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好きという感情が分からない|恋愛依存症の特徴

好きという感情が分からない|恋愛依存症の特徴

機能不全の家庭で育った人や恋愛のトラウマを抱えているの人の中には「好き」という感情が分からないという人もいます。

これは特定の誰かに対して「私はあの人のことが好きなのかどうか分からない…もしかしたら元カレに未練がある気もするし…」というものとは異なります。

この場合に分からないのは相手に恋愛感情があるかどうかです。これは単に情の問題であったり、ジェットコースターのドキドキを恋愛のドキドキと勘違いするような帰属の錯誤であったりするので自分で気づくことが出来れば問題なく解決できます。

これから説明するのは「好きってどういうこと?」という状態のことです。

今まで生きてきた中で人を好きになったことがないという人もいます。なぜこのような心の状況が生じるのでしょうか?

自分の気持ちと親の反応のズレ

人間は生まれたばかりの頃に親との関わりによって感情を成長させていきます。

自分が笑えば親も笑ってくれるし、悲しそうにしていれば親も心配な顔をしてくれる。このようなコミュニケーションを通して感情を磨いていくのです。

好意的なサインを出せばそれが返ってくるということを学びます。人を好きになるということも親との関係の中で下地を作っていくのです。

しかし中にはこのようなコミュニケーションをしない、または出来ない親もいます。

子供に対して無条件の愛情を持っていない場合もありますし、感情の表象に問題を抱えているだけの場合もあります。

そのどちらの場合においても子供が獲得すべき「人を好きになるという感情」に影響を与える可能性があります。

好きになる感情が分からない女性

赤ちゃんは自分の身近にいる親に対し基本的には好意的な感情を持っています。なのでそれを表現します。

しかし親がそれを返してはくれなかったり面倒臭そうな対応をすると混乱します。自分の中ではポカポカした温かい感情が沸いていてそれを伝えているのに相手はそれを返してくれないからです。

言葉を喋ることは出来ませんが頭の中で行われている判断を言葉で表わすとしたら次のようなものになるでしょう。

「自分は世話をしてくれているこの人に対して良い感情を持っているがそれは相手にとっては受け入れ難いことのようだ…こういう感情はあまり持たないほうが良いのだろうか?世話をしてくれなくなったら生きていけなくなってしまうし…」

または「この人といると嬉しいしずっと一緒にいたいと思っているのだがそういう気持ちを持っているとこの人はとても嫌そうな顔をする…自分はどうやら持ってはいけない感情を持っているようだ…このポカポカとした温かい気持ちは悪いものかもしれない」といったような判断がされてしまっている可能性があります。

やがて言葉を覚える年齢になれば「ママ大好き」と言うかもしれません。

それに対して「ママもあなたが大好きよ」と返してくれなかった場合、例えば無視したり「私は嫌い」と言ってしまったりしたら子供はますます混乱します。

――自分はとても気持ちの良い感情なのにママは違うようだ。
――誰かに対して温かい気持ちを持つのは悪いことなのかな?自分の気持ちはおかしいのかな?
――混乱するのでこういう感情は持たないようにしよう。

このように誰かに対する愛情が沸いてきたときにそれを消そうとしたり、そもそもそのような感情を持たないように自分を制御することによって「好き」という感情が分からなくなってしまうことがあります。

このタイプの人の場合、好きという感情以外のものについても違和感を覚えているケースがあります。

心を制御する女性

別れや裏切りに対する不安

昔は人を好きになる感覚があったのにある時からそういう感情がなくなったという人もいます。

親との離別や死別を経験することで人を好きになると失ったときのショックが大きいという記憶が強く残り誰かと親密になりそうになると無意識に感情のブレーキをかけてしまうのです。

後々の別れや裏切りに対する不安が大きすぎるため、好きになること自体を避けている状態と言えます。

それを繰り返すうちに人を好きになるということを忘れてしまうのです。

親との離別だけではなく恋人との別れによっても起こり得ることです。

よくドラマなどで過去の辛い恋愛がトラウマになり人を好きになることが出来ないヒロインが登場しますが現実でもそのような状態になっている人は存在するのです。

例えば付き合っていた人が既婚者だったと知った場合、次に新しく出会う人に対しても常に「実は結婚しているのではないか?」という疑いがずっと消えないことがあります。

やがて疑いながら付き合い続けることに自分自身が疲れてしまいます。そして恋愛自体が面倒なものになってしまいます。

また裏切られるという不安を覚えなければならないのなら好きにならないほうが良いということになります。

異性を好きになることを管理されてきた

過保護な親や恋愛に対して潔癖すぎる親に育てられた場合におかしな恋愛感を植えつけられてしまうことがあります。

思春期に異性との電話やメールのやり取りが親に見つかって激しく叱責されたり、軽蔑するような目で見られた経験はないでしょうか?

アイドルを見て「カッコイイなあ」と言っただけで母親がヒステリックに騒ぎ立てるようなことはなかったでしょうか?

このような親は子供の恋愛相手はこういう人間でなければならないという偏った価値観を持っていることが多いです。

そしてそういう相手を選ぶように子供を洗脳します。その基準は「愛情」ではなく「条件」です。

こういった家庭環境で育つと好きという感情は育ちにくいでしょう。良い人がいても「親の眼鏡に適う人だろうか?」と自分ではなく親を基準にしてしまいます。

「一緒にいると楽しいしずっと一緒にいたいと思う…だけどお母さんが一流大学を出ていない人はダメと言っていたから私はこの人のことを好きではないんだわ」という理屈で判断をしてしまうのです。

「一緒にいると楽しいから好き」という判断をすることに対して罪悪感すら感じるようになります。子供時代からの洗脳はそれだけ恐ろしいものです。

適齢期になって結婚を考えるようになればパートナーの選択に年収や学歴などの条件を考慮するのはおかしなことではありません。

中には条件だけで選ぶ人もいます。それでもそのことに関しては自分で理解はしています。

「1番好きなのはA君だったけど、年収が低かったので2番目に好きなB君と結婚した」と自分で説明できます。

しかし親に恋愛感情を管理されてきた人の場合、それが分からないのです。

「ずっと一緒にいたいのはA君だけどB君のほうが年収が高いから私が一番好きなのはB君」となってしまうのです。

「条件」と「無条件の愛」の区別がつかないのです。

「好き」は分からないが「寂しい」は分かる

好きという感情が分からない人でも恋人がいることは珍しくありません。

好きという感情が分からないだけで寂しいという感情は分かるからです。

一人でいることが苦手な人は「良く分からないけれどこれが好きということ?」「どうしても一緒にいたいわけではないけれど離れたら寂しいから好きなのかな?」といった感覚で恋人との関係を維持していることが多いです。

「好きってこういうことだよ」と言葉で説明しても感覚として掴めないのです。そこへ行き着く回路を無意識に塞いでいるのです。少しずつ認知を変えて感覚を取り戻していく必要があります。

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