小学校・中学校受験の失敗を大人になっても気にしているのは親のフォローの問題

小学校・中学校受験の失敗を大人になっても気にしているのは親のフォローの問題

私は高校まで全て地元の公立ですし大学もそれほど大したところを出ているわけではありません。

しかし別のサイトで小学校・中学校受験のデータ分析と対策のようなものを披露したことがあります。(問題になりそうだったので今は削除しています)

そしたらかなりの数の問い合わせがありました。「質問を受け付けます」などとは言っていないのにです。

そしてその多くは受験生本人よりも親からでした。
けっこうな金額を提示して子供に説明してくれと依頼してきた人もいました。無視しましたけれど。

ちなみにその記事中で「最終的に微妙なレベルの大学に入るのなら小学校や中学校なんて地元の公立で良いのでは」と書いたら非難するメールも来ました。

親のお受験熱は凄いなあと驚いたものです。

それと同時にカウンセリングに来る人が抱えている悩みとのつながりも感じました。

小学校や中学校の受験で失敗したことが大人になっても尾を引いている人がいます。

そしてその多くの人に共通することは自分からしたいと言った覚えはないのに親に聞くと「あなたが○○中学校を受験したいと言ったのよ」ということです。

確かに自分から言っているのです。というより言わされているのです。

これは子供のためではなく親自身のために受験させられたパターンです。

親は「受験しなさい」とは言わない

自分のために受験させようとする親であっても小学校や中学校の入試において直接的に「受験をしなさい」と言うことは少ないのです。

あくまで自発的でなければならないのです。なぜならその方が後々コントロールしやすいからです。
「あなたが自分から言い出したのだから受験勉強しなさい」と言えるのです。

そのために誘導をするのです。
子供に学校のパンフレットを見せて「楽しそうね」「制服可愛いね」と言うのです。

それでもダメなら「区立はイジメが多い」「勉強できない子になる」と脅しはじめます。
そして「受験しないと心配じゃないかなあ?」と空気を読ませるのです。

子供が一言「心配」とでも言おうものなら「ウチの子は自分から受験したいと言ったのよ」と吹聴し始めます。

子供から言質をとるのです。
まさに言葉を人質に取ってコントロールするのです。

これがあなたが自分から受験したいと言った覚えがないのに親からはそう言われる所以です。

親のための受験

この手の親はなぜ子供にお受験させたかったのでしょうか?
いくつか理由があります。

一つは自分も受験をしているのでそれが当然で最も幸せな進路だと思っているパターンです。
自分の母校以外は行く価値がないと本気で思っている人もいます。狭いコミュニティの中で人生が完結しているタイプに多いです。
そしてそこに入れないと自分の同級生やOB・OGに顔向けできないと思うのです。

学歴コンプレックスを抱えている親が子どもをつかって自分の人生のやり直しをしようとしていることもあります。

また父親側の親族が優秀である場合にそれをプレッシャーに感じていることもあります。
なぜなら子供の出来が悪ければ自分のDNAが悪いと思われるという脅迫観念に捉われているからです。

子供よりもショックを受ける親

親が子供に少しでも良い環境を与えたいと思って小学校や中学校を受験をさせるのは全く問題ありません。
しかし親のメンツやコンプレックス解消、自己実現のためにさせると失敗した時に大変です。

小学校や中学校受験をして第一志望校に入れるのは3,4人に1人と言われています。
多くが不合格の通知を受け挫折を味わうことになります。

この年齢での挫折はプラスにもマイナスにもなります。
それを決めるのは親のフォローです。

自分のためにお受験をさせた親は子供の心配をする余裕もないくらいにショックを受けています。
なのできちんとフォローできません。

不合格になった子供を責めることもあります。言葉にしなくても態度に出ます。

自分のせいで親を苦しめてしまったと考えると子供の自己肯定感は下がります。

下の兄弟姉妹がいた場合にそちらに期待し始めます。
すると受験に失敗した子は疎外感を感じるようになります。

その感覚が大人になっても続くことがあるのです。
特に受験シーズンになるとまるで花粉症のように嫌な感覚が出てくるのです。

子供時代に価値があるといわれたものは大人になった後もそう評価しがちです。
大人になっても小学校や中学校受験の失敗を気にしている人はこの状態なのです。

なので自分が思っているほどに世の中の人はお受験に価値を見出していないということに早く気づきましょう。

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