が長くなると、それらの欲求が解消されないままになります。

すると、居ても立ってもいられなくなります。離脱症状が発生するのです。

特に恐れ回避型の場合は、見捨てられ不安などもありますから、長く一人でいることには耐えられないケースが多いです。

新たな依存先が見つかっていない限りは元恋人を求めてしまうのです。

フーバリング(ナルシストな元カレからの連絡で悪循環に引き戻される)

ただの回避型でも同じことがいえる

今回、説明した内容は恐れ回避型だけではなく、ただの回避型にも当てはまります。

回避型であっても、自分事を話しているということは、依存しているということだからです。

そもそも、「不安型と回避型の両方の特徴を持つ恐れ回避型」という分類自体が果たして必要なのか?と個人的には思います。

回避型のほとんどは不安型の特徴も持っているのですから…。(不安型の多くも回避型の特徴を持っています)

愛着スタイルの分類は心理学者や研究によっても違っていることがありますから、恋愛関係においてはそれほど厳格に気にする必要はないかもしれません。

心理学者のメアリー・エインスワースがストレンジシチュエーション法(=非常に有名な愛着スタイルの実験)を行っていた頃には恐れ回避型はありませんでしたし…。

その後にメアリー・メインによって「無秩序型」というタイプの存在も発見されましたが、それも恐れ回避型とは異なるものです。

それと余談ですが、回避型の恋人の話す内容が悪いものであるほど依存度が強いと考えられます。

回避傾向を持つ人間は、情報を選択的に開示します。基本的には良い情報ばかり出そうとするのです。

そのような回避型が悪い情報まで出し始めているということは、かなり依存しているといえるでしょう。

彼氏が頼ってくれないのは回避型だから