攻撃的な人を生み出す病気と心理及び対処法

攻撃的な人を生み出す病気と心理及び対処法

職場や学校で暴言を吐いたり、無視をしたり、見えないところで画策したりする人がいます。

なぜこのような攻撃的な人がいるのでしょうか?

その要因としてはパーソナリティー障害を含む心の病気や、本人が抱える心理的な問題が挙げられます。

攻撃的な人に苦しめられている人はその仕組みを知った上で対処すると効果的です。

対処できない場合には認識を変えることによって恐れやイライラを改善することができます。

心の病気

心の病気というと落ち込んで無気力になってしまう状態をイメージする人が多いかもしれません。
しかし攻撃性という特徴が出てくることもあります。代表的なものをいくつか紹介します。

双極性障害(躁うつ病)

無気力な「うつ状態」と活発になりすぎる「躁状態」を繰り返す心の病気です。
躁状態のときに刺激に反応しやすくなり急に怒ったり攻撃的になる人がいます。

統合失調症

幻覚や幻聴、妄想などの症状がみられる心の病気です。
周囲の人間が自分の悪口を言っている、陥れようとしているという妄想によって攻撃的になることがあります。

解離性障害

記憶が飛ぶ、自分が自分でないような感覚になる、多重人格などの症状を持つものをまとめて解離性障害と言います。
この病気の中にも特徴として攻撃性を持つものがあります。
解離性障害の中の一部はかつてヒステリーと呼ばれていたものです。

また心の病気を治すための薬の影響によって攻撃的になることもあります。

パーソナリティー障害

パーソナリティー障害の中にも攻撃性をその特徴として併せ持つものがあります。

反社会性パーソナリティ障害

個人的な利益のために違法行為や搾取的な行為をします。
そして良心の呵責といったものを感じることがありません。
衝動的に行動することが多くその中で攻撃的になることもあります。

自己愛性パーソナリティ障害

自尊心が強く他者からの賞賛を過剰に求める性質があります。
自分の能力を過大評価し他者をコントロールしたいという欲求も強いためその手段として攻撃することがあります。

境界性パーソナリティ障害

見捨てられることや無視されることを過剰に恐れています。
自分の中で重要な人物と認識している相手から大切に扱われなかったと感じたときに激怒することがあります。

心理的な問題

職場や学校で出会う攻撃的な人のほとんどはこの心理的な問題を抱えている人です。
一言で言えば心の弱さを誤魔化すための行動として攻撃しているのです。

弱い人間とバレたくない

攻撃的な人によくある心の特徴は弱い人間だと思われないたくないというものです。
本当は傷つきやすくいつも怯えているのにそれを知られたくないと思っています。
弱いけれどプライドだけは高いのです。
また周囲に対する信頼がないため弱味を見せたら攻撃されるという不安も持っています。

嫉妬

人は自分が満たされていなければ他人の幸せに嫉妬してしまいます。
そしてその嫉妬心が強くなりすぎると攻撃に転じるのです。
攻撃することで自分は羨ましいなどと思っていないと自分と周囲に言い訳をするのです。
また他人の幸せを壊したいとい欲望が混ざっていることもあります。

トラウマ

子供の頃に親から虐待されていた人間が大人になり、自分がされたのと同じ方法で被害者を殺害するというケースがあります。
アメリカの犯罪ドラマなどを見ているとときどき出てくる描写です。
これはまさにトラウマによる悪影響です。
自分の弱さという部分とも重なりますが自分を虐待した親と同じことをすることによって、自分もそれくらい強くなったのだと思い込みたいという心理なのです。
殺人まで発展するということは稀ですが子供時代のイジメや虐待の憎悪を大人になってから解消しようとする人もいるのです。

攻撃的な人への対処法

攻撃的な人への対処法を説明する前に前提として覚えておいて欲しいことがあります。
それはどんなに攻撃的な人でも安全が確保されない場所では調子に乗らないということです。

脳内の恐怖を感じる部位が損傷しているわけでもないのにどんな場所でも誰に対しても強気に出られるような人物は滅多にいません。
仮にそんな人間と出会えたなら喜んで軍門に下っても良いと思います。
そもそもそれくらいの大物が一般人と同じ職場にいることはまずあり得ませんけどね。

「反撃してきそうな人」という空気を出しておく

先程も説明した通りですが攻撃的な人は相手の態度を確認して行動を決めています。
下手に出れば付け上がりますし、強気に出れば勢いをなくしてしまうのです。
攻撃性が心の弱さに起因のするのですから当然といえば当然です。
ですからやられたらやり返しますよという空気を出していればターゲットにされることはありません。

発言を確認して確定させる

上記が無理なら相手の発言を確認する癖をつけることです。
攻撃的な人は自分の言ったことを確認されるだけでも怯むものです。
なぜならそれほど深く考えずに発言しているからです。

むかしコンサルティングに入った会社で「俺はこんな会社いつ辞めてもかまわないんだ」と言った人がいました。
それに対して私が「今のは退社の意思表示ということで良いですね?」と言ったらそれ以来なにも言って来なくなってしまいました。
それどころか私の機嫌を伺うようになりました。

無視の仕方にはコツがある

攻撃的な人は無視すると決めている人もいるでしょう。
この場合にも効果的な方法というものがあります。

相手と関わるのが面倒だからとか怖いからという空気を出してはいけません。
それでは無視しているのではなく逃げていると受け止められます。

どうすれば良いかというと上から目線の態度で無視するのです。
「君が本当は心の弱い人だということは分かっているよ」という目で見てやれば相手はあなたに気味悪さを覚えます。

心の病気やパーソナリティー障害の人にはオススメしません

ここで紹介した対処法は心理的な問題にのみ当てはめてください。
心の病気やパーソナリティー障害についても対処の仕方によって相手の出方は変わるでしょう。
しかし私がそれを勧めることはできません。

家族のような身近な立場であれば通院を勧めても良いと思います。

しかし同僚程度の間柄であればそういうものとして認識を改める必要があります。
そのための方法についても説明します。

認識を変えるという対処法

相手が心の病気やパーソナリティー障害の場合、またはあなたの気持ちの問題としてここまで紹介した方法を試せないという場合には認識を変えることが最も安全な対策になります。

方法は簡単です。まずはじっくり観察するのです。

そうすれば相手がなぜ攻撃的なのか分かるはずです。
心の病気やパーソナリティー障害は特徴が分かりやすいのでそういう目で見ればすぐに分かるでしょう。

心理的な問題の場合も相手がどんなシチュエーションで攻撃的になるのかを注意深く見ていれば分かります。

誰かが褒められているときに攻撃的になるなら嫉妬心ですし、立場が悪くなったときであれば自尊心が傷つくのを恐れているということです。

要するに心の病気か弱さが原因ということが分かります。

それが理解できれば恐れることもイライラすることもなく冷静に対処することができるはずです。

心理学カテゴリの最新記事