「心配してほしい病」に陥っていませんか?

「心配してほしい病」に陥っていませんか?

子供時代に親から心配してもらえなかった人は大人になった後に周囲からの心配や同情を過剰に求めることがあります。
自分が重要な存在であるという感触を一度でも味わうとそれが癖になるのです。
そして「心配してほしい」という欲求が暴走すると無意識のうちに自分から不幸な環境に身を置いてしまうのです。

ミュンヒハウゼン症候群(ホラ吹き男爵症候群)

ミュンヒハウゼン症候群をご存知でしょうか?
これは周囲の愛情や注意を自分に向けさせるために病気のフリをしたり自傷行為を行ったりすることです。
「心配してほしい」「自分をもっと見てほしい」という感情が非常に強い状態です。

イギリスの医師であるリチャード・アッシャーがどこも悪くないのに腹痛を訴えていくつもの病院を渡り歩いた男性の症例を報告したときに名づけました。

『ほら吹き男爵の冒険』の主人公ミュンヒハウゼン男爵が名称の由来です。モデルとなった人物も実在します。
そのためホラ吹き男爵症候群と呼ばれることもあります。

ミュンヒハウゼン症候群の原因ははっきりしていませんが心の不安やパーソナリティー障害が影響する可能性が指摘されています。

自分自身ではなく子供や配偶者を傷つけ、その世話をしなければならない大変な立場に自分を置くことで同情を集めようとすることもあります。
これを「代理(身代わり)ミュンヒハウゼン症候群」と言います。
ときどきニュースにもなりますが退院が近づいた自分の子供の点滴に薬物などを注入してしまう親などもこの症状です。

症例の報告は男性よりも女性のほうが多くなっています。

恋人に依存しているのか?心配されることに依存しているのか?

ダメな恋人と付き合う人がミュンヒハウゼン症候群だと言いたいわけではありません。
人間には自分が大変な状態であるということを主張して周囲からの関心を集めようとすることがあっても全く不思議ではないということを伝えたかったのです。

あなたはダメな恋人と付き合って辛い立場いることで無意識のうちに同情を集めようとしていないでしょうか?
殴られたり、浮気されたり、お金を取られたりしたことを周囲の人間から心配されることで心地良さを感じていないでしょうか?

特に幼少期に親から関心を持たれず、心配もされずに育った人の場合、友人などから本気で心配されると自分の存在価値が高くなったように感じやすいです。
子供時代に満たされなかった欲求を不幸な立場に陥ることで充足しようとしているのです。それも無意識に。

ダメな恋人の自立を妨げようとすることもあります。
これはダメな相手の世話をすることで自分の存在価値を見出すことができたり、自分自身の問題に向き合わずに済むと分かっているためこの状況を手放さないためであることが多いです。
しかし中にはさきほど説明した代理ミュンヒハウゼン症候群と同じような心理になっているケースもあります。

恋人に依存していると思っていても実際には「周囲から心配してもらえる状態」に依存しているのかもしれません。
自ら解決策を放棄しているのです。なぜならその環境を抜け出すことは自分の存在価値を認識する機会を失うことを意味するからです。

解決する気のない相談を永遠に聞き続けてくれる人はいない

心配してほしいからといって常に不幸話をし続けても本物の自己肯定感が育つことはありません。
それどころか悪影響を及ぼしかねません。

若い人の場合、今は友達が心配をしてくれているかもしれません。
しかしやがて結婚したり出産して家庭を持つと自分のことで精一杯になり、あなたに構っている余裕はなくなってしまいます。

そうでなくともいつも同じような悩みばかり延々と聞かされているとそのうち相談に乗ってくれなくなるかもしれません。
本人に解決に向けて行動しようという意思が見受けられなければただの愚痴聞き役にされていると認識されてしまいます。

するとあなたは「友達にも見捨てられた私は価値がないんだ」と考えて余計に落ち込むのです。

誰かに心配してほしいという願望は皆持っています。
しかしそれが行き過ぎてしまうと周りから人がいなくなってしまうので気をつけましょう。

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