あなたが占いに依存してしまうのは一時的な安らぎを得たいからです。
ニコチン中毒者にとってのタバコのようなものです。
恋愛依存症は占いに依存している人がとても多いです。
彼氏への依存を占い師への依存で間に合わせているのです。
占いに依存しているというのは何らかの心理的な問題を抱えていると言えます。
心理的な問題が占いによって解決することはありません。お金がなくなるだけです。
その状態から抜け出さなければなりません。
占い依存症の心理状態

あなたが辛い片思いや苦しい恋人関係に悩んでいる時は心の支えとなるものが欲しくなります。
そんな時は判断力も低下していますから占いが科学的根拠のあるもののように錯覚してしまいます。
試しに行ってみるとそこにはあなたの欲しがっていたものがあります。安らぎと答えです。
自分の話を聞いてもらいあなたの未来や彼氏の気持ちを教えてもらうと安心できるのです。
たとえその内容が「あなたの未来は明るいです」とか「彼氏もあなたのことを大切に思っていますが悩んでいるのです」といった内容であってもあなたには何の疑問も浮かびません。
話を聞いてもらったことによるカタルシス効果と問題が解決したような錯覚を得られるからです。
そして数日経つとまた不安な気持ちになってきます。根本的には何も解決していないのだから当然です。
しかしあなたは「あのインチキ占い師め」とはなりません。
「私がアドバイスを理解できていないのかしら?」と考えるのです。
これが依存症の気質を持つ人特有の思考です。
そして再び占い師の元へ行き同じことを繰り返すのです。
彼氏に依存していた部分を占い師に変えただけです。
仮に最初の占いが外れていると認識しても占い自体に対する信頼感はゆるがないのです。
「たまたまあの占い師が実力がなかっただけで他の人なら私の進むべき道を教えてくれるはず」と思います。
そして様々な占い師を彷徨うのです。これが占いジプシーと呼ばれる人々です。
依存症者は占い師の格好のターゲット

恋愛依存症のカウンセリングに来た女性にこちらが分析した心理状態を伝えると怒り出すことがあります。
「自分の心は自分が一番よくわかっているのだから変なこと言わないでください!」と言って全く話を聞いてくれないのです。
そして1年後くらいに再び相談にやってくるのです。
その一年で何をしていたかと言うと大抵は占い師かカルト宗教かホストにはまっているのです。もちろんカウンセラーに依存している人もいます。
私の経験では恋愛依存症の人は占い師に依存する人が多いです。
何かに依存している人というのは占い師にとっては格好のターゲットなのです。
ネットの悩み相談のサイトを見ると広告がたくさん出ています。
あれらの広告はクリックされると広告主がお金を払う仕組みです。
広告のジャンルによって単価が異なるのですが占いの広告はかなり高いです。
クリックしただけではその人が来店するかどうか分からないのに高い広告費を支払うのです。
それでも赤字にならないのは一度でも来させれば依存させてお金を絞り取れるからです。
インターネット回線を契約した時のキャッシュバックが高額なのと同じ仕組みです。
あなたが恋愛依存症について調べるとやたらと占いの広告が目に付く理由が分かりましたね。
何かに依存している人というのは格好のターゲットなのです。
(※もちろん追尾型広告ですからあなたがそういうサイトばかり見ているので表示されやすくなっているということもあります)
バーナム効果

占いというのは心理学と統計学を利用したビジネスに過ぎません。
後はコールドリーディングと呼ばれる外見や会話から見抜くテクニックとホットリーディングと呼ばれる身辺調査です。
この客からきっちり搾り取ろうと思ったら人を雇ってその人の身辺調査を行います。
客がそれなりの有名人でネット上に情報が出ている人なら簡単に調べられます。
その情報をあたかも占いで当てたかのように言えば不安を抱えている人は簡単に信じてしまいます。
占い依存症から抜け出すために知っておいてほしい心理学の効果があります。
それは誰にでも当てはまりそうな曖昧で一般的なことでもそれが自分の分析結果として説明されると自分だけに当てはまるのだと思ってしまうということです。
これを「バーナム効果」と言います。
アメリカの心理学者バートラムフォアが星占いの文章を適当に組み合わせて作った一つの文章を「あなたの分析結果です」と言って被験者に渡したところほとんどの人が「自分に当てはまる」と答えました。
どれくらい当てはまるかを5段階評価してもらったところ平均は4.26でした。
恋愛依存症の時は特に信じやすい心理になっているので気をつけなければなりません。
最後にあなたの心理を占ってみたいと思います。
当たっていると思った人は占いに依存する危険があります。