恩着せがましい人には感謝されたい、良い人と思われたい、コントロールしたいという心理が隠れていることが多いです。
またお互いの関係性によってもその意味合いが変わってきます。
恩着せがましい人の特徴をそれぞれの関係によって説明します。
彼氏や夫
何かをするたびに恩着せがましい態度をとる彼氏や夫がいます。
彼らには感謝させることで優位に立ってコントロールしたいという心理が隠されていることが多いです。
しかしそれ以外にも特殊な事情が存在します。
恋愛経験が少ない
初めての彼女が出来たときに暴走してしまう男性というのがいます。
雑誌やネットで仕入れた情報をもとにプレゼントしたりどこかに一緒に行ったりと頑張るのです。
今まで溜まっていたものを一気に爆発させるのです。そして自分は良い彼氏として認められたいという欲求も持ちます。
すると「こんなことしてあげたよ。嬉しいでしょ?」という恩着せがましい態度になるのです。正しいことをしているのか不安な気持ちが隠れていることもあります。
ケチ
相手が恋人や配偶者であっても損得勘定で捉えてしまう人がいます。基本的にケチな性格な人に多いです。
お金や手間をかけたらそれ以上のリターンがないと損した気分になるのです。だから常に恩着せがましい態度で自分の投資した分を認識させようとするのです。
このタイプはしてもらったことは忘れがちです。そのため別れるときに「今まで自分が払ったデート代を返して」ということもあります。
ナルシスト
「サプライズは嫌いと言ったのに彼氏にフラッシュモブでプロポースされて断ろうか迷ってる」という相談を受けたことがあります。
フラッシュモブに限らず他人を巻き込んだサプライズのプロポーズで嫌な思いをしたという相談に来る人も多いです。
こういったことをする彼氏というのは本心で嫌がっているということを理解できないのです。
なぜなら相手がどう思うかよりも自分が良いことをしたという気分に浸りたいという願望が強いからです。このタイプは大袈裟に感動してあげないと余計に恩着せがましくなるか逆ギレをします。
女友達
友達同士でも恩着せがましい態度を取る人はいます。
利用したい
ちょっとしたことでも「~してあげるよ」と口癖のように言う人がいます。
このようなセリフには見返りを求めたり、上の立場でいたいという心理が隠れていることが多いです。
つまり都合よく利用できる相手を確保しておきたいと考えているのです。優越感を得たい場合もあります。
自己肯定感を高めたい
自信のない人は誰かに親切にして感謝されることで自分の価値を認識しようとします。相手のためを思ってというよりは自分のための行動です。
このタイプは一見すると優しく親切に見えますが見捨てられ不安などを隠し持っていることもあり、感謝されないとそれが怒りに変換されることもあります。
感謝して欲しいという欲求が強過ぎるがゆえに恩着せがましくなっているのです。
強過ぎる承認欲求
控えめと考えられていた日本人でも目立ちたい、みんなの中心でいたいという欲求を持つ人は想像以上に多いです。
しかしその欲求を満たせるほどのカリスマ性を持ち合わせていない人は与えることで手なずけようとします。
「恩返しは私をリーダーとして崇めることよ」という心理です。
そうしてあげないといつまでも恩着せがましく「あのとき○○してあげたよね」と言い続けることになります。
父親・母親
親が子供の面倒を見るのは当たり前のことです。しかし恩着せがましいことを言い続ける親も存在します。
「大学に行かせてやった」「習い事をさせてやった」と言うのです。酷い場合には「育ててやった」などと言い出すこともあります。
子育ても損得勘定
このような親は何らかの理由、例えば自分もそのように育てられたなどによって子供に対してさえ損得勘定をしてしまうのです。
損をしたくない、投資した分は回収したいと思っています。
そして子供をコントロールするために恩着せがましい態度をとるのです。
その背景には自分が老いたときに面倒を見てもらえなくなるかもしれないという不安が隠れていることもあります。
不安が大きくなると余計に恩着せがましくなる
子供は成長すると親に感謝することがあります。しかし「してやった」という親ほど感謝されないものです。
そのため不安が大きくなって余計に恩着せがましくなるのです。
このような親に育てられていることに気づかないと大人になった後に親と同じような人と付き合ってしまうことがあります。
そして支配するために恩を売る人に騙されてしまうのです。
自分の恩着せがましさには気づかない
自分が恩着せがましい態度を取っていたとしてもなかなか気づくことはできません。そのためあなたもそうなってしまっている可能性があります。
誰かに何かをしてあげたとき感謝されないことで物足りなさを感じることはないでしょうか?
もしそうならば相手の態度ではなく、あなたの内面に問題が生じているのかもしれません。
自分よりも困った立場の人から感謝されることで優越感を得たいとか、自分の問題に向き合いたくないという欲望が隠れていないか確かめてみましょう。