父親のことが大嫌いという女性がいます。機能不全家族で育てば当然の感覚です。
仮にそのような家庭で育ったのに何も思っていないというのなら克服したか洗脳されている可能性があります。
父親が嫌いという女性に限って彼氏や夫に似た人を選んでしまうことがあります。
この理由はいくつか考えられます。
同じタイプの相手から愛情を得ることによって子供時代のリベンジをしようとしているとか、自己肯定感の低さから父親のような人間にしか愛されないと勘違いしているということです。
これらはAC(アダルトチルドレン)問題ではわりと有名なものです。
しかしその説明だとスッキリしない人もいます。
そういう人たちが嫌いな父親と似た人を選んでしまうのは寂しくて飢え死にしそうだからかもしれません。
生き延びるためには不味いものでも食べる
森に迷い込んで何日も経過して食べ物もなく飢え死にしてしまいそうなシチュエーションを想像してみてください。
そんな時にたまたまキノコを見つけたとします。
それは3種類あってそのうち1つは確実に椎茸(しいたけ)だと分かります。
残りの2つは分かりません。
もしかしたらすごく美味しいかもしれませんが毒キノコかもしれません。
この状況であればたとえ嫌いだったとしても椎茸を食べようと思います。
美味しくはないけれど生き延びることはできるからです。
一人でいるという選択肢は存在しない
もうお分かりでしょうがここで言う椎茸が父親であり彼氏なのです。
ベストな選択ではないけれど一人でいることを避けることはできます。
そして相手の出方とその対処法もわかっています。
他のタイプの男性はもしかしたら幸せにしてくれるかもしれませんが対応を間違うとより酷い目にあうかもしれないのです。
これは人の心理として自然なものです。
人間は分かっているリスクを取りたいと思うのです。
一万円得するかもしれないけれど一万円損するかもしれないギャンブルよりも確実に千円損するギャンブルをしたいのです。
最初からギャンブルなどしなければ良いと思うかもしれません。
そう思える人は正常な人です。
嫌いなはずの父親に似た人を選んでしまうACに一人でいるという選択肢はないのです。
なぜなら寂しさで飢え死にしてしまうと思い込んでいるからです。
一人でも生きている同士が一緒になるからより幸せになる
イギリスの小児科医であるドナルド・ウッズ・ウィニコットが「一人でいる力」ということを言いました。
これは愛着の形成に成功することで身につけることができます。
仮に失敗したとしても大人になってから身につけることは可能です。
人は一人でも生きていけます。
一人でも生きていける者同士が一緒になるからより幸せになるのです。