子供時代の小さなストレスでも怖い顔への回避傾向を低減する

子供時代の小さなストレスでも怖い顔への回避傾向を低減する

子供時代にストレスを受けると警戒心が強くなるので恐怖を与える人に敏感になり避けるようになります。
怖い顔をした人には危機感を覚え近づかなくなります。実験でもそれを裏付ける結果の出ているものがあります。

しかし中には恐怖を与える人、怖い顔をした人から離れられない人もいます。
DV彼氏と別れられなかったりパワハラ上司のターゲットにされたりする人です。

このパターンに陥る人は怖い表情をした人に対する回避傾向が低いのかもしれません。
つまり一般に考えられているのとは逆の行動です。その可能性を示す実験があります。

ストレスとうつ病の関連はあるが結果は分かれた

エディンバラ大学のエリザベス・カークハム博士は子供時代のストレスの影響を調べる実験を行いましたが予想に反する結果が出ました。

395人の参加者に怒りや幸せ、中立的表情をした人たちの写真を見せたところ子供時代にストレスの多い生活上の出来事を経験した参加者は怒りの表情をした人を避ける傾向が低かったのです。

うつ病や不安の兆候がある人にはこの傾向がなかったそうです。(反対に幸せな表情を避ける傾向がありました)
他の研究には子供時代のストレスと成人後のうつ病の関連を示すものがあります。
しかし今回の実験では子供時代のストレスが怒りの表情を避けなくするがうつ病だとその傾向は出ないという結果になっていますので矛盾が生じます。

ちなみにこの実験の参加者には極度のトラウマを持つ人や育児放棄された人はほとんどいませんでした。
つまりトラウマにならないレベルのストレスであっても成人後の感情処理に影響を与える可能性が示されたということです。

いくつかの予想に反する結果が出た要因について特定はされていません。
子供時代にフォーカスするか大人時代にフォーカスするかで異なるのかもしれないということに言及しているくらいです。

(※心理学実験の再現性は低いということも考慮しておいたほうが良いのかもしれません)

小さなストレスが今のあなたに影響を与えているのかもしれない

今回の実験と関係なく、子供時代にストレスを受けた人が怖い人を避けない理由として考えられるのは自分の親に似ているからとか適応してしまっているからなどが挙げられます。
他にも避けることで非難されるのを恐れているためや自分を罰したいという潜在的な願望があるためという理由もあります。

アダルトチルドレンや共依存について考えるとき私たちは子供時代の大きなトラウマだけが成人後も影響を与えると思いがちです。
しかし小さなストレスであっても影響を与える可能性があるということをこの実験は教えてくれました。
その結果がアダルトチルドレンだとは言い切れませんが何らかの生きづらさにつながっているのかもしれません。

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