「回避依存症の女性は美人が多いのですか?」と聞かれることがあります。
私のところに相談にくる回避依存症の女性の外見的魅力は世間一般の分布とほぼ一緒です。つまり美人が多いとは限らないということです。
しかしこのような勘違いをしてしまう理由は分かります。
顔の魅力が本人と周囲の行動に影響を与えることはあるけれど…
進化心理学や行動経済学の論文を探すと美人の性格や行動に関する研究はたくさんあります。中には顔の魅力度が本人や周囲の人間の行動に影響を与えているという結論に至っているものも存在します。
しかし回避依存症の女性が美人であるというデータは存在しません。
気質や精神疾患が顔の表情に出るという論文が話題になることもあります。差別を助長しかねないので具体的な記述は避けますが外見的特長から分かる内面は存在します。
しかしこの場合でも美人かどうかというよりは他の特徴に焦点を当てています。
回避依存症は環境の影響によってなることのほうが圧倒的に多いものです。
ですから美人がそういった環境に置かれやすいというデータがあれば相関関係を証明することはできるでしょう。(例えば「美人は男性から追いかけられすぎてトラウマを植え付けられる可能性が高い」など)
しかし現在の段階でそれらを有意に示すものは存在しないようです。
勘違いが起こる理由
なぜ回避依存症の女性は美人が多いと考える人が多いのでしょうか?
これにはいくつかの理由が存在します。
美人は回避依存症の特徴を現す機会が多い
回避依存症の女性は急に音信普通になったり別れを切り出したりします。
このとき彼氏が必死に連絡を取り続けたりいつまでも諦めずに追いかけてしまう可能性が高いのは美人です。
これは男の性(さが)なので仕方のないことです。美人でない人の場合は男性も諦めやすい傾向があるので悩むことも少ないです。
つまり同じ行動をしていたとしても美人のほうが男性の前で回避依存症の特徴を現す機会が多いということです。
簡単に付き合うことができる
回避依存症の女性は親密になってすぐに距離を置くということがあります。このような行動を取るためには美人であるほうが有利です。
出会ったばかりの頃は異性の選択において外見上の魅力が重要な要素となるからです。つまり男性を操るという点で圧倒的に優位な立場のためそれを行う回数も増えるということです。
回避依存症と勘違いされやすい
美人は男性から追いかけられる機会も多く警戒心が強くなっていることもあります。
そのため興味のない男性を近づけないように距離を置いたり、自分の個人情報をなるべくさらさないようにして自分を守ることもあります。
すると「もしかして親密になることを恐れているのかな?」と勘違いしてしまう男性もいます。そして回避依存症の特徴に当てはめて「まさにコレだ!」と考えてしまうのです。
魔性の女
回避依存症でなくとも男性を操ろうとする女性はいます。
この場合は近づくことを恐れているというよりは承認欲求などに問題があるケースが多いです。しかしその行動を外から見た場合に回避依存症と同じように見えます。
そして男性を弄ぶにも美人のほうが有利です。
ただし魔性の女の場合は美人でなくとも化粧やファッションで魅力を演出している人もいます。それでも男性から見たら美人に見えることもあります。
ここまで挙げた理由から分かるように美人のほうが回避依存症の特徴的な行動を取る機会と見られる機会が多いのです。
さらにいうと回避依存症でなかったとしてもそのように勘違いされる可能性も高いということです。
そもそもの話ですが男性が恋愛について悩むときはどんな内容だったとしても相手は平均よりも美人であることのほうが多いです。