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苦しい恋愛を求める(報酬系回路とドーパミン)|恋愛依存症の原因

苦しい恋愛を求める(報酬系回路とドーパミン)|恋愛依存症の原因

特殊な恋愛関係を結んでしまう原因にはドーパミンが関係していることもあります。

苦しい恋愛や不倫の恋ばかり求める人、特殊な性行為ばかり求める人はそれらの刺激が脳内の報酬系回路を活発化しているのです。

報酬系回路

なぜ特殊な恋愛行動にハマるかというと脳内の快感をもたらす部位にドーパミンが放出されるからです。

刺激を受けて活性化された部位が他の部位へとドーパミンを放出し快感をもたらす回路を報酬系回路と言います。

苦しい恋愛と報酬系回路

脳内の報酬系回路は快感のもととなる刺激を受けると脳内にある腹側被蓋野という部分が活性化します。すると腹側被蓋野から伸びた神経細胞(ニューロン)は他の複数の領域にドーパミンを放出します。

その中でも側坐核にドーパミンが放出されると快感がもたらされます。腹側被蓋野は快感を得ているときだけではなくそれを期待して行動するときにも活性化すると言われています。

またその他の部位(扁桃体、眼窩前頭皮質、海馬など)へのドーパミン放出が「この刺激と快感は結びつくものである」と符号化し記憶するため再びその刺激を求めるようになるのです。

報酬系回路の異常は行動と人間関係の嗜癖と薬物依存症のような物質依存の双方で同じことが起こっていると指摘されています。

薬物依存

報酬系回路の異常については行動嗜癖も物質嗜癖もある程度の大まかな仕組みは同じということは分かっていますが、どこまで同じなのかということについてはハッキリとは分かっていません。

なので薬物依存症と苦しい恋愛を求める脳に完全に同じことが起こっているとは言えませんが薬物依存症について説明します。

なぜなら薬物依存症について知ることでドーパミンの影響を受けた自分の状態を客観視するのに役立つことがあるからです。

私のカウンセリング経験からも関係性への嗜癖のサイクルと似ている部分が非常に多いと言えます。

薬物依存症のサイクル

脳内の神経細胞は依存性薬物などの強い刺激によってつながるとつながりやすさが強化されます。これを長期増強(LTP)と言います。長期増強は一度の薬物摂取でも起こります。

しかしつながりやすさができただけでは依存症にはなりません。(ビールを飲んでも長期増強は起こりますが必ずアルコール依存症になるわけではないことからも明らかです)

繰り返し接種することが依存症につながるのです。それによって腹側被蓋野のニューロンを抑制するGABAシナプスが抑制されます。(つまりブレーキの能力が落ちるということです)

これにより腹側被蓋野のニューロンは標的領域へのドーパミン放出量を増やし快感がさらに増すのです。これが依存症者がどうしようもなく薬物を欲しがる要因になっている可能性が指摘されています。

依存性薬物の場合、定期的に使用することによってドーパミン投射を受ける側にも変化が起こるため耐性ができます。

すると快感を得るための必要量が増えます。そして使っていないと気分が悪くなってしまいます。

ここまで進行するともはや快感を求めて接種するというよりは不快感から逃れるために接種するという状態になります。

そして薬物の接種をやめると幻覚、記憶障害などが起こります。これが禁断症状と言われる現象です。

(※人間関係の嗜癖は依存薬物のように直接神経系を乱す作用はないため幻覚、記憶障害は起こりません)

脳内には薬物摂取と快感が結びついた記憶が形成されていますから薬物をやめてもちょっとしたきっかけで再び手を出してしまうことがあります。

薬物を思い出させるきっかけがなくてもストレスなどにより再び薬物への渇望が抑えられなくなることもあります。

薬物を断った後に再び接種すると最初のときよりも強い快感を得ることができます。

なぜなら薬物依存症者が薬物を断っている間にも脳内では長期増強が起こっているからです。

人間関係の嗜癖

上記の説明を報酬系回路に起因する人間関係の嗜癖のサイクルに当てはめて考えることができます。

例えば暴力を振るう恋人に依存してしまう女性のケースを見てみましょう。

(※自己肯定感の低さによる暴力的な恋人への依存ではありませんので分けて考えてください)

最初に暴力を振るわれたときにきっぱりと別れてしまえば依存することはありません。

しかし暴力を振るった後で恋人がいつも以上に優しくしてくれたとします。するとその優しさと暴力が去ったことによる安心感に快感を覚えることがあります。

この時点で暴力の後の優しさに快感を覚えやすくなります。(それが薬物依存でいうところの長期増強であるかは別として)

そして暴力と優しい態度の繰り返しによって快感はより強くなっていきます。

やがて耐性ができますのでちょっとした暴力やその後の優しさでは快感を得ることができなくなってきます。

するとより激しさを求め恋人を激情させるような態度を取るかもしれません。そしてより酷い暴力に耐えられるようになってしまいます。

暴力と優しさの落差が大きくなることを求めるのです。マイナスからプラスへの大きな揺り戻しが快感なのです。

いつしか平穏な関係でいることが逆に不安や焦燥感を呼び起こしてしまうこともあります。

ここで恋人から捨てられると精神的に非常に苦しい状態になります。禁断症状が起こるのです。

そしてまた新たな恋人を求めるのですが脳内には暴力と快感が結びついた記憶が残っていますから暴力を振るいそうな恋人を求めるのです。

再び暴力を受けた後に優しくされると前回の恋人以上の快感を得ることになります。

暴力のサイクル

このように暴力の後の安心感に快感を覚えている人もいれば暴力そのものに快感を覚える人もいます。苦痛と快感は同時に起こり得るのです。

他にも「愛しているよ」などの特定のフレーズや特殊な性行為が報酬系回路を活発化させる人もいます。

恋愛のどんな刺激によってドーパミンが放射されるかは人によって異なるのです。

自分が何に快感を覚えているのか分析してみてください。

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