ネット弁慶は女しか叩けないことが実験でバレてしまう

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ネット弁慶とは顔の見えないインターネットの世界でのみ強気に批判したり意見を主張する人たちを意味するスラングです。

オンラインゲームや掲示板、SNSなどに生息しています。

ネット弁慶はリアルの世界では相対的に低い地位にいるとされています。引きこもっているニートだなどと言われることもあります。

彼らが本当にニートかどうかは分かりませんが社会的な地位は低く心理的に抑圧された立場にいる可能性は高いです。

ネット弁慶はオンライン上でさえ男性にはビビる

人間はたとえ一時的にであれ自分が相対的に劣っていると認識させられると攻撃的になります。

マイアミ大学とニューサウスウェールズ大学の研究者がオンラインゲームを使ったある実験を行いました。

スコアが低い男性ほど女性に対して批判的

利用したのは「Halo3」というシューティングゲームです。オンライン上で知らない人たちとチームを組んで戦闘することができる仕様となっています。

チャットをつかって他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることができるのですがその内容を調べると面白いことが分かりました。

ゲームのスコアが低い男性メンバーほど女性に対して批判的な態度を取っていたのです。

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人間は相対的に低いポジションにいると誰かを攻撃したくなる

この傾向はスコアの高い男性には見られませんでした。スコアの高い男性はむしろ女性に親切でした。

この実験結果で言いたいことはゲームが下手な人は仕事も出来ないということではありません。

人間は相対的に低いポジションにいると誰かを攻撃したくなり、そのとき反撃して来なそうな弱い相手を選びがちということです。

ネット弁慶の心理

なぜネット弁慶は威張り散らしたり、攻撃的な態度を取るのでしょうか?

それは社会的地位が低いため普段から抑圧されているからです。

安い店のほうがモンスタークレーマーが多い

抑圧されている人はどこかで吐き出さなければ心理的安定を保つことができません。

だからといって反撃される可能性のあるところで発散させるほどの度胸はありません。そのため安全な場所でしか威張ることが出来ないのです。

高い店よりも安い店のほうがモンスタークレーマーが多いのもこういった理由です。客数に占める抑圧された人間の割合が圧倒的に高いからです。

高級レストランには社会的地位の高い人が来るのでクレームは少ないのです。

言葉による精神的な攻撃にも怯えているネット弁慶

反撃される心配のない場所でも対面では何も言えない人もいます。そういう人たちがネット弁慶になるのです。

ネット弁慶の中でもさらに弱い人たちは顔の見えない相手にさえ恐怖を抱くのです。直接的な反撃だけではなく言葉による精神的な攻撃にも怯えているからです。

そのため反撃してくる可能性の低い女性に対してのみ批判を行うのです。若いアイドルのインスタで批判しているのもこのタイプでしょう。

ネット弁慶は現代の格差社会が抱える闇

ネット弁慶としての活動に時間を割くくらいであればリアルを充実させたほうが良いと思うのですがそうはしないのです。

なぜなら何をやっても成功出来ないという学習性無力感によって自信を失ってしまっているからです。

ネット弁慶は現代の格差社会が抱える闇を浮き彫りにしていると言えるでしょう。

参考文献:Michael M. Kasumovic, Jeffrey H. Kuznekoff, (2015). Insights into Sexism: Male Status and Performance Moderates Female-Directed Hostile and Amicable Behaviour.