人生の多くを費やす仕事は楽しくなければなりません。
辛いなら他のことをするべきです。
しかし現状として今の会社にいなければならない時もあります。
そんな時は「利用価値」というものを意識すると気持ちが楽になります。
ドライな話になりますがこれから説明することは現実です。
会社と社員を結ぶのはただの雇用契約
あなたと会社を結びつけるものは何かと言えば雇用契約です。
労働力と賃金を交換しましょうという約束をするわけです。
お互いにメリットがあるから契約をします。
愛し合っているからするわけではありません。
同僚や上司についても同じです。
もちろん特別な感情芽生えることもあります。
しかしそうでないなら同じ会社と契約を締結した人同士という関係でしかありません。
好きだからいるわけではありませんし好きにならなければいけないわけでもありません。
会社からの評価を気にする人はいます。
しかし自分から会社への評価を気にする人は少ないです。
会社が提供するものはお金以外に福利厚生、スキル獲得の機会、情報などがあります。
「会社員」という肩書きを得られるということもあります。不動産を借りるときに便利です。
辛いと思っても会社にいるということはこういったものに利用価値があると評価しているからです。
つまりあなたが認識すべきことは人間関係が良いとか悪いとか上司が怖いとかではありません。
利用価値があるかないかです。
仕事が辛いうえにそれさえも得られないのなら契約を解消すべきです。
でも何らかのメリットを感じられるのならそのために会社と契約更改するという気持ちに切り替えましょう。
「じゃあ会社を辞めます」と言ったら焦ったのは上司だった
私は会社員だった頃から副業をしていました。
特に禁止されていたわけではありませんから隠していたわけでもないのですが上司から注意されたことがあります。
その時私は何と言ったでしょうか?
「じゃあ会社を辞めます」と言いました。
1日に8時間ほど働いて給料と社会保険を払ってもらうだけではその会社の利用価値はないと思っていたからです。
副業できる環境も込みで労働力を提供する価値ありだと思っていたのです。
たかだか雇用契約しか結んでいないのに人の生活に制限かけるのはおかしいとさえ思っていました。
ちなみにこのときに辞めることにはなりませんでした。
むしろ上司の方が焦っていました。
どうすれば利用価値という視点を持てるか?
こういう説明をすると「副収入があったからでしょ」と思うかもしれません。
確かに会社の辞めやすさという意味においてはそうかもしれません。
しかし利用価値という視点には関係ありません。
この視点を持てるかどうかは目標を定めて行動しているかどうかなのです。
例えば弁護士を目指して勉強している人はその会社で定年まで勤めることが目標ではありません。
しかし勤めていれば合格までの生活は保障されます。
だから利用価値を感じることが出来るのです。
人間関係が悪くても気にはなりません。
通過点に過ぎないのだから当然です。
仕事が辛い人は目標を定めて行動を始めれば良いのです。
毒親にも使える考え方
これは毒親にも使える考え方です。
毒親と一緒に住んでいるという大学生もよく相談に来ます。
「卒業までの辛抱」と考えている人もいます。
そのとき私は「辛抱と思うと辛いので『利用価値はある』と考えたらどうでしょう?」と言います。
実際に学費や家賃を払わせているのならそれなりの価値はあるのです。
このように捉えると気持ちは楽になります。