回避型愛着障害とは

回避型愛着障害とは

回避型愛着障害とは人と親密になることを恐れ自分の心を開示しない状態のことです。

これらの特徴は恋愛や仕事の場面でも現れ何年も一緒にいるのに全く心の距離が縮まらないということもあります。

原因は親のネグレクトや価値観の押し付け、過保護などにあることが多いです。

回避型愛着障害の性格と特徴

回避型愛着障害の顕著な特徴として誰かと親密になるのを避けたがることが挙げられます。
恋人や友達、時には家族との間にさえ距離を置こうとします。

自分の心の内を見せることで批判されたり利用されるのではないかと恐怖を抱いているのです。
回避型愛着障害の人はコントロールされることから全力で逃げようとします。

また他人と意見を交換することも苦手です。
これは衝突を避けたいからではありません。感情が刺激されることを嫌っているのです。
自分の感情と向き合うことを避けて心が揺さぶられないようにしていると言えます。
一人でいることを好むのもこういった事情が関係しています。

感情の表出を抑えてきたために自分を表現することも苦手です。
そのため一緒にいる人から何を考えているのか分からないように見えることもあります。

恋愛するときも距離を置きたがる

回避型愛着障害の人の恋愛スタイルは特殊です。

好きな人や恋人が出来ても一緒にいたいと思うことは少ないです。
パートナーからそれを求められると息苦しくなって逃げ出したくなります。
場合によっては怒りだしたり音信不通になることもあります。

回避型愛着障害の人は心がつながることを期待していませんしそれが心地良いことだとも思っていません。むしろ重荷に感じています。

落ち込んでいるときに恋人に甘えたいと思うのは普通のことですが回避型愛着障害の人はそうされることを嫌います。
助けを求められそうな雰囲気を察知しただけでも疲れてしまうのです。
近くで辛そうな空気を出されるだけでも嫌なのです。

回避型愛着障害の人は恋愛よりも趣味を優先する人も多いです。
だからといって恋人が同じ趣味を始めようとすると嫌がります。
自分の心地良い領域に踏み込まれ荒らされるような気持ちになるからです。

誰かに対して責任を持つのも負担なので結婚には消極的です。
結婚しても無責任に見える行動を取ることがあります。

二人の関係について話し合うことも苦手です。精神的な磨耗が激しいからです。
面倒な話し合いをするくらいなら別れてしまったほうが良いと考える人もいます。
別れについてはあっさりしている人が多いです。

仕事内容によっては成果を出すが孤立することもある

回避型愛着障害だからといって仕事の能力が高いとか低いということはありません。

仕事と割り切って取り組めたり没頭しやすい傾向があるので職業によっては成果を出しやすいこともあります。

自己責任の意識が強いので迷惑を掛けないように職務を遂行しますが誰かに迷惑を掛けられることは嫌がります。
チーム全員が一丸となって1つの目標に向かうということには興味を持ちにくいため孤立してしまうこともあります。

プライベートな付き合いや休日の予定を詮索されるのを好まないため職場の人と深い仲になりにくいと言えます。

必ずしも繊細な雰囲気とは限らない

他人と近づくことを恐れているからといって全員が大人しく繊細に見えるわけではありません。
回避型愛着障害でも表面的には社交的に見える人もいます。

また自己愛が強く自信ありげに見えたり、他人を利用するような行動を取る人もいます。
回避型愛着障害の中でも複数のパターンがあります。他の人格障害が混在していることもあります。

しかしどのパターンにおいても人を信用し難いという面では共通しています。

回避型愛着障害の原因

回避型愛着障害の原因は育った家庭環境にあることが多いです。つまり親との関係です。
「こういう親に育てられるとこうなります」と特定することはできませんがよくある原因をいくつか挙げます。

ネグレクト(育児放棄)・無視

回避型愛着障害の原因としてよく言われるのは親のネグレクトや無視です。
子供が意思表示をしても親が無反応だとやがて期待をしなくなります。

人間というのは親との関係をその他の人間関係にも援用します。
つまり幼少期に「他人に期待してはいけない」と強く刷り込まれるとその意識のまま他者と接するようになります。

理想を押し付けて支配する親

自分の子育てが全て正しいと思っている親に育てられても回避型愛着障害となることがあります。
このタイプの厄介なところは自分の躾の全てが子供のためになると本気で信じていることです。
(※同時に子供も「親の意見が正しい」と勘違いしています)

子供が自分の期待通りの発現や行動をすると認めますがそうでないものは全て否定します。
このような育てられ方をすると自分の意見や感情を表すことをしなくなります。
それが親の理想に合わなければ攻撃をされると考えるからです。

この手の親は周囲からは教育熱心に見えることもあるため問題が表面化しにくいこともあります。

スキャフォールディングの失敗・過保護な親

子供の成長に沿って足場を掛けるように支援することをスキャフォールディングと言います。
語源は建設現場などで使う足場(scaffold)です。

子供を自立させるためには足場を掛けるだけではなく上手に外してあげなければなりません。

過保護な親はこの外し方がうまくできません。
友達と遊ぶときもトラブルが起こったときも全て手出ししてしまい自立の機会を奪います。
すると1人で他者と人間関係を構築することが出来なくなってしまうのです。

一見すると何の問題もなく生きてきたように見える人が回避型愛着障害の傾向を示すときは親の過保護に原因があるケースが多いです。
大人になっても足場が掛かったままなのです。

上記3つ以外にもトラウマなどが原因となることもあります。

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