職場で必要とされていない…
自分がいなくても会社は回る…
果たして自分の存在価値はあるのだろうか…
当カウンセリングルームにもこのような悩みを抱えている方がいらっしゃいます。
しかし安心してください。
会社から必要とされ、その人がいなくなれば仕事が回らなくなってしまう人など全体の1%もいません。
ほとんどの社員はいなくなっても会社に影響はない
「自分がいなくなったら会社が回らなくなる」と言っている人がいますがそういう人が退職して会社が回らなくなったという話しはほとんどありません。
経営コンサルタントとしていくつもの企業を見てきましたがこれが真実です。
最初の数週間は混乱するかもしれませんがすぐに落ち着きます。
またそういう人が辞意を表明したときに会社側が高額な特別ボーナスを出して引き留めたなどという話も聞いたことがありません。
いなくなったら会社に大きな影響を与えるのは数百分の1ミリ単位の仕上げが必要な製品を作ってNASAに納品しているようなエンジニアや大ヒットゲームを手掛けた天才プログラマーなど特殊な技能を持った一部の人だけです。
ほとんどのホワイトカラー社員はいなくなっても会社に大きな影響は与えません。
そしてそれが正しい会社のありかたなのです。
人が変わっても永続するのが優良企業
会社という組織は中の人が入れ替わっても問題なく経営が続くように設計しなければならないのです。
財務や経理部門にいる人は聞いたことがあるかもしれませんが企業会計の前提条件の一つに「ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)」というものがあります。
簡単に言うと企業は潰れることなく永遠に経営されるという前提に基づいて様々なルールが決められているということです。
創業者がいなくなろうと社長が代わろうと企業は永遠に継続されるべきものなのです。それが社会的な責任でもあります。
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創業者でさえ必要とされていない
日本を代表する優良企業も創業者はほとんど生きていません。
それでも会社は回っているのです。増収増益を繰り返している会社もあります。
創業者ですら必要とされていないのに一社員が必要とされている方がおかしいのです。
「自分がいなければ会社が回らない」とアピールしている人だって本当は分かっているのです。
だからこそ必死で自分の存在価値があるように振舞っているのです。
専門技能を持っているわけでもない一社員が抜けただけで影響が出るような会社だとしたら先は長くありません。危険な会社です。
創業社長がよく「会社に行ってもやることがなくて暇だ」と言うことがありますが、これも裏を返せば自分がいなくても回るくらいきちんとした組織を作り上げたという自負の表れなのです。
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自分が納得できる働き方が出来ているかが大事
「自分がいなくても会社は回る」と感じている人は組織が正しく設計された良い会社にいるという認識を持ちましょう。
大切なのは会社から必要とされているかどうかではなく、自分がどう働いたかです。
「今日も1日頑張った」と自分で納得できるかどうかが大切です。
他人の価値観ではなく自分の価値観で自分らしく生きていきましょう。