不安なときに他人から断言されると真に受けてしまいます。
その信憑性を疑うことはありません。
不安なときは自分でも驚くくらいに判断力が鈍るのです。
病院の待合室はカモだらけ
人の不安に付け込む人たちは大勢います。
ガン患者が集まる病院の待合室にはカルト宗教の勧誘が紛れこんでいます。
ハローワークの近所にはネットワークビジネスの勧誘がうろついています。
このような場所でカモを見つけるのは心理学的に正解といえます。
私も詐欺師をするなら不安を抱えた人が集まる場所を狙います。
良いのか悪いのか分からない状態が一番不安
「溺れる者は藁をも掴む」という諺がありますが不安定な状態では何でも良いから掴みたくなるのです。
人間は良いのか悪いのか分からない状態が一番不安だからです。
心の拠り所となるものが欲しいのです。
だから科学的根拠がなくとも言い切ってくれる人に安心します。
そしてエビデンスのない民間療法に騙されるのです。
今もコロナウイルスが問題になっていますが自称専門家の意見を真に受けている人が多くいます。
東日本大震災のときもデマが拡散され信じた人がたくさんいました。
思考と人間関係が問題
AC(アダルトチルドレン)が他人の意見を真に受けるのも不安だからです。
ACの周囲にはしょうもない人間が集まってくることがあります。
彼らは中身のない話を意味ありげに話します。
冷静な判断力を持つ人から見たらただの寝言か戯言でしかありませんが不安を抱えたACはそれを真に受けます。
「あなたのこんなところがダメ」と言われると「そうか自分はダメなのか」と本気で落ち込んでしまうのです。
相手に対して「オマエは人を評価できるほどの人物なのか?」とは考えないのです。
あなたの行動や存在に問題があるのではないのです。
持たなくても良い不安と人間関係を持っていることが問題なのです。
思考を変えれば受け止め方は変わります。