会社で他の人の仕事が遅れている時に手伝うように頼まれたとします。
本当は残業などせず帰りたいと思っていても笑顔で引き受けてしまいます。
そして本人以上に頑張ってしまいます。
断って嫌われることを恐れていますし、認めてもらいたいからです。
AC(アダルトチルドレン)の人がよくやってしまうことです。
自分に自信のない人は物事がうまく運んでもそれだけでは満足できません。
それまでの過程も含めて相手が評価してくれるかどうかが重要なのです。
自分で自分を認めることができないからです。
そのため他人のための努力をいつまでも続けてしまうのです。
努力は自分のためにするもの
仕事を一生懸命やったけれど結果は芳しくなかった時に途中の努力くらい認めてほしいと思うかもしれません。
そう思っている時点で勘違いしています。
仮に努力を認めてもらえなかったとしても自分は成長しているのです。
途中の過程である努力を認めて欲しいと思うのは他者からの承認を求めている証拠です。
嫌われないためにする努力は続きません。
矛盾しますがあなたが上司の立場なら部下の努力は認めてあげるべきです。
人は見てくれていたと思うと頑張るからです。マネジメントという意味ではそれが正解です。
努力する場所を間違えてはいけない
何のために仕事をしているのでしょうか?
生きがいや成長のためと答えられる人は幸せです。
しかし中にはただ生活の手段となっている人もいます。
それであれば全力でやる必要ありません。
どんな仕事でも一生懸命にやることで何かが変わることはあります。
しかし中にはどんなに頑張っても無駄でしかない場所は存在します。
たとえばブラック企業などがそうです。
努力する価値のある場所かどうかを見極めなければなりません。
人間の能力には限界があります。
体力と脳の処理できることは有限なのです。
ACに限らず世の中を見ているとこのことを意識していない人が多くて驚きます。
何でも全力で取り組むことか良いことだと思っているのです。
そんなことをしてはいけません。
自分の好きなことだけして生きているなら良いですがそうでないなら緩急を付けなければなりません。