「豆腐メンタル」を克服して「こんにゃくメンタル」を手に入れる

「豆腐メンタル」を克服して「こんにゃくメンタル」を手に入れる

豆腐メンタルとはちょっとしたトラブルや他人の言葉によって簡単に傷つき壊れてしまう豆腐のような心のことです。

逆に折れない強いメンタルのことを「鋼の心」などと言ったりします。

日本人は恐怖を感じやすい遺伝子を持つ人が多いとも言われていますから「鋼の心」を持つ人は少ないです。

しかし臨機応変にぐにゃぐにゃと対応できる「こんにゃくメンタル」を手に入れることは難しくありません。

豆腐メンタルの人に知って欲しいことは以下の2点です。

  • ネガティブ思考は間違った思い込みが生み出している
  • 他人があなたをどう思うかはあなたの問題ではない

この点を意識する習慣を身につければ豆腐メンタルを克服してこんにゃくメンタルを手に入れることができます。

豆腐メンタルの持ち主が陥りがちな負の思考

豆腐メンタルを克服するためにはまず自分の思考の罠に気づく必要があります。

勘違いしている人も多いのですが出来事そのものがあなたの感情を生み出すわけではありません。
それをどう受け止めて処理するかによって感情が芽生えるのです。

同じシチュエーションに遭遇したときに悩みすぎる人もいれば全く気にしない人もいるのはこの捉え方の違いなのです。

豆腐メンタルの持ち主は物事を歪めて捉える癖があります。
以下のような思考パターンがないか検証してみましょう。

根拠のない決め付け

仕事で上司に軽く注意されただけでも大袈裟に捉えてショックを受けてしまうことはないでしょうか?
「自分は仕事ができない」「嫌われた」などとちょっとした出来事を判断基準にして決め付けてしまうのです。

このような根拠のない決め付けは豆腐メンタルの人に非常に多い傾向です。
そして家に帰った後も自分で決め付けた合っているかどうかも分からない予想に悩まされ続けてしまうのです。

過度の自己批判

問題が発生したときに検証することは大切なことです。
しかし豆腐メンタルの人は必要以上に自分を責めることがあります。
天気のような外的要因にまで責任を持とうとしてしまうのです。
「私が他の日程を提案していれば雨に降られることはなかったのに」などと考えてしまいます。
そのため必要のないときにまで落ち込んでしまいます。

悲観的な未来予測

仕事でも趣味でも何か新しいことを始めようとしたときに暗い未来ばかり考える癖はないでしょうか?
上司に怒られる、仲間に嫌われるなど悲観的なことばかり予測すると怖くなって行動が出来なくなります。
仮に行動できたとしても頭の中でダメなパターンのシミュレーションをしているのと同じことですから無意識にそうなるように振舞ってしまうのです。

思考のクセを克服する

上記で上げたネガティブな思考のクセを克服するには検証する習慣を身につけることです。

いま芽生えた感情は本当に正しい事実によって成り立っているのか?ということを見直します。

例えば仕事で怒られて「自分は無能だから嫌われているに違いない」と頭に浮かんだ場合を考えてみましょう。

  • それは相手からハッキリと言われたことなのでしょうか?
  • 他の同僚は仕事で怒られることはないのでしょうか?
  • 全ての仕事が不得手なのでしょうか?

このように自分に質問することで見直すのです。
100%事実と言えることとそうでないことに分類して紙に書き出しても良いです。

「絶対に」とか「~に違いない」という言葉が出てきているときはたいてい思い込みなのです。
言語化できていなくともそれくらいの強度で考えていることで断定できることは少ないのです。

豆腐メンタルの持ち主ではない他の人はそのようには考えていないのです。

「嫌い」とハッキリと言われたらどうするか?

これまで説明してきたことは自分が自分をどう思うかということについてでした。
「嫌われたのではないか?」というのは他人の心ではなく自分の心についての問題です。

では本当に相手から「あなたのことが嫌いです」と言われたらどうすれば良いのでしょうか?

答えはそれを言った相手によって変わります。

他人の意見は自分の問題ではない

「死の受容」の研究で有名なエリザベス・キューブラー・ロスという精神科医がいました。
彼女は「死」というテーマを扱ったことで批判にさらされながらも人が死を受け入れる過程をモデル化しました。

彼女が残した言葉に「他人があなたに対して持つ意見はあなたの問題ではない」というものがあります。

他にも複数の精神科医や心理学者が同様のことを言っています。
心理学の世界ではわりと当然のこととして受け入れられている考え方ですが一般には広まっていないかもしれません。

豆腐メンタルの人は特にこの考えに気づかない人が多いです。
他人の意見まで自分の問題であるかのように考えてしまうのです。

他人の頭の中にどのような意見が浮かぶかというのはその人の問題であってあなたの問題ではないのです。
たとえその内容があなたについてのことであってもです。

全ての人からどう思われるかを気にするというのは間違った基本姿勢なのです。
豆腐メンタルの人はまずこの間違いに気づいて治さなければなりません。

大切な人ならあえて気にする

さきほどから説明しているように「他人があなたをどう思うかはあなたの問題ではない」というのがいつでも基本姿勢です。

しかし敢えて首を突っ込むべき相手というのもいます。
それは自分が大切に思っている相手です。つまり家族や恋人、親友などです。

こういう人たちがあなたをどう思うかというのもあなたの問題ではありません。
しかし自分から意識的に気にしにいくのです。

好きな人には自分のことも好きになってもらいたいですよね?
相手はどう思ってくれているのかな?傷つけてしまっていないかな?と気にしまくります。

それによって悩むこともあるでしょう。
しかし大切な相手との関係について悩むということは時に必要なことでもあります。

豆腐メンタルの人にありがちな「悩んではいけない」「落ち込んではいけない」という脅迫観念を持つ必要はありません。

大切な人を思い悩むことが絆を深めることもあるのです。

そのときのエネルギーを無駄遣いしないためにもどうでも良い相手からどう思われるか?ということに気を配ってはいけないのです。
脳のリソースをもっと大切にしてください。

もちろん「もう大切でない」と思うようになてしまったのなら基本姿勢に戻せばよいのです。

つまり相手から「嫌い」と言われたときの対応は大切な相手かそうでないかによって変わるということです。

基本姿勢は「他人の問題」であり、大切な人が相手の場合のみ意図的に気にするということです。

豆腐メンタルは習慣化して克服する

豆腐メンタルを克服するために自分の思考のクセを見直すことと、他人の問題と自分の問題を混同しないことという2点について説明してきました。

最後まで読んで何となく理解できても変われない気がする人もいるかもしれません。
それは当然のことです。

一流のサッカー選手にボールの蹴り方を教わったからといって同じようにシュートできるわけではありません。
考え方というのも運動と同じように練習が必要なのです。

方法を知ったからと言ってこの瞬間から変化するわけではありません。
落ち込んだり悩んだりしたときに一度立ち止まり、考え直す習慣をつけることが必要です。

そうすれば豆腐メンタルからこんにゃくメンタルへと変わることができるのです。

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