本当に優しい人を顔つきから見分ける方法を紹介します。男性にも女性にも使える方法です。
具体的に優しいとはどういうことかというと、辛い思いをしているときなどに理解してくれる人なのかしてくれない人なのか、共感力が高い人なのか低い人なのかということです。
本当に優しい人は顔の表情に特徴があります。
優しいDNA配列は顔つきに出る
本当に優しい人を見抜くにはどうれば良いかというと、顔からDNAの配列を見分けるのです。
難しいことではありません。誰でも見ただけで分かるのです。
どのタイプのDNA配列を持っているか?
オキシトシン受容体遺伝子のDNA配列の一つに「rs53576」というものがあります。
このrs53576がどのタイプを持っているかによって、人の気持ちが分かるかどうかが変わると言われています。
rs53576にはGGホモ、AAホモ、AGヘテロの3種類があります。
この中のGGホモを持つ人は他の2つを持つ人と比べて優しくて共感力が高く信用できるとされています。
GGホモを持つ人は優しい脳を持っている
なぜGGホモを持つ人は優しいといえるのでしょうか?
それはGGホモを持つ人は脳の視床下部という場所の体積が大きいからです。
この場所が大きい人は他人の感情の手がかりに触れたとき、自分自身の情動反応の処理に関連する扁桃体が活性化しやすいことが分かっています。
簡単にいうとGGホモを持つ人は他人の感情を察しやすい優しい脳を持っているということです。
そして、この特徴が顔の表情に出るとも言われています。
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顔つきを見れば優しい遺伝子配列は判断可能
トロント大学のおもしろい実験があります。
顔つきだけで信用できそうな人を選んだら、その人たちの多くがGGホモを持っていたというものです。
つまり信用できそうな顔つきの人は優しい遺伝子配列を持っているということです。
もう少し詳しく説明します。
辛い話を聞いているときの顔つきを判断する
この実験では参加者にビデオを見せて、その登場人物が信用できるかできないかを判断してもらいました。
ビデオの登場人物が何をしているかというと、恋人からの辛い話を聞いているのです。
実験の結果どうなったでしょうか?
信用できるとされた側の上位10人のうち6人は他人の感情を察しやすいとされるGGホモを持っていたのです。
そして、信用できないとされた上位10人のうち9人がGGホモ以外を持っていたのです。
GGホモを持っていて信用されなかったのは1人だけ
ちなみにビデオに登場した23人のrs53576のタイプの内訳はGGホモ10人、AGヘテロ10人、AAホモ3人でした。
つまりGGホモを持っている人で信用されないと判断された人は10人中1人しかいなかったということです。
顔つきを見て信用できそうと思った相手は優しい人特有の遺伝子配列を持っている可能性が非常に高いということです。
共感力の高い人は表情がつられやすい
上記の実験からは直感が当たるということが分かりました。
つまり優しい人か冷たい人かを判断したければ辛い体験を話して、そのときの表情に注目して信用できそうかどうかを判断すれば良いということです。
そして信用できると感じた人はGGホモを持っている可能性が高いので、共感力の高い脳を持っていると分かります。
ちなみになぜ直感で分かるかというと、他の実験で分かったことですが、共感力の高い人は他人の辛い話を聞いたときに表情がつられるからです。自分も辛そうな顔をするということです。
そして私たちはその表情を見ると無意識に「この人は信用できる人なのだ」と判断するのです。
共感しているときはアクビがうつりやすいという研究もありますからね。
参考文献:Thin-slicing study of the oxytocin receptor (OXTR) gene and the evaluation and expression of the prosocial disposition.