元カレや好きな人が忘れられないのは勘違い!後づけの理由を作っているだけ

元カレや好きな人が忘れられないのは勘違い!後づけの理由を作っているだけ

ダメ男だけど好きすぎて離れることが出来ない、随分と前に別れた元カレのことを忘れることができない。

こういった悩みを抱えている女性は多いです。特にアダルトチルドレン等の愛着の問題を抱えている人はその傾向が強いです。

他の人を好きになるなんて考えられない、一生この人のことが好きに違いないと信じているのです。

しかしそれは勘違いであることが多いです。
人間の選択というのは自分が思っている以上に曖昧ですし、いくらでも後づけの言い訳が出来てしまうのです。

相手に執着しているのではなく、自分の選択に執着しているのです。
なので相手が誰であっても自分で選んだという信念さえあればそれっぽい理由をつけていつまでも好きだと思い込んでしまうのです。

もっと言ってしまえば自分で選んだのだと思い込まされるだけでもそれなりの理由付けをしてしまいます。

誰を選んでも理由づけはできる

実験心理学者のペッター・ヨハンソンという人が非常に面白い実験をしています。

2枚の写真を見せてどちらに写っている人物が魅力的かを選んでもらうというシンプルな実験です。
そして選んだほうの写真を渡して、なぜそれが魅力的と思ったかという理由を述べてもらうのです。

選ばなかった方を渡されても疑うことなく理由を述べる

何度かそれを繰り返す中で手品師のようなテクニックを使って本人が選ばなかったほうの写真を渡します。
具体的にはそれぞれの写真を2枚重ねにしておいて裏側に隠しているほうの1枚を渡すというトリックです。

自分の選んでいないほうの写真を渡されて「なぜあなたはこちらを選んだのですか?」と聞かれた被験者はどうしたでしょうか?

疑うことなくその理由を述べたのです。「笑顔が素敵だから」とか「いい人そうに見えるから」と答えたのです。

自分が本当に選んだほうの写真の説明をするときと同じくらい感情的かつ具体的に確信を持って説明したのです。

選択するときになかったものまで後づけの理由にする

この実験ではイヤリングをしている人としていない人の写真から、イヤリングをしていないほうを選んだ被験者がいます。
その人にイヤリングをしているほうの写真を渡したら何と答えたでしょうか?

「明るい感じがするし、イヤリングも良いですね」と答えたのです。

つまり選択の後で理由を後づけしているのです。

この理由付けを行った後で再び同じ2枚の写真を見せると、最初に選ばなかったほうを選ぶことも分かっています。

写真のすり替えに気づく人はほとんどいない

驚くべきことにこの実験の被験者の中には写真家もいました。
職業柄、人の表情や光の加減等への洞察が鋭いはずの人でさえも、本人が選んでいないほうの写真を見せられても疑わなかったのです。

この手の実験で写真がすり替わったことに気づく人の割合は2割以下と言われています。

政治的な信念さえも捻じ曲げることができる

これは人を選ぶときだけに当てはまるものではありません。

「増税すべきか?しないべきか?」といった政治的な議論についても同じ事象が起こるのです。
「どちらかといえば増税すべき」というレベルの信念で答えた人に「なぜあなたは増税に反対なのですか?」と聞くときちんと理由を述べるのです。

政治家の意見がコロコロ変わることがあるのにはこういった心理現象も関係しているのかもしれませんね。

ちなみにこのテクニックを使うことで投票する政党を変えさせることも出来てしまうので禁止されている国もあります。
それくらい人間は自分が選択したものだと思い込むものに対する疑念を抱きにくいということです。

好きな人が忘れられなくても大丈夫

この実験から分かるように人はあるものを選んだ後でその理由付けをすることがあるのです。

しかもその理由は一見すると筋が通っているように見えます。
好きな人(と思い込んでいる人)から離れられないという人が「酷い人だけどときどき優ししいときもあるから、それが彼の本当の姿なんです」と言ったりするのです。

自分で自分に暗示をかけているのです。好きと思い込んだものの理由を後から探すのです。
自分を否定することは難しいものです。たとえそれが悪い選択であったとしてもです。

絶対的な自信を持って選択をしていたとしても、それは自分でそう思い込んでいるだけということは往々にあるのです。

そしてこの実験はもう一つの可能性を示唆しています。
それは人間の考え方というのは思っている以上に柔軟なものであるということです。

選ばなかったほうの写真を見せられたときに考えが変化したということもあり得ます。
仮にそうだったとしたらこれはあなたにとって明るい知らせです。

「一生この人以外はあり得ないわ」という強い信念を持っていたとしても、それが簡単に変化する可能性があるからです。

実際に私がカウンセリングした人たちの多くが後から「あのときなぜあんなにも彼にハマっていたのか不思議です」ということがよくあります。

好きな人や元カレが忘れられないと思っている人も、今のその気持ちが変化するので安心してください。

参考文献:PETTER JOHANSSON, et al. (2016). Choice Blindness and Preference Change: You Will Like This Paper BetterIf You (Believe You) Chose to Read It!

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