子供時代にイジメられたトラウマがその後の人生に影響する

子供時代にイジメられたトラウマがその後の人生に影響する

子供時代のほんの一時期だったとしてもイジメられた体験がトラウマとなることがあります。
そしてそれが大人になった後の人生に影響することがあるのです。

自分に対する評価が低いままだったり、他人を必要以上に恐れてしまうことにより人間関係が上手くいかないことがあります。

また大人になった後もイジメのターゲットにされることもあります。

なぜイジメにより自己肯定感が下がるのか?

人間が最も成長するのはおそらく生まれてから20歳になるくらいまでの期間です。

5歳から6歳への成長は25歳から26歳までの成長よりも大きいものです。

去年できなかったことが今年は簡単にできるようになるということを生まれてから成人するくらいまでに繰り返すのです。

これは身体的なことだけではなく精神的なことに関しても言えます。
周囲との関わりの中でアイデンティティを確立していくと同時に自己肯定感を高めていくのです。

この中でイジメに遭ったりするとそれがトラウマになることがあります。

子供の中にはイジメられることの原因が自分にあると考えてしまうタイプもいます。

自分が悪いからイジメられるんだと考えてしまうのです。
明確な理由がなくイジメられると人は自分の存在そのものが否定されていると考えるようになります。

そしてその時に刻まれた自分に対する認識を大人になっても持ち続けるので自己肯定感が低くなるのです。

イジメのトラウマにより「他人は攻撃的なもの」と考える

同世代の友達の集団のことをピアグループと呼びます。

最近では人間の性格の形成においてこのピアグループの影響がかなり大きいという研究もあります。

子供はこの集団の中で社会との関わりを学ぶことになります。
そしてそれを大人になった後も援用するのです。

集団の中でイジメられると「他人は攻撃的なもの」という認識が出来上がります。

そのまま大人になると初対面の人と会う時にいつも怖くなるのです。

トラウマによって「他人はイジメるもの」というのが基本スタンスになってしまうからです。

大人になってからも他人が怖いという人に子供時代のことを聞くとイジメられていた経験を持つ人が多いのです。

ネガティブな感情を無視してはいけない

子供時代にイジメられた人はそれがトラウマとなり大人になっても恐怖が抜けません。

そして再びイジメられないようにするために迎合をするようになります。

相手の機嫌を悪くしないように愛想よくしたり依頼を快く引き受けてしまいます。

しかし自分の意見を主張することはできないのです。

それを言って怒らせてしまったらイジメられるのではという不安が常につきまとうからです。

感情はバランス良く表現することが大切です。
怒りや悲しみにはネガティブなイメージがありますがこれらも人間の生存には不可欠なものです。

社会生活に支障をきたさない程度にコントロールすることは必要です。
しかし完全に消し去る必要はありません。そんなことは不可能です。

子供時代にイジメられた人は怒りを全く感じないかと言ったらそんなことはありません。

大人になってニコニコしながら他人の言いなりになっていてもネガティブな感情は溜まり続けます。

それを無視してはいけません。
「今の状態を良くないぞ」と心が教えてくれているのです。

大人になってまでイジメようとする人は少ない

では大人になっても子供時代のイジメのトラウマを引きずる人はどうしたらいいのでしょうか?

まずは勘違いに気づくことです。
世の中の大半の人は他人をイジメようと思っていません。

ほとんどの人に優しさや理性があります。
それがないとしてもイジメる側にもリスクがあるのです。

子供だろうと大人だろうとイジメをする人はコンプレックスを抱えているのです。

しかし大人になってまでコンプレックスによってイジメをするのは一部ですから気にする必要はありません。
その人に嫌われたところで何が起こるわけではないのです。

反応しないこと

毎日顔を合わせる人がイジメるタイプだったのどうすれば良いでしょうか?
それは反応しないことです。

相手に何かされたときに反応してしまうと自分を弱いと相手に伝えることになります。
イジメる側も人間ですからそういう相手を選んでいるのです。

私は打ち合わせなどで大勢の前で話をすることがあるのですがそのときちょっとした実験をします。

あるときは「私の意見に少しでも反論しようものなら徹底的に潰しますよ」という雰囲気を出します。
すると調子に乗ってそうな人間でも大人しくしています。

反対に「この度はお仕事を頂戴しましてどうもどうも」という雰囲気を出すこともあります。
するとやはり一部の人間が調子に乗ることがあります。

人間なんて所詮その程度ということです。

強気な態度でいる必要はありません。
お腹に力を入れて落ち着いていれば良いだけです。

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