幼児期のストレスが脳の成熟を早めるという研究結果

幼児期のストレスが脳の成熟を早めるという研究結果

アダルトチルドレンの子供時代は周囲と比べて成熟していることが多いです。
アダルトチルドレンについて説明するときにも「精神的に早く大人になった」と言われます。

これは本人の申告やカウンセラーの経験によってのみ裏づけられているように思われています。
しかし幼児期のストレスが脳の成熟を早めるという科学的な根拠となる研究も存在しています。

20年以上続く研究が教えてくれること

子供のストレスと脳の関係についてデータを得ることの出来る研究としてはオランダのラドバウド大学が1998年から継続しているものがあります。

1998年に129人の1歳児とその親について開始されたものです。
その中で親や友人との相互作用について調べられています。

この研究について2018年に発表された論文によると幼児期(0歳から5歳)に病気や親の離婚などのストレス体験をした子供の脳をMRIでスキャンしたところ前頭前野、扁桃体、海馬の成熟が早いことが分かりました。
これらの領域は感情や判断、社会性に影響を与える部分です。

(※反対に青年期(14〜17歳)にストレスを受けた場合には成熟の遅さが見られますが原因については不明です)

環境に適応するために早く成熟した

なぜこのようなことが起こるのかというと進化生物学の観点から説明ができます。

ストレスの多い環境では早く成長したほうが適応しやすく生存に有利なのです。
そのため幼児期にストレスを受けると他の子供に比べて早く脳内の社会性や感情に影響する部位が成熟するのです。

しかしこれには問題があります。
それは早く成熟した脳は柔軟性が失われる可能性があるということです。
そのため成長したあとの環境にうまく対応が出来なくなってしまうのです。

このような脳内の出来事が大人になった後の生きづらさにつながっているということの説明になるのではないでしょうか?

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