回避依存症者は全員が逃げたり暴力を振るったりモラハラを起こしたりするわけではありません。
表面的には大人の男性を取り繕う人もいるのです。大人のフリをするということです。
そのため少しおかしなところがあってもシャイなのかなとかミステリアスな人と好意的に受け止めてしまうこともあります。
しかし大人のフリはいつまでも続きません。
彼らは子供のように甘えたいと思っているのです。
大人のフリが続かなくなった時彼らは爆発するか浮気に走ります。
母性を求めて浮気する
夫の浮気が発覚したときに「相手がオバサンで驚いた」という女性がいます。
これは強がって言っているのではなく本心です。
私のカウンセリング経験によると女性が浮気をされたときのショックは相手女性のルックスレベルの影響を受けることがあります。
相手が美人だとショックを受けます。
相手が不細工だとそれ以上にショックを受けます。
さらに相手が想像を絶する不細工やあまりに年上だった場合はショックではなく呆気にとられ混乱します。ショックはかなり遅れてやってきます。
大人のフリをしていた回避依存症が浮気をする場合相手が若くて美人というパターンは少ないです。
10歳~20歳年上の平凡なオバサンだったりするのです。
ですから回避依存症者の妻がそれを知ったときにショックより先に驚きが来るのは珍しいことではありません。
しかしこれは女性から見た場合の印象でしかありません。
この手の女性に男性は母性を感じるのです。
回避依存症者が浮気をするのは大人のフリをして疲れたからです。甘えたくなるのです。

幼稚園児が入園式や卒園式で一生懸命に大役を果たした後はママに甘えたいのと同じです。
性的興奮を与えてくれる相手よりも母性を与えてくれる相手を求めるのです。
母親に奪われた自立の機会
マザコンタイプの回避依存症者は浮気をすると本当の子供のようになってしまうことがあります。
家族をほったらかしにして相手の家に入り浸り帰ってこなくるのです。
浮気がバレるかどうかということを一切気にしなくなります。子供のように自分の欲求だけを通そうとするのです。
私の夫(または彼氏)はマザコンではないと思うかもしれません。
だって母親にクソババアとか言ってるし……と思うかもしれません。
しかしそれがマザコンなのです。
彼らは母親を否定しているのではなく母親がいなければ何もできない自分を否定しているのです。

なぜこうなってしまったかというと母親が何でもしてあげてしまったからです。
子供の望むものを先回りして何でも与えてしまったのです。
傍目には良い母親に見えるかもしれません。しかし自立心を育てるという意味では優しい虐待と言えるでしょう。
そのまま年齢だけ大人になりパートナーや家族の前で大人のフリをしなければならなくなってしまったのです。
彼らは健全な女性の前で大人の男性でいなければならないことを恐れているのです。
そうなると自分が子供になれる場所が必要になります。それが色気はないけれど母性のある女性ということです。