回避依存症者が自分の情報を教えたがらないのは主導権を握られないようにするためと考えを否定されることを憂鬱に感じているためです。
彼らにとって自分の情報を与えるというのは相手に自分を攻撃する武器を渡すようなものなのです。
ちょっとした予定を聞かれるだけでも息苦しく感じてしまうのです。
相手に知られることに息苦しさを感じる
あなたが恋人から「一週間分のスケジュールを事細かに書いた予定表を提出して」と言われたら息苦しく感じると思います。
回避依存症者にとっては休みの日を教えるというだけでもこれと同じくらい息苦しく思ってしまうのです。
親や恋人に管理されていた過去のトラウマがよみがえるのです。
自分のことを教えるのは相手に自分をコントロールするための情報を与えるようなものです。
「教えて」と言われただけで束縛された気分になるのです。

回避依存症者は自分の考えを言わないこともあります。うっかり自分の弱味でも伝えてしまったら大変だからです。
自分のことを教えるのは相手にコントロール権という弱味を握られるようなものなのです。
考えていることも教えない
回避依存症者にとって考えていることを伝えるのは憂鬱でもあります。
彼らは親の敷いたレールを歩むことを強制されてきた人が多いからです。
自分の人生は失敗だったと思う親は子供を通して自分の人生のやり直しをしようとするのです。
親の中では子供の進むべき道どころか持つべき思考まで決まっているのです。
このような親は子供の考えていることが自分の予定と異なると怒りや失望を隠せません。
それが子供に伝わります。すると子供は自分の考えていることを表明することが憂鬱になるのです。
何か意見を言おうとするとその後の面倒なやり取りと感情の消耗まで予測できてしまうからです。

回避依存症のパートナーを持つ女性はよく「彼氏の考えてることが分からない」「うちの夫は感情がない」と言うことがあります。
彼らは感情がないのではなく感情を表出することが憂鬱なのです。
教えないことで異性を惹きつけることを知っている
ミステリアスな魅力を持つ人は一部の女性を強く惹きつけます。
物事を深く考えていそうに見えますし好奇心をそそるからです。
人間は相手に対する印象が良い方向に傾いている時は不明な部分を好意的に解釈するのです。
そのため自分に好意を持ちかけている異性に自分の情報を教えないことが有利に働きます。
人間が最も好きな話題は自分のネタです。
皆自分のことについて話したいのです。
ですから「女性にモテたければ聞き上手になれ」というアドバイスは間違っていません。
しかしそれが出来る男性は少ないのです。
聞き上手なフリをしていても自分のことを話したいという欲求を抑えられないからです。
しかし回避依存症の場合はこれを難なくできるのです。
そしてそれが異性を惹きつけることに力を発揮すると分かっています。
そのため自分のことを教えないのです。
相手のことが分からなければ分からないほどに惹かれてしまう人は泥沼にハマらないようにしなければなりません。
分からないからといって価値のあることだとは限らないのです。