恋人と会えない時に不安を感じている恋愛依存症者は結婚して一緒に暮らすようになればこの不安が解消すると思うかもしれません。
確かに最初はそういうこともあります。
しかしすぐにまた同じ不安がやってくることが多いです。
今までは1日会えないと不安だったのが結婚後は数時間会えないだけで不安になります。
相手が飲み会に行ったらその間中ずっと不安になります。帰りが10分遅れただけで不安になることもあるでしょう。
一緒にいる時間が増えることによって不安を感じる機会が増えることもあるのです。
恋愛依存症者が結婚後にどうなるかは自分と相手の取り組みかた次第です。
問題のある相手との結婚
結婚相手に問題があった場合は恋愛依存症を治すのは難しいといえます。
問題というのは相手も同じタイプだったりそうでなくともDVやモラハラの場合です。
これらのタイプは結婚後に行動がさらにエスカレートするのです。
法的な結びつきができたことで相手が逃げないだろうという安心感が生まれるからです。

また今まで以上に一緒にいる時間が増えることによってストレスが溜まり理性で抑えられないことが増えるからです。
そしてあなたはそれらの行動を受け入れてしまうのです。
なぜなら境界が曖昧になるからです。
恋愛依存症者は元々他者との境界が曖昧なことが多いです。
自分の問題と相手の問題の区別がつかないのです。
これが結婚によってさらに曖昧になります。
曖昧というより間違った認識を強くすると言った方が正確かもしれません。
相手の問題を自分の問題としてしまうのです。
共依存状態が強固になるのです。
そしてそれを愛情による結びつきと勘違いするのです。
そのため永遠に愛が冷めないような錯覚に陥るのです。
そこに問題が存在する限りこの錯覚から抜け出すことはできません。
「こんな酷い事をされても離れたくないのは真実の愛があるからだ」などと思い続けるのです。
健全な相手との結婚
恋愛依存症者は健全な相手といることで自分を肯定できるようになったり見捨てられ不安を取り除けたりすることがあります。
しかしこれは本人が自分の心理状態を認め相手もそれを知り克服に協力してくれている場合の話です。
そうでなければ関係が破綻し離婚することもあるのです。

相手が負担に耐えられなくなったり恋愛依存症者がより刺激的な不倫相手を求めてしまうこともあります。
一見うまくいっているように見えても恋愛依存症者が健全な愛情に戸惑っていることもあるのです。
自分に価値がないと思っているので「こんなに大切にされて良いのだろうか?」と思い居心地の悪さを感じることがあります。
特に子供時代から愛情を知らずに育った人は経験したことのない愛情に戸惑うのです。
ですから健全な相手と結婚した時でもしっかりと話し合い理解してもらうことが必要です。
結婚すること自体は簡単ですがそれだけで問題が解決することはありません
問題のある相手を選んでしまうケースも多いです。
結婚は健全な人同士でもうまくいかないことが多いということを忘れないでください。